SKE48 47都道府県全国ツアー ~機は熟した。全国へ行こう!~
千葉公演 18:45開演
斉藤真木子が、この公演の内容をその姿で表していました。
汗だくで、もうバカじゃないかと思えるくらいに動いて、踊って、
そしてその顔は爆笑していました。
会場のキャパは1,750席。
昼夜2回を合わせても3,500席。
先日のSKE劇場で抽選待機列を作っていたときの周りの人の会話では、落選祭りだったそうで当選した人は本当に羨ましがられていました。
私はそれを聞いていたので、
もう、力の限り楽しもうと思っていました。
周りの声が小さければ、全力で声を張ろうと思っていました。
ですが、そんなものは全く不要でした。
実際の会場内では、場内の熱量に押されて潰されるかと思ったほどでした。
途中のMCは一度だけ。
それも、全員が衣装替えをするための最低の時間を稼ぐための短いMCです。
極力MCの時間を削って、曲を詰め込めるだけ詰め込んで、ひたすら歌って踊る。
メンバー自らが「このセットリストはさすがにツラい」と言うほどの運動量と密度です。
ステージ上で、髪をぐしゃぐしゃに振り乱して汗だくになって歌い、その中で最高の笑顔を見せるメンバー。
それを支えていた客席からの爆発的なMixとコール。
メンバーは、あれだけ客席から声を出されれば全力を振り絞らずにはいられないはずです。
見ているファンは、あれだけメンバーが踊って笑っていれば全力で声を出さずにはいられません。
このコンサートでは、2,000以下のキャパの会場にもかかわらず、一階の真ん中を横切る通路にアリーナ会場で使うトロッコを何度も走らせました。
最後の曲で下手から上手へとトロッコに乗って移動した木本花音。
花音は曲が終わるまでトロッコを下りませんでした。
ずっと、その顔は客席に笑顔を振りまく、というものではありませんでした。
丸い目を大きく見開いて、ワクワクした顔でずっと客席を見回していました。
そして一所懸命に両手で大きなハートマークを作ってファンに応えていました。
あの花音の顔は、きっと花音が見ていた客席のファンの表情そのままだったのではないでしょうか。
あのときの花音は、SKEのメンバーとして客を喜ばせる、ということはやっていなかったと思います。
ワクワクする気持ちが止められず、ただひたすらに、目の前のその光景を楽しんでいただけ。
自分に向かって笑顔と声援を送るファンに、「ありがとう」という気持ちを表すことに没頭してしまっていたように思います。
だから、トロッコを下りてステージに戻らなければならないタイミングを忘れて、ずっとワクワクした顔のまま、ハートマークを作り続けてしまったのでしょう。
そのときの花音は最高に輝いていました。
メンバーが、あんなにキラキラとした表情を見せてくれるのは、滅多にないと思います。
あの表情は作られたものではなく、あの瞬間の花音の心をそのままに表していた。それが見る者全てに伝わる。
だからあのときの花音を見たファンは、花音と全く同じ顔を花音に向けて声援を送った。
あのとき、花音は間違いなく客席のファンとひとつになっていました。
あのとき花音を見ていたファンは、間違いなくあのときの花音の心を共有したのです。
だから花音はあのトロッコから下りられなかったのです。
この日のコンサートメンバー全員に伝えたい。
君たちは、
「お客さんの声援がすごかった」
「会場の熱量がすごかった」
「泣きそうになった」
「嬉しくて涙が出た」
と言いましたね。
そうじゃないんだよ。
君たちが凄かったんだ!
僕たちはそれに応えただけなんです。
君たちがすごかったから、僕たちも自然に大きな声になっただけ。
君たちが見たかったものは、
僕たちが見たかったものと同じだった。
嬉しかったですか?
ありがとう。
僕たちも嬉しかった。
また、君たちと僕たちで一緒にやろう。
同じ夢を持つ君たちと僕たちで。

