『自己肯定感を回復させたプレイバック・シアター』
https://ameblo.jp/0704choko/entry-12496132821.html
それは、プレイバック・シアターのパフォーマンスです。
大学でプレイバック・シアターと出会い、
『プレイバック・シアターとの出会いとその治癒効果』
https://ameblo.jp/0704choko/entry-12494519901.html
山梨でぶどうの樹を設立し、
『プレイバック・シアターぶどうの樹誕生ストーリー』
https://ameblo.jp/0704choko/entry-12495620128.html
NPO法人らしんばんに入会しました。
入会してしばらくすると、グループメールでパフォーマンスをやりましょ~と、ある人がメールをしました。
プレイバック・シアターには、ワークショップとパフォーマンスという方法があります。
ワークショップは、参加者も演じますが、パフォーマンスでは参加者が語り、練習を積んだメンバーが演じます。
いつかパフォーマンスをやってみたいと思っていた所だったので、すぐにやります!と答えました。
パフォーマンスとなると、練習が必要です。山梨から東京や横浜に通う日々が始まりました。
プレイバック・シアターは即興劇なのに、なんで練習するの?と思いませんか?
私もそう思いました。
パフォーマンスは、チームでの息合わせがとても重要なのです。
即興だからこそ、練習が必要なのです。
セリフを言うタイミング、動き出すタイミング、一緒に何回も練習することで、相手の呼吸が分かってきます。
すると即興なのに、みんなで一斉に同じ動きが出来たりします。
そういう会話のないやりとりをプレイバック・シアターでは、オファーといいますが、そういうお互いの経験を共有していくのです。
それから、普段のワークショップでは使わない手法も使います。
スリーセンテンス、スポットライト、ペアーズ、いろんな表現方法があるのです。
らしんばんに入会してから、アクティング(演じ方)の勉強会に参加していたので、その手法を実際に表現出来るとなって、私はだいぶ張り切っていました。
3ヶ月間練習しました。
パフォーマンスメンバーでの合宿もして、本番直前の1ヶ月は、毎週集まりました。
その当時は、他に仕事もしてたので、とても忙しかったですが、自分らしく居られる楽しさと、仲間達とオファーのやり取りをする心地よさ、そして、表現する楽しさに夢中でした。
本番は、緊張もありましたが、それ以上に仲間への信頼と、プレイバック・シアターへの自信がありました。
語られるストーリーに真摯に向き合い、自分の中での精一杯の表現で答えました。
パフォーマンスは大成功だったのではないかと思います。
そして、その頃の私は、プレイバック・シアターの中では、自由に生きていましたが、日常では、いろんな仮面を被って生活していました。
職場での仮面、友達と会う時の仮面、友達によって仮面…つまり自分のキャラを変えていたというか、演じ分けていました。
この人の前ではこういう自分、この人の前ではこういう自分と、自分の中で相手を勝手に分類分けして、その分類によって自分を使い分けていました。
なので、初めて接する人とは、どの仮面の自分で関わればいいのか分からなくて戸惑いました。
私は本当の自分で、相手と関わっていなかったのです。
ですが、パフォーマンスの練習を通して仲間達と密に関わることで、自分らしくいることの素晴らしさと自分への自信、相手への信頼感、そんなものを築きあげていったのです。
自分の表現したことを、言葉を介さず何の打ち合わせもしてないのに、受け取ってもらい、さらに発展させてもらえる、そして私もさらにそれに答える。
そんな相互作用のオファーのやり取りの相乗効果によって、本当の私を表現する心地よさに気づいていったのです。
どんな人にも、本当の自分を魅せる。というのは、その当時の私にはなかなかハードルが高かったです。
ですが、ある時、もう仮面を被るのは辞めよう。そう思いました。
どんな人にも自分を魅せても大丈夫。
そんな自分自身への自信と、相手への信頼感を得られたのだと思います。
実際はそんなに簡単なことではなく、ちぐはぐな自分のこともありました。
でも、それでも少しずつ少しずつ、本当の自分で相手と関わることをスタートさせていきました。
きっとこの時の、パフォーマンスでの仲間への信頼感が基礎になっているのだと感じています。