わがままに見えても、ちょっと子どもの視点になってみよう
こんにちは
ペアレントトレーナーのイチハシです
「共感が大事」と繰り返しお伝えする理由
共感することで変わったうちの息子の話にひきつづき
今日は高IQのお子さん
お母さんがペアレントトレーニングを受けてくださったご家庭のお話
例としてご紹介しますね
IQが高く、口達者なAくんの話
ある日
きょうだいげんかが高じた末に
お姉ちゃんにゲンコツされてしまったAくん。
「人に手を出すなんて!人間として最低だぞ!!」
「ひどすぎる」
と、激昂し
お姉ちゃんを言葉で激しく責め続けていました。
許すことはできない、と。
でも・・・
衝動性の強いAくんのほうが、
実はケンカの際に、きょうだいに手が出てしまうことは多いのです。
(お母さんの見ていない間だったり、止めきれず)
そのたびにお姉ちゃんは
「年下だから仕方ない」
と弟を責めることなく、許してくれたり
スルーしてくれています。
(その都度、ちゃんとお母さんはAくんに指導)
そんななので、お母さんから見ても
A君の主張はひどく自分勝手に見えました。
自分はいいのに、人はだめなの
でも
「確かに今回、お姉ちゃんもやってしまったことは悪かったけど
あなたもいつも、許してもらってきたじゃない」
それを、いくら言葉でこんこんと説明しても
Aくんは理解しません。
なのでお母さんはその時
ぐっとこらえて共感してみることにしました。
まず、
お姉ちゃんに耳打ち。
(「ごめん、今からなだめるために話すこと、本心じゃないから気にしないでね」)
そしてA君くんに向かって
「そうか、お姉ちゃんに手を出されて、すごくショックだね
お姉ちゃん、ひどいよね」
その瞬間、息子さん・・・
ポロポロと涙をこぼしておとなしくなったそうです。
お母さんは、びっくりしました。
弁も立つし、記憶力もいいAくん。
まさか本当に、とおもうけど
客観視できてないんだ。
「相手側から見た状況」が見えないんだ。
だから、自分の理不尽が本当に理解できていないんだ、と。
Aくんとしては
「なぜか自分の主張を、まわりは分かってくれない」
と苦しんでいたんです。
ちなみにA君、寄り添ってもらって
だんだん落ち着いた後で
紙に書いて説明したら
「そういうことか・・・」と理解できたそうです。
「自分がされたらどう思う?」という注意が効かない子への指導法
(登場人物の名前入れ替えて、のやつです)
性格が悪い、わがまま、と切り捨てず
こうして説明していくことが大事なんです。
が、まずは共感しないと話も入りません。
落ち着いて聞ける状態になったら
Aくんは幼い子どもだから素直にそうか、となったけど
「性格が悪い」「わがまま」「自分勝手」と長年、放置していたら
「なぜか周りは分からずに、めちゃくちゃなことを言う」
「どうせ人なんてそんなものだ」
「自分はなぜか嫌われる」
と認知がどんどんゆがんでいき・・・・・・
成長とともに、話は入らなくなるでしょうね
こういう部分は、高IQほど難しいところかもしれません
そして
分かってもらえないという気持ちを
長く抱えていた子どもたちって
こうしてふと共感してもらうだけで
涙が出るほどつらかったんだな、と
この話を伺ったとき、わが子のことも思い出し
昨日と今日と書かせていただきました
共感で子どもが変わった話でした
お子さんの行動には必ず原因があるので
そこを探って対策するためにも
まず共感
大事にしましょう
~ 増えていく・・・ ~