
と、思った時期もありました。
(のちに、2Eとわかりましたが、、、)
『ひといちばい敏感な子』(エレイン・N・アーロン・著、青春出版社・刊)という本で、著者は「ひといちばい敏感な」気質を持って生まれてきた子どもをHSCと名づけ、その言動に現れる特徴をいくつもあげています。
これらが23の質問からなるチェックリストになっていて、このうち13項目以上がイエスなら「おそらく」HSC、イエスが1つか2つでも「その度合いが極端に強ければ」HSCの可能性が強いとしています。 このリスト、ここではあげませんが、ネットを開けばすぐに出てきますから、関心があれば検索してみてください。
精神科医の目から見ると、23の設問は種々雑多であり、なかにはそれがなぜ敏感さの根拠になるのか疑わしいものもあります。何千人かを対象にアンケート調査をしたときの質問から絞り込んで作ったそうですが、どうにもツメが甘い。私が懸念したとおり、これでは発達障害を鑑別することができません。
たとえば知的障害のない軽度のASD(自閉症スペクトラム障害)なら、13項目にチェックが入る子はいくらでもいるでしょう。まして、「極端に強い」と感じる項目が1つか2つイエスになればいいとしたら、ほとんどすべてのASDがHSCということになってしまいます。
はい。その通りでした、、、。

https://www.meiji.ac.jp/mhc/6t5h7p00003cdzoq.html
↑引用してます
HSPは1990年代半ばに米国の心理学者エレイン・N・アーロンさんが提唱した名称だということですが、これは医学的な病名ではありません。
しかし、ここでいう「繊細さ」は発達障害の症状の一部、いわゆる知覚過敏によく似ています。私たち精神科医からすると、HSPは発達障害の症状を部分的に切り出したもの、あるいはごく軽度の発達障害を指すものと考えることもできます。
知覚過敏、すなわち感覚刺激に対する過敏さは、診断でいうと、発達障害の代表格である自閉症スペクトラム障害(ASD)に認められる症状です。とくに幼児では、特定の音や触覚に拒否反応を示す、物の匂いをさかんに嗅いだり触れたりする、光や物の動き(回転、往復運動など)を見ることに熱中するなどの行動がよく見られます。これらの行動は、ASDに限らず小さな子どもには珍しくなく、年齢とともに薄れて消えていくのが一般的ですが、ASDでは大人になっても残る人がいます。
ところが、ここでいう知覚過敏は、ASDならば必ず見られるというわけではありません。
逆に、ASD以外の発達障害、注意欠如多動性障害(ADHD)や学習障害(LD)などにも見られることがあります。
ややこしいですね。これらの発達障害は互いに特徴が重なり合うこともよくあるので、べつに不思議ではないのです。なのに、ここにHSPやHSCが割り込んできて、そっちは障害、こっちは障害じゃないなんていうから、話が余計ややこしくなってしまう。
HSCと親が判断するのは
やめた方が良いですね!
見守りながら、医師の判断を聞くのが1番です。
発達障害も、ギフテッドも、数値で得意不得意はある程度はわかります。