豊臣家の人々 -21ページ目

今日も出陣じゃった

ヒデナガ:兄者、ほんとじゃのう、今週末はもう2回目じゃ。

ヒデヨシ:じゃろう。すぐに蓄えも増やしてやるわい。もう少しの辛抱じゃ。

ヒデナガ:そうじゃのう。うまくいくといいのう。

      ところで今日はどうじゃったんじゃ?

ヒデヨシ:おもしろいもんでのう。この間と一緒じゃ。よくわからん。

      失敗した点もあるが。よかった点もある。

      わしは、自分の思いは伝えたつもりじゃ。伝わった気がする。

      じゃが、向こうは人事のプロじゃ。自分の気持ちは見せてはくれん。

      「気持ちはわかった」言うかもしれんが、仕事とは別とも考えよるかもしれん。

      怖いのう…

ヒデナガ:じゃで、人事ちゃあ、そういうもんじゃで。

      会社にとって、その人間がどれだけ儲けさせてくれるか?

      そこじゃろうのう。

      兄者の伝えたことが、果たして儲けさせてくれるかどうか?そこじゃろうのう。

ヒデヨシ:そうじゃ、コイチロウ、おまえ、なかなか分析しよるのう。

      わしゃ、会社を儲けさせちゃる、これから、この気持ちを忘れんことにする。

      わかっとったつもりじゃが、抜け取った気がするわい。

ヒデナガ:先が思いやられるわい・・・じゃっで兄者、これからじゃ、兄者は大丈夫じゃ。

ヒデヨシ:なんじゃ、コイチロウにそう言われると、ほんとにそんな気がしてくるのう。

ヒデナガ:その意気じゃ、とにかく終わったことじゃ、ゆっくりしてくれや。

      兄者、おつかれさま。


ヒデヨシ:コイチロウすまんのう。もう少しの辛抱じゃ。わしゃ、ぜったい、あきらめんからのう。

連絡じゃ。

ヒデヨシ:仕事には、「本音」があろう。今日はそれがよう解ったわ。

ヒデナガ:なんじゃ、いいことでもあったんか。

ヒデヨシ:紹介所を通しての、実際に仕事をしとる人と話したんじゃ。

ヒデナガ:どうじゃった?

ヒデヨシ:世の中の会社はの、

      「人様の役に立つ仕事」と「やりがいのある仕事」、「活き活きとした・・・」

      そんな奇麗事ばかりいいよるじゃろう。

      わしゃあのう、そんなのは建前も建前、大嘘じゃと思うとるんじゃ。

      仕事である限りは、「結果」が求められるのが本音じゃ、そこに働く意味があろうが。

ヒデナガ:「結果」か、兄者はそれを聞いたんか?

ヒデヨシ:そいじゃ、わしも、遠まわしに聞いたつもりじゃったがの。

      しばらくたって思うとのう、

      向こうはわしにそれを伝えたかったんかもしれんの。

ヒデナガ:仕事の「本音」、「結果」を兄者に伝えたかったちゅうことか?

ヒデヨシ:わしに「その覚悟があるか?」ちゅうことじゃったんじゃろう。

ヒデナガ:それで兄者はどうなんじゃ?覚悟はできたんか?

ヒデヨシ:当たり前じゃ、わしゃ、やる。

      

      仕事は、協力して進めていきたいの。

      じゃが仕事は、自分の仕事じゃで!!

      これを忘れちゃならん。



反省会

ヒデナガ:兄者、どうだった?

ヒデヨシ:なんじゃろ、自分だけさらけだすじゃろうが。相手は自分のことはなんもいわん。

      あの空間はいやじゃ。

ヒデナガ:兄者は、実は聞き役じゃからな。自分の本心をさらけ出すのは難しいじゃろう。

ヒデヨシ:そいじゃ、なんじゃ、恐ろしゅうもあったぞ。

ヒデナガ:なんじゃ、しゃべらんじゃったことはないじゃろうな?

ヒデヨシ:しゃべったが~。わしがしゃべらんわけがないじゃろうが。

ヒデナガ:そうじゃろうな。うまくしゃべれたんか?

ヒデヨシ:ようわからん。うまくいった気もするし、失敗した気もするで。

ヒデナガ:かっこつけとっても、落ちる時は落ちるが、わしに気取ってもしょうがなかろうが。

ヒデヨシ:そうじゃのう、よっしゃ、報告しようかい。


      準備していったことは、うまくいったで。よう頭が回転したわ。

      ただな、書類のこと聞かれての、少々困った。

      書類に書いてあるから聞かれんじゃろうとタカをくくとったでな。

      うまくの気持ちよく、伝えられんじゃった。

      すぱっと、うまくしゃべれるようになりたいの。

      

ヒデナガ:兄者、うまくしゃべるのは大切じゃな。

      とにかくおわったことじゃ、結果をゆっくりまとうや。兄者、お疲れさん…