脱皮の時 ~スタートラインに祝福を!~ -19ページ目

No.2-29 やりたいことがあるから楽しい、のではない

彼女が最後にポツッと放った言葉は、あまりにも核心を突いていた。でも、そこに気づいてない人は、きっと多いのではないだろうか。



「やりたいことはないけど何かこのままじゃ嫌、そう思ってる人って… “やりたいこと=楽しい” 、どこかでそう思ってるんじゃないですか?」


「やりたいことをしている人は楽しくて、それがないことは楽しくない。だから、やりたいことをしてなきゃ楽しい人生を送れない、と。なんか、そういう風に解釈してしまってるような気がする」。




自分がいる場所がどうであれ、現状に不平不満を並べて嘆くのではなく、その状況下での楽しみを見つけている彼女。元来の、何に対しても興味を持つ冒険心旺盛な性格、ゆえのことかもしれない。


しかし、意識が自分に対してではなく、外に向けられている、とも言える。自分の置かれている状況を愚痴ったり嘆いたりするのではなく、目の前のことに目を凝らして、何か面白いことはないか、何か楽しいことはないか、と好奇心を煽っていく。


小学生のころ、毎日毎日習い事に通っていたという彼女は、そのときのことを振り返りながら、こう言っていた。



「自分との闘いじゃないものは続けられた」。



やりたいことがあるから楽しい、ではなく、楽しいからやりたいことになる。意識を変えることが一番大事、なのかもしれない。


No.2-28 無理だと思っているなら、何もできない

「無理だと思うなら、言葉にして“やりたい”とか言わないことですよね。 “したいけど…無理だろうな~” なんて言ってる人もいるけど、自分で無理だと思ってるんだったら、やりたいって言ったところで何もできないと思うから…」。



きつい、と感じるかもしれない。でも、この言葉は、彼女の信念や責任の重さから出ているのだ。自分自身が無理だと発してしまうということは、初めからやることを放棄している、と言える。


では逆に、何がしたいのかわからないけど、でも「今のままじゃ嫌!」っていう人に対しては、どう思っているのだろう。



「これがしたい、っていうことがなかったら、何も判断できない。私自身、この仕事で成功したいわけじゃない。
ただ、人が集まるようにしたいから、そのために今のこの仕事を頑張っていこう、と」。



まずは、したいことを定めること、からしか始められない。


彼女自身、したいことが決まっていたわけではない、とは言っている。しかしそれは、したいことがたくさんありすぎて、できることもまたたくさんありすぎて、それをひとつに絞ることができなかった、決められなかっただけで、したいことがなかったわけじゃない。


だからこそ、まずはしたいことを定めること。それが、今すぐのことであっても未来のことであっても、定めることで今すべきことの判断がついてくる、ということなのだ。


No.2-27 言わずして後押しを待っているのでは?

今までの人生のなかで得てきた知識や経験を、あますところなく使える事業を考え出し、自分の目指す未来へ向けて走り続けている彼女。


やりたいことはあるけど、一歩の勇気が出ずに迷ったり悩んだりしている人に、何か伝えたいことはあるだろうか。



「悩んでるなら、アミューズメント癒しパーク“カボダロカ”へ(笑)。というか、私の場合は“何をするか”が決められなかっただけ、だったから、“迷っている理由”っていうのは、よくわからないけど…」。



確かに、やりたいことが決まっているなら、迷う理由はない。それでも、不安や自信のなさが、前に踏み出すことに迷いを生じさせることもあるのでは…?



「不安と後押しを待っていることが、足かせになってるんじゃないですか?」。



後押しを待っている、とは一体どういうことだろう。



「直接言葉には出してなくても、どこかで“大丈夫”って言って誰かに背中を押してもらいたい、言わずしてその後押しを待っている、ような気がする。それと不安の存在が、進むうえで大きな足かせになっているんじゃないのかな」。



大丈夫かどうかなんて、そんなこと誰にもわからないこと。それでも、彼女の言うように、言葉にはしなくとも、どこかでその言葉に安心感を見いだそうとしてしまっているのかもしれない。



「自分でやると、毎日が全然違う。ルーティンワークじゃないですから」。

No.2-26“何でもやっていい”という言葉が消してくれた、不安

ひとつひとつ言葉にして伝えられる自分のポテンシャルは、自身にとって納得し得るもの、だったのだろうか。


「何でもできる…やったらやっただけカタチになるけど、そこで満足はしない。人が寄ってきてくれたり、人を集める能力がある。そうakemiさんから言われ、実際に仕事になったときのことを考えてみると、あ~そうだなぁと納得しましたね」。



淡々と話す彼女を見ていると、そういった資質やバイオリズムを自身でしっかり感じていて、それを活かす動きが自然とできている・・・そんな気がしてならない。今回の起業に際し、ポテンシャル分析というものが果たした役割とはーー。



「 “何でもやっていいのよ” というakemiさんの言葉に、やるって決めたとき自分のなかにあった不安を消してもらった気がします」。



この言葉は、これといってやりたいことが決まっていたわけではなかった彼女だったからこそ、心の深い部分に響き、意識を震わしたのかもしれない。



「何がしたいのかがわからなかったから、“なんでもやっていい”って言われたことで、前に進むことができました。ただ、akemiさんが伝えようとしてくれている言葉を、間違って捉えているんじゃないかっていうのが心配。それで、動いてるんじゃないだろうか、と」。



自分のポテンシャルやバイオリズムを知る。そのことを、彼女自身は、どのように捉えているのだろう。



「バイオリズムに関して、結果論(過去のこと)を言われるのは別にいいんだけど、先行きのことを言われると、正直怖いっていうのはあります。ただ、注意すべきことは言われるけど、そのときの自分以下はないので、自分にとって絶対プラスになると思いますよ。知っていて損はないです」。


No.2-25 自由にしておくことで繋がってくる

彼女から感じる協力なエネルギーと、相反するような繊細さ。彼女が秘めたポテンシャルとは、一体……。



「“F1エンジンを搭載した車”みたいな人、と言われました」。



サーキットを走るために作られた車は、一般道を走れない。走るべき場所で走らなければ、その力は発揮できない。それだけの強大なエネルギーを持っているということ。そして、だからこそ人とは違うステージが似合うということ。そういうポテンシャルを、彼女は持っているのである。



「あと、自由が好き。自由にしておくと、後々どこかで話が繋がってくる、と」。



囲いのなかで動きが制限されてしまうと、本来の彼女の良さは消されてしまう。自分の感覚で、自由に動くことでこそ、イキイキと輝く。おもしろいアイディアも、湧いてくる。ひとつの事象から、次から次へと派生し膨らんでいく、その“ひらめき力”。多様な可能性が生れ出る瞬間は、単純にとてもおもしろい。



「私の“ひらめき”は、人が思わないところに気づいてしまう、という本来の資質からきているみたい。他にも、ひとつのことに固執しない、ひとつのことに集中するのは無理、とも言われた」。



ひとつが完結してから次へ向かう、というタイプでは、確かにない。思いついたことを、やるべきことを、同時進行でそつなく進めていける。それが、まさにひとつに集中するのが無理、ということに繋がっているのだろう。