よくあるケースと言ってもいいかも
大阪府松原市・藤井寺市の親の会サンフラワー
ペアレントトレーナーのイチハシです
これ、一般的にも思春期もそうだけど
発達障害のお子さんでも多いことです。
特に
知的障害を伴わないタイプのお子さん
軽い発達凸凹のあるお子さんに多かったりします
いわゆる「グレー」と言ってもいいかもしれない。
今日はこんなケースで、
学校ではうまくやっているけど家では問題ばかり。
そんな場合にどうしたらいいか
について書いてみたいと思います。
一見、よそからは困ったように見えなかったり
学校ではいい子なんだからいいじゃない、と思われたりもしますが
親にとってもすごくストレスなものです
家でだけ大荒れで、手が付けられず
お母さんがものすごく悩まれていたりします。
学校ではいい子だから、
先生には話しても理解されない
支援は受けられない
そういえば昔ちょっと気になるところはあったけど・・・特に引っかからずに成長した
発達検査を受けてもあまり凸凹が大きくない
障害とまではいえない
だから今まで療育を受けたこともない
そんな感じのケースが少なくない。
私はどなたでもウェルカムという親の会をしていますが
学年が上がってから、本当に困り切って相談に・・・という方は、
実はとても多いんですよ
ちなみに
だからこそ、小さいうちにちょっとでも気になれば
周囲の「大丈夫」「普通だよ」という声を振り切ってでも
療育とのつながりをつかみ取っておく
ということは大事だなあと思います
本当に何でもなければそれはそれで結果オーライですからね
で、この場合は
学校や外での子どもの過剰適応が原因であることが多いと思います。
つまり
発達の凸凹による苦手を抱えているんだけど
めちゃくちゃ力を振り絞って
学校でまわりに合わせてついて行っている状態
その反動で、家でのストレスを発散しているということ
ちなみに・・・
凸凹の苦手と言うのは
目に見える分かりやすい「不器用さ」「できないこと」に限らないからむずかしい
まったく普通の子にしか見えない。
でも実は視覚優位。
口頭説明だけが飛びかう運動会の練習では
本人も気づかないうち
120パーセントの力を振り絞っていて実はほかの子よりかなり疲れている
上手く生活できているように見えて
実は同じクラスの問題児に腹が立って仕方がない
境界線があいまいで「人は人」と流せない
指摘するのを我慢するだけでものすごくストレスを抱えて生活している
と、一見すると
「困っている」ようには見えない子たちも少なくないです。
そういう時の対処法ですが
①家でもがんばらせようとしないこと
例えばですけど
大人でも合わない仕事に無理をして、うつになったり体を壊すことも少なくない。
それと同じなんですよね
子どもの問題行動ってヘルプサインです。
それだけ外で頑張ってるんだね
家ではいいよ
ぐらいに思えたらいいですよね
例えば暴言に真面目に言い返したり
ちゃんとしないといけないことを、正論で詰めると逆効果
どうしてそうなの！
と、責めてしまうと
本人も特性知識が無い状態で「なぜか」なんてわからないし
逃げ場がなくなってしまう
頑張らせるのはこういうところじゃない。
手伝ったり
免除したり
子どもを受け止めることが必要だったりします
一緒にストレス発散を見つけられたらいいですけどね
幼いとなかなかそれも難しいですが
とにかく責めないこと
②原因を取り除くこと
で、ストレスの根本を見つけること
それがないと①だけでは対処療法にすぎない。
で、ここで
特性というもの
発達の凸凹というもの
知識を付けると、学校でとれる対策、方法が見えてきます。
今まで療育とかかわりなく生活してきた方にとったら
なかなか意味が分からないことも多いと思います
それこそ、ペアレントトレーニングにお越しいただけたら
一緒に学んで対策をお伝えしていきたいと思います
学校との協力についても
これは、べつに
医師の診断も必要とは限らないです
診断とは関係なく
発達障害への対処法を使って育てるとうまくいく
そんなお子さんも多い、ということなんです
学校の先生はもちろん
なかなか、スクールカウンセラーさんでも
発達障害に詳しい方とは限らないのが現状ですので
詳しい先生、支援者につながることもとても大切です
軽度の発達障害
軽い特性・凸凹
発達障害グレー
という方は、確かに説明しても理解されにくいところもあるのですが
「社会に仲間が多い」のは強みだと思います
仲間もいっぱいいるからこそ
（気づいている人もいない人も、どの学校にも何人もいる）
特性への工夫を凝らして、上手くいって、その後大学に行っているケース
特性を把握しつつ、うまく就職しているケース
繋がりさえすればいっぱい話も聞けます。
うちは重度・・・見て障害、とわかってもらえるけど
重度になればなるほど社会の「同じような子」の人数が減ります
情報収集を頑張りましょう、ということです
以上！！
「外で頑張れる」ぐらい社会性の高い子は
自己理解があるかどうか
特性含め、自分の得手不得手、その対策など
（診断とかじゃないよ）
自己肯定感があるか
欠点も含めて、自分に価値があるということが分かっているか
それが人生を分けるくらい大事だと思います
親の寄り添い、理解、アドバイスってそれに大きくかかわります
なにか思うことがあればぜひ相談してくださいね
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