さぁ、広瀬すずのあだ名を「ワイド・ベルリン」と任命する。夢から醒めた夢でございます。
本日は、『FRIENDS2』第7話の公開日でございます!
最終回ですよ~!
記者会見が全然上手くいってないですね~…。
その理由とその先の展開が明らかになります!
物語の結末をしかと見届けよ!
さっきの記事でアメンバーの方々には書きましたが、今後もアメンバーを継続したい方は今回の第7話で必ずコメントを残して下さい。
コメントをもって「継続の意思」を判断させて頂きますので。
ところで、復習はお済みでしょうか?
KSKの仕掛けをスッと理解するためには…、第1話からしっかりと読んで下さいね!
『FRIENDS2』第1話はこちら!
FRIENDS2 第1話 | 夢から醒めた夢 (ameblo.jp)
『FRIENDS2』第2話はこちら!
FRIENDS2 第2話 | 夢から醒めた夢 (ameblo.jp)
『FRIENDS2』第3話はこちら!
FRIENDS2 第3話 | 夢から醒めた夢 (ameblo.jp)
『FRIENDS2』第4話はこちら!
FRIENDS2 第4話 | 夢から醒めた夢 (ameblo.jp)
『FRIENDS2』第5話はこちら!
FRIENDS2 第5話 | 夢から醒めた夢 (ameblo.jp)
『FRIENDS2』第6話はこちら!
FRIENDS2 第6話 | 夢から醒めた夢 (ameblo.jp)
…大丈夫ですか?
もうこの時点になったら、正直 全ての仕掛けを見抜けていないとマズいですよ?
…それでは、『FRIENDS2』第7話…、どうぞ!
~モニタリングルーム~
柳「…おかしいなぁ…。そこまでの意図を知ってるのは俺と三上ともう1人しかいないはずなんだけどなぁ…。そうだろ…?緑川…。」
緑川「…。」
芳賀「えぇ!?」
今藤「嘘でしょ!?」
柳「緑川…。お前…俺達を裏切ったのか?」
緑川「…しょうがないでしょ?」
柳「あ?」
米沢「せやなぁ~。仕方ないねんなぁ~。緑川と寝た時なぁ、俺は早めにホテルに入って隠しカメラを仕掛けといたんよ。」
吉田「えっ、それって盗撮…?」
今藤「最低…。」
米沢「本来は記録するために撮影しといたんやけど、後日見返したら緑川が途中ゴソゴソしててなぁ。よく見ると録音してんのよな。この間、緑川を問い質したら全部白状しよった。」
柳「そんな事で白状す…。………!?」
米沢「まぁ…、脅したわな。「この映像、俺の顔だけ隠してばら撒くぞ。」ってなぁ。それと、「全部話せば今後良い仕事を与えてやる。」って言ったら何もかも話してくれたわ。」
柳「てめぇ…。」
米沢「しかし、録音に気付いた時は意味が分からんかったけど、まさかこんな所で使うとはなぁ。」
~会見 会場~
司会「他に質問はありますか?」
記者「はい。」
司会「そちらの馬鹿そうな方どうぞ。」
~モニタリングルーム~
芳賀「司会者どんどん口悪くなっていってるぞ!」
米沢「お前らマイクの調子が悪くて、だいぶん上手い事 計画が回らんかったんとちゃうか?」
芳賀「それもお前が仕込んだのか…?」
緑川「私だよ。」
吉田「…あ!確かに、このマイクを準備したの緑川だ!」
今藤「あと、アレじゃない!?芳賀がコーヒーを倒したタイミングでマイクをOFFにして、良い頃合いにONにしたんじゃない!?」
米沢「それだけやないで?他にも…。」
芳賀「俺が腹を壊したのは、コーヒーに下剤でも入れたか…。俺をモニタールームから引き離すために…。」
柳「工具箱を隠したのも、緑川…お前だろ?俺の事もモニタールームから引き離すために…。」
米沢「せやな。極め付けは…。」
吉田「武田が質問してきた いじめの件を結衣ちゃんに「言わせろ」って言ったのも緑川だった!」
米沢「ちょお待て お前ら!お前らが全部言うなや!こっちにやらせろ!ネタバラシなんて1番気持ち良い所やんけ!」
緑川「その武田に、そもそも あの質問をさせたのも…私。」
今藤「あんた…。そんなに自分を守る事が大事?良い仕事をもらうために周りを裏切っても平気なの?」
緑川「今藤さん…、平気だよ?」
今藤「呆れた…。柳、この女もろとも ぶっ潰そうよ。柳の事だし、作戦があるんでしょ?」
柳「…。」
今藤「…柳…?」
柳「もう無理だ…。米沢社長が会見を潰して全てが終了な訳ないだろ…。もっと重要な目的があってここまでの罠を仕掛けているんだろうしな…。」
米沢「分かっとるやないか。そうやなぁ、ほんなら話が早いわ。ボイスレコーダーこっちに貰おうか。」
~会見 会場~
記者「今回の件が原因で、柳さんの脱退はあり得るのでしょうか?」
~モニタリングルーム~
柳「…渡せない…。あいつを…横宮 愛を裏切れない…。」
米沢「「横宮 愛」…?誰やそれ?お前のガールフレンドか?」
柳「…覚えてないのか…?」
米沢「覚えてないも何も知らんわ そんな奴!男か女かも分からへんやん!」
芳賀「女だろ絶対!」
米沢「ええから渡さんかい!えぇんか?会場の三上にとんでもない爆弾ニュース投下すんで?」
吉田「「とんでもない爆弾ニュース」…?」
米沢「おら、早ぅ渡さんかい。お前らは万が一逃げられても、会場の三上は人質みたいなもんや。俺が投下する爆弾の餌食になるで?」
柳「…分かった…。渡すから三上には何もしないでくれ。」
芳賀「柳!?」
柳「…しょうがないだろ…。」
~会見 会場~
三上「…そうならないように、この会見を開かせて頂いています。柳は絶対に守ります。」
~モニタリングルーム~
今藤「結衣…。」
柳「俺がお前を守んだよ。バカ野郎…。」
米沢「えぇから渡してくれるか?これで手打ちにしようや。」
吉田「「手打ち」…。え、そばですか?」
芳賀「今ボケていい状況じゃねぇだろ!黙ってろ!」
柳「悪いみんな…。…ほらよ。」
米沢「賢い奴は物分かりがえぇなぁ~。どれどれ、再生してみよか。」
カチッ
ボイスレコーダーの米沢の声「ええやろ…?ゆい…。言う事聞いたら ええ仕事お前に振るで~?………なぁ、もうええから服脱ぎぃや。」
カチッ
米沢「おいおい、これはとんだ拍子抜けやなぁ。俺も会話の内容忘れとったけど、これっぽっちの話かい!これじゃあ何の証拠にもならんやろ。こんなモンで俺を糾弾出来ると思ったん?そりゃあナメ過ぎやろ。」
~会見 会場~
司会「え~…、お時間も近づいて参りましたので、最後の質問とさせて頂きたいと思いますが…、何かございますでしょうか?」
会場「…………………。」
~モニタリングルーム~
吉田「すみませんでした!でも、ボイスレコーダーを渡しましたし、手打ちにしてもらえるんですよね!?」
米沢「はぁ?何の事やろか?そばの話ですかぁ~?」
吉田「え!?」
芳賀「おいおい…。」
柳「話が違うじゃねぇか…。」
米沢「ただいまをもって、柳 修斗と三上 結衣は我が事務所との契約解除や。要はまぁ…クビっちゅう事や。」
柳「…クビ…。」
今藤「何で2人だけなの!?ウチらは!?」
米沢「お前らは雑魚キャラ過ぎて、俺に1ダメージも与えてへんからなぁ。お前らは許したる。」
今藤「柳と結衣が抜けて、この3人でどうやってやっていけばいいの!変態とブスとツッコミの3人で!」
芳賀「とうとう自分で「ブス」って言っちゃってんぞ!?んで、俺はツッコミっていうよりどっちかというとラップな!」
今藤「ウチはブスじゃない!」
芳賀「お前が自分で言ったんだよ!」
米沢「よっしゃ緑川。三上にトドメ刺せぇ。」
緑川「はい…。」
芳賀「ちょっと待ってくれ…。緑川は…本当にそれでいいのか…?結衣には恨みは無いんだろ…?」
緑川「………。」
米沢「ほら、早ぅせぇ。」
緑川「…武田さん。柳と三上が事務所との契約解除になりました。」
柳「………。」
~会見 会場~
司会「無いようでしたら、締めさせて頂きたいと思います。」
武田「あっ、すみません。」
司会「はい、そちらの赤い髪の方どうぞ。」
武田「今、情報が入ってきたのですが、柳 修斗さんと三上 結衣さんの事務所との契約解除が発表されたようです。」
記者「…え…?」
記者「マジか…。」
ザワザワザワザワ………
武田「…それについて、三上さんは何か思うところはありますか?」
三上「…え…、…そんな…何で…。」
~モニタリングルーム~
緑川「残念だったね柳くん。惨敗じゃん。」
柳「お前…。」
~会見 会場~
三上「このタイミングで…!修斗くんは悪くないのに…!」
~モニタリングルーム~
今藤「結衣…。…よし、ウチも辞める!」
柳「…は?」
今藤「「1ダメージも与えてない」なんて言われて悔しいし!柳と結衣だけが処分されるなんて おかしいよ!」
柳「お前なぁ…。」
吉田「俺も辞めるよ!こんな社長の下で続けていけるかって!」
柳「お前まで…。…じゃあ芳賀。H.S.S.Y.Yを頼むな。」
芳賀「いや、俺も辞めるよ!何で1人で続けると思ったんだよ!」
今藤「ほら。早く武田に言いなよ。」
緑川「社長…。大丈夫ですか?」
米沢「しゃあないやんか。優秀なアーティストを失うんは辛いけどなぁ~。」
今藤「そんな事 思ってないくせに!」
緑川「武田さん。追加情報です。吉田・芳賀・今藤も退社を申し出ました。これでH.S.S.Y.Yは解散です。」
~会見 会場~
武田「追加情報が入ってきました。メンバーの吉田 勇人さん、芳賀 啓介さん、今藤 忍さんも退所を申し出たそうです。また同時に、H.S.S.Y.Yの解散が決まったそうです。」
三上「え…、あ…。嘘…。何でそんな事…。もう…5人で歌えないんだ…。ごめん、みんな…。負けちゃった…。」
~モニタリングルーム~
柳「…俺達の負けだな…。」
芳賀「俺達はこんな結末の為に2年間やってきたのか…?」
柳「…無駄にはなってないよ。社長に少なからず復讐は出来た。」
米沢「おいおい、自惚れんなや。全然ダメージなんか受けてませ~ん!」
芳賀「…だとよ、柳。お前の作戦に乗っかって人生 全部台無しだよ。」
柳「何だよ俺のせいか?俺は馬鹿なお前らを束ねて作戦を考えてやったのに、そんな言い方は無いだろ。」
~会見 会場~
司会「それでは、お時間となりましたので、会見を終了させて頂きたいと思います。」
~モニタリングルーム~
芳賀「馬鹿って何だよ この野郎!」
柳「触るな!馬鹿が移るだろ!」
今藤「ちょっと!ケンカはやめなって!」
ドンッ!
芳賀「うぉっ!?」
ガシャ~ン カチッ ドサッ ガシャ~ン!
今藤「芳賀!大丈夫!?」
~会見 会場~
三上「記者の皆さん!聞いて下さい!」
記者「…え?」
~モニタリングルーム~
芳賀「痛ってぇ~…。」
米沢「おいおい、負け犬同士でモメんなや。帰ってからやれ。」
柳「社長…。これまでの非礼…、大変申し訳ありませんでした…。」
米沢「今更遅いねん。俺に歯向かうからや。タレントと寝るなんてのは、どこの事務所でもあるもんや。んなもん、あの程度の証拠を出されてもいくらでも言い逃れ出来るんやから。」
今藤「でも、MAGICの秋元 鈴菜さん達が結衣をいじめていた件については処分されますよね?」
米沢「処分してもええねんけどなぁ~。事務所の管理責任も問われるからなぁ~、揉み消そうと思っとんねん。どう思う?」
今藤「最低…。」
柳「最後に訊く…。今までの全ての行動を詫びる気持ちは一切無いんだな?」
米沢「無いなぁ。利用される奴らが悪いんやから。」
柳「…だそうだ。」
米沢「は?誰に言っとんねん。」
カチッ
米沢「マイク…?何しとんねん。」
柳「大丈夫だ。今のはスイッチを切っただけだから。」
米沢「…は?」
ダダダダ…!…ガチャッ
武田「米沢社長!マズいっすよ!会場に社長の揉み消し発言が放送されてます!」
米沢「何やと…!?何でそんな事に…。」
柳「ふふっ。」
米沢「何や…。何 笑ってんねん!」
柳「社長、自白を記者の皆さんの前でして頂いてありがとうございます。」
米沢「せやから何を言うとんねん!」
柳「俺が芳賀を押し倒した時だ。芳賀が机の上の物を全部落とした時に、三上に指示を出す用のマイクのスイッチをONにしたんだ。」
芳賀「っていうか、柳 押すの強過ぎだからな?」
柳「悪かった(笑)。」
米沢「…って事は何や?あのケンカは芝居やったっちゅうんか?」
柳「当たり前だ。俺達の声は全部 三上のインカムに届く。お前の自白を取る時だけ三上はインカムを耳から外し、マイクに押し当てた。会見場には大ボリュームで勝ち誇ったお前のバカな声が響き渡っていたんだよ。」
米沢「…っ!」
柳「揉み消す事を前提に強気に出過ぎたな。ずっと とぼけていればよかったものを…。」
米沢「何や…何やねん お前…。」
柳「お前は自分がこんな若造5人に負けるなんて これっぽっちも思っていなかったんだろ?そこが敗因だよ。」
米沢「お前は何をやったんや!どこからが作戦や!」
柳「おぉ…、やっと良い質問をしたな。教えてやるよ。緑川から俺達の作戦の全てを聞いたお前は、武田が率いるダークレイクを使って三上を拉致し、俺達からボイスレコーダーを奪い取る計画を立てた。これで内々に証拠を隠滅出来るし、ついでに口封じまで出来る。ここまで段取りを組めばお前の作戦は完璧。…な、はずだった。」
米沢「…。」
柳「でも、俺がまさか武田を暴力で制裁するとは思わなかったんだろ?」
米沢「なるほどなぁ…。あれは会見を開くためにやったお前なりの作戦やったっちゅう事か?」
柳「何?おい米沢。お前まだ作戦の全貌に気付いていないようだな。俺がさっき言った事をもう一度思い出してみろよ。」
米沢「何やろ…。「工具箱を隠したのもお前か…。」か?」
芳賀「遡り過ぎだよ!もう少し最新の話だろ!」
米沢「ここ何分か柳って喋ってたっけ?」
芳賀「逆にほぼ柳しか喋ってねぇよ!俺ら出番無さ過ぎて寂しいくらいだよ!」
米沢「それやったら何やろ…?「緑川から作戦の全てを聞い…」…あぁ!?」
柳「やっと気付いたか。」
緑川「私は柳くんを裏切ってない。そして、米沢社長には作戦のうちの潰されてもいい部分しか言ってない。」
柳「緑川が完全に脅しに屈服したと信じきったお前は、自分の手の内まで緑川に晒してしまったんだろ。その情報は…、俺には全て筒抜けだった。」
今藤「え!?ウチらは何も聞かされてないけど!?」
柳「え?あぁ…。え?」
今藤「流さないでもらっていい!?」
芳賀「でも、だから結衣がダークレイクに襲われた日、柳は事前にキーホルダーを回収してたのか!」
柳「そういう事だ。…そして、本命のボイスレコーダーは…?」
米沢「は?「本命」?」
柳「三上、頼む。」
~会見 会場~
三上「うん!皆さん、これが証拠です!」
カチッ
ボイスレコーダーの米沢の声「ええやろ…?ゆい…。言う事聞いたら ええ仕事お前に振るで~?」
ボイスレコーダーの三上の声「ちょっと…ちょっと待って下さい…。」
ボイスレコーダーの米沢の声「………なぁ、もうええから服脱ぎぃや。」
ボイスレコーダーの三上の声「米沢社長…。嫌です…。」
カチッ
~モニタリングルーム~
米沢「何や…。…何や これはぁっ!!!?」
柳「お前の声を大音量で再生しながら、間に三上の声を入れて別のボイスレコーダーに録音した。」
吉田「…え、いつの間にそんな事…?」
柳「俺が三上に「もう一仕事」って言った第4話の前半だ。」
芳賀「「第4話」とか言うんじゃねぇよ!「何ヶ月前」とかで言え!この物語はそういう構造だろうが!」
米沢「おいおい、そりゃあ完全に捏造やんけ。」
柳「そうだな。でも、さっきのお前の揉み消し発言のおかげで記者達はあの偽のボイスレコーダーを信じるって訳だ。」
米沢「貴様ぁ…!」
柳「お前がダークレイクを雇って…、更にはこの場に直接出向いてまで奪ったボイスレコーダーは本物の音源でありながらも俺達にとっちゃどうでもいい ただの囮だったんだよ。」
米沢「貴様ぁ…!」
柳「米沢…、お前の負けだ。」
米沢「貴様ぁ…!」
芳賀「もう「貴様ぁ…!」しか言わねぇな!」
柳「おっ、いいのか米沢?会見場が荒れてるぞ?」
~会見 会場~
記者「どういう事ですか、これは!?」
記者「H.S.S.Y.Yは事件を揉み消すために不当解雇されたという事でしょうか!?」
司会「ちょっ…何この展開…。聞いてない…、皆様 落ち着いて下さい!そして落ち着け私!」
記者「柳さんも三上さんも被害者じゃないですか!」
記者「この建物内にいるんだろ!出て来い、米沢!」
~モニタリングルーム~
柳「…だとよ、米沢。」
米沢「…っ!」
柳「俺達が用意した会場、そのままお前にやるよ。ここからはお前の謝罪会見の時間だ。」
米沢「………ちくしょお~っ!」
吉田「小梅太夫ですか。」
芳賀「KYな発言やめろよ!」
カチッ
柳「三上、さっきみたいにインカムをマイクに当ててくれ。」
~会見 会場~
三上「うん!…皆さん、もう一度聞いて下さい!」
~モニタリングルーム~
柳「記者の皆さん、本日はお忙しい中お集まり頂き、ありがとうございます。H.S.S.Y.Yの柳です。」
~会見 会場~
記者「え!H.S.S.Y.Yの柳さんだ!」
記者「お話聞かせて下さい!会見場に来られますか!」
~モニタリングルーム~
柳「会見場には別の者を行かせます。米沢社長です。」
~会見 会場~
記者「米沢!?やっぱり近くにいるんだな!」
記者「出て来い、米沢!」
~モニタリングルーム~
柳「ほら、行けよ米沢。」
米沢「うぅ…!」
芳賀「ほら、早く行けって。」
米沢「ガルルルル…!」
芳賀「犬か!早く行けよ!」
米沢「ウ~…ワンワン!」
芳賀「より犬っぽくなってんじゃねぇよ!…っていうか、この最終回意外と押してんだから、ここで粘んなよ!」
緑川「私が連れて行くよ。」
芳賀「ありがとう、頼んだ。」
柳「米沢社長はそちらの会見場に向かいました。…三上、MAGICのいじめの録音も流せ。」
~会見 会場~
三上「…。」
~モニタリングルーム~
柳「…三上?」
~会見 会場~
三上「…やめとく…。」
~モニタリングルーム~
柳「………。分かった…。なら、インカムはマイクに当てたまま置いておいて戻って来ていいぞ。」
~会見 会場~
三上「うん…。あ、でも修斗くん ちょっと待って!」
~モニタリングルーム~
柳「どうした?」
~会見 会場~
三上「え~っと…皆さん。私がMAGICのメンバーにいじめられていた件ですが、先ほどもお話しした通り、私が何かをされた事については恨んでいません。ただ、愛にした事だけは絶対に忘れないで欲しいです。…MAGICの皆さん…、こんな所で名前を出してしまってすみませんでした…。」
~モニタリングルーム~
今藤「何で結衣が謝ってんの…。」
芳賀「…あいつはそういう奴だよ。」
~会見 会場~
記者「「愛」というのは誰の事でしょうか!」
記者「他にも何か事件があるんですか!教えて下さい!」
三上「…米沢社長がもうすぐ来るかと思いますので、私はこれで失礼します。この度はお騒がせしてしまい、申し訳ございませんでした…。失礼します。」
司会「ちょっ…え、三上さん いなくな…無理…。もうやだ…。転職…え、これどうしたら…。」
~モニタリングルーム~
芳賀「さっきから あの司会者テンパりまくってるけど!?「転職」とか言ってるよ!?」
~会見 会場~
三上「戻るね、修斗くん。」
~モニタリングルーム~
柳「あぁ。俺らの声はまだ会場に届くようになってるか?」
~会見 会場~
三上「うん、大丈夫だよ。」
~モニタリングルーム~
柳「分かった。記者の皆様、米沢社長が到着するまで、私の方から「横宮 愛」について お話しさせて頂きます。」
~会見 会場~
記者「「横宮 愛」…?」
記者「誰だ…?」
ザワザワ…
~モニタリングルーム~
柳「2年前まで俺達の小学校の同級生だった横宮 愛がこの米沢プロダクションに所属していました。しかし、横宮 愛はこの事務所から受けた仕打ちに耐えかねて、自ら命を絶ちました。」
~会見 会場~
記者「自殺…?」
記者「どうして…!?」
~モニタリングルーム~
柳「詳しい事は張本人である米沢社長から聞いて下さい。横宮 愛は歌もダンスも練習を重ねて努力し続けてきたのに、社長の裏切りと先輩からのいじめを受け、それが原因で命を絶ったんです…。」
~会見 会場~
記者「「社長の裏切り」と「先輩からのいじめ」って…。」
記者「…え、それって まさにこの…。」
~モニタリングルーム~
柳「そう、先ほど三上が話した内容とほぼ同等か、それ以上の被害を横宮 愛は受けていました。我々H.S.S.Y.Yが本当にお伝えしたかった事は、私 柳の暴力事件の謝罪をしたかった訳でも 三上の被害の告発をしたかった訳でもありません。全てはデビューも出来ないまま”死”を選択するしか無かった「横宮 愛」という無名のアイドルがいた事を少しでも多くの人に知ってもらうためです。」
~会見 会場~
記者「…そう、暴行事件!インパクトの強い告発で上書きされていましたが、元は柳さんの暴行事件の会見だったはずです!実際にそのような事があったのでしょうか?」
~モニタリングルーム~
柳「あ、いえ、無いです。」
武田「いや、殴ったじゃねぇか!」
芳賀「そういえば、お前まだいたのかよ!社長と一緒に会見場で謝って来いよ!」
武田「それよりお前、俺を殴ったじゃねぇか!」
柳「あ、やってないです。マジで。」
武田「お前も相当な隠蔽体質じゃねぇかよ!」
柳「え、知らんし。」
芳賀「あ、それ ここでも言うんだ!?」
柳「…あ、米沢社長が到着したようですね。」
~会見 会場~
米沢「ニャーッ!フシーッ!」
~モニタリングルーム~
芳賀「ネコになってんじゃねぇか!道中 何があったんだよ!」
~会見 会場~
記者「米沢社長!先ほどの話は全て本当なのでしょうか!」
記者「答えて下さい!所属タレントを自殺に追い込んだのは本当ですか!」
記者「三上 結衣さんや亡くなった横宮 愛さんへの枕営業の強要は事実ですか!」
記者「他のタレントにも同じ事をしているんじゃないですか!」
記者「MAGICのいじめについては、どう処分をする おつもりですか!」
米沢「…。う…あ…。」
~モニタリングルーム~
柳「米沢。正直に答えろよ。」
~会見 会場~
米沢「!?…柳ぃ~っ!H.S.S.Y.Y~っ!クソがぁ~っ!」
~モニタリングルーム~
柳「通信を切る…。」
プツッ
~会見 会場~
米沢「…あ…。」
記者「どうなんですか!答えて下さい!」
米沢「あの…、全部話します!ホンマにすんまへん!」
~モニタリングルーム~
柳「さてと…。また1人になったな、武田…。」
武田「へへっ、また殴り倒そうと思ってんなら無理だぜ。この前は油断しただけだ。」
柳「殴らねぇよ。お前の事は法が裁いてくれる。」
武田「何言ってんだよ?」
柳「この部屋には俺の合図と共に警察が突入してくるように準備してある。」
武田「は?何を言ってんだ?」
柳「ゾゲラン・フォルシモ!」
ガチャッ
警察「突入開始!」
芳賀「え、今のが合図!?もうちょっとシンプルで分かりやすいの無かった!?何そのダサいハリー・ポッターみたいなやつ!?」
警察「容疑者確保ぉ~っ!」
武田「離せクソが!クソがぁ~っ!」
芳賀「悪党ってみんな同じ事言うな!」
警察「こちらの金髪の男性は?」
柳「あ~…、こいつは…連れて行って下さい。」
芳賀「おま…ふざけんなよ!俺は味方だろ!んで、警察も髪の色で判断するんじゃねぇよ!」
武田「離せってクソ警察が!おい、柳!最後に一つ聞かせろ!」
柳「何だよ?」
武田「警察を呼ぶチャンスなんて いつあった!?お前はあの三上って女への指示で忙しくてそんな余裕は無かったはずだ!」
柳「お前さぁ…、大事な事を忘れてないか?」
武田「あ?」
柳「緑川は最初からこっちの味方だったんだぞ?って事は?お前が今日ここに来る事は?」
武田「…最初から知ってた…?」
柳「そう。って事は?警察への通報は?」
武田「…会見中じゃなくていい…。」
柳「その通り。俺は3日前から警察に今日の事を話していた。もちろん会見の内容は言ってないけどな。」
今藤「え、でも警察ってそんな簡単に動いてくれるものなの?」
柳「いや。でも今回は警察も手を焼く半グレ集団・ダークレイクのリーダーという大捕り物だ。いきさつも含めて説明したら協力してくれたよ。」
武田「クソ野郎…。おい、警察!柳だって俺に暴力を振るった最低野郎だ!こいつも連行しろ!」
警察「話は署で聞く!さっさと歩け!」
武田「絶対に復讐してやる…!覚えてろ柳~っ!」
バタン
柳「ふぅ~…。」
芳賀「全部…終わったのか…?」
柳「あぁ…、ありがとう…みんな…。みんなのおかげだ…。」
今藤「柳…。」
ガチャッ
三上「修斗くん!お疲れ様!」
緑川「終わったね、柳くん!」
柳「あぁ…。協力してくれてありがとうな。」
吉田「あのさ…。緑川さんは…」
今藤「ねぇ…、廊下に誰かいない…?」
吉田「…え?」
秋元「……………。」
三上「秋元…さん…!」
秋元「…ごめん…。今まで…。」
星山「ごめんなさい!」
松井「すみませんでした!」
三上「!?」
秋元「会見で私達を庇う発言をした事…驚いた。恨んでないの…?」
三上「私自身は恨んでいません。でも、会見で話した通り…、愛にした事だけは忘れないで下さい…。天国の愛が許してくれるまで…。」
秋元「…天国の横宮さんが許してくれるまで…。…そんな日…、来るのかな…。」
柳「お前、本当に反省してるのか?俺には口先だけに聞こえるが?」
秋元「当たり前でしょ…。本当に申し訳なかったと思ってる…。」
柳「一応伝えておくけど、三上はお前にいじめられていた瞬間も録音していた。でも会見場ではそれを流さなかった。お前らは三上に救われたんだよ。感謝しろよ。」
秋元「!?………本当に…あんたは何でそんなに人に優しいんだよ…。」
今藤「結衣は…そういう人間です。」
秋元「………本当にごめんなさい…。」
柳「今のその気持ち…、一生忘れるな。次 同じ事を繰り返したら…今度こそ潰す…。」
秋元「…はい…、もう…二度と………。失礼します…。」
バタン
吉田「あのさ…。緑川さんは…」
柳「よし、打ち上げにソフトクリームでも食べに行くか。」
吉田「さっきから俺の言葉を遮らないでもらっていい!?聞きたい事あるんだけど!?」
芳賀「俺もだ。柳と緑川さん…。ちょっとそこに座ってもらっていい?」
緑川「もしかして…気付いた?」
柳「こいつは鋭いんだよ。」
芳賀「やっぱり俺が思っている通りか。」
吉田「いや…え、俺は緑川さんにしか聞く事無いんだけど!緑川さんは結局俺達を裏切っていなかったのかって事!」
芳賀「俺が聞きたい事の中の一つにそれも含まれてる。全ては恐らく2年前から決まっていたんだろ?」
吉田「はぁ!?」
今藤「嘘でしょ!?」
緑川「…どんな洞察力してんの芳賀くんって…。」
柳「な?気持ち悪いだろ、こいつ?」
芳賀「話してくれ。2年前にあった事を全部…。」
柳「…分かったよ…。2年前に俺が謎の女性に声を掛けられて喫茶店に入った話をしたよな?」
吉田「うん、してたね。」
柳「その女性というのが…、緑川 由依だったんだ。」
吉田「え!?」
今藤「だって…、緑川さんが仲間になったのは11か月前だったよね!?」
柳「あぁ。俺がそうするように頼んだんだよ。」
~~~~会見の2年前~~~~
カランコロンカラン
緑川「さてと…。何から話そうか。コーヒーでいい?」
柳「あぁ。あとソフトクリームで。」
緑川「さっき食べてなかった!?どんだけ好きなの!?」
柳「すごい好き。ネクタイより好きだよ。」
緑川「うん、全然ピンとこないけど…。」
柳「まず改めて聞くけど、俺の事は誰から聞いたって?」
緑川「”ある筋”から…。」
柳「その人 本人が「「”ある筋”」からって言え」って言ってたんだろ?」
緑川「…何で分かるの?」
柳「1年前にちょっと色々あってな。」
緑川「そう…なんだ。」
柳「んで?横宮 愛がどうした?」
緑川「うん…、やっぱり聞いてないか…。横宮さん…先月自殺したの。」
柳「…は!?自殺って…何で………あぁ、そうか…。俺のせいか…?」
緑川「…え、何で柳くんのせいなの?」
柳「ちょうど先月、横宮 愛から ただ一言「会いたい」って連絡があったんだ。でも、俺は仕事が立て込んでいて、その誘いを断ったんだ…。俺が相談に乗っていれば救えたかもしれないって事だろ・・・?」
緑川「柳くん…、横宮さんが自殺した原因はあなたが相談に乗って何とかなるような簡単なものじゃないよ?」
柳「…そもそも、あんたは横宮 愛とどういう関係なんだ?どうして横宮 愛を知ってる?」
緑川「横宮さんがアイドルをやっていたのは知ってる?」
柳「あぁ…、そんな事言ってたな。」
緑川「私は横宮さんと同じ事務所の同期。だから、自殺の原因を知ってるの。」
柳「その事務所の名前は確か…」
緑川「米沢プロダクション。」
柳「…そんな名前だったな。」
緑川「そこの社長がまぁ権力にモノを言わせる男で、社長に目を付けられたタレントは社長と一夜を共にしなければならない。そんな闇のルールがあるの。」
柳「下衆いな…。」
緑川「横宮さんは社長と一緒に寝ている所を社長に盗撮されていて それをネタに脅されて…、それを苦に自殺したの…。」
柳「つまり…、米沢プロダクションの社長が全ての元凶って訳だな?」
緑川「そう…だね…。」
柳「…分かった。なら、そいつを潰すだけだ。」
緑川「協力してくれるの!?」
柳「「協力」…?誰と?」
緑川「え…、私に横宮さんの復讐の協力をしてくれるんじゃないの…?」
柳「あんたと協力するつもりはない。もっと信頼出来る仲間が4人いるからな。」
緑川「…あなたみたいな性格でも”信頼”出来る仲間がいるんだ…。」
柳「いるんだよ。とんでもなく心強い仲間がな。」
緑川「それで?策はあるの?」
柳「あぁ。米沢プロダクションに潜入する。そして枕営業を仕掛け、その証拠を押さえる。それを週刊誌『POIZON』に暴露。それで社長は社会的に抹殺される。…どうだ?」
緑川「…そんな簡単にいく訳ない…。米沢社長は異常に勘が鋭い…。甘く見たら逆に潰されるよ…?」
柳「…そういえば、あんた名前は何て言うんだ?」
緑川「緑川 由依…。」
柳「「ゆい」…。………ふ~ん…、ちょっと面白い事 思いついたかも…。」
緑川「…え、何…?」
柳「その社長は「勘が鋭い」って言ったな?つまり少しでも焦っている様子を見せたらそこに勘付く訳だ?」
緑川「まぁ…、そう…なのかな?………あ~あ…私も協力したかったのに…。」
柳「あ、手伝ってもらうよ?」
緑川「え、急に!?さっきダメっぽい雰囲気だったじゃん!」
柳「下の名前が「ゆい」なら話は別だ。……1つ聞くが、あんたは…」
緑川「…「緑川」。呼び捨てでいいから名前で呼んでくれない?」
柳「…グリーン・リバーは…」
緑川「「緑川」ね!英語直訳で呼ばないで!?」
柳「グリバーは…」
緑川「「グリーン・リバー」を略さないで!?何かモンスター感 強いから!」
柳「緑川は、俺の作戦を忠実に遂行出来るか?」
緑川「その作戦が横宮さんのためになるならね。」
柳「俺が「俺達を裏切れ」と言ったら、従えるか?」
緑川「何そのジョーク?笑えないんだけど。」
柳「ジョークなんかじゃない…。俺の頭の中にはシナリオが出来上がっている…。」
緑川「聞かせて?」
柳「まず俺達は…………。そして………………。その流れで……………。そして あんたには………。」
緑川「…その計画って…。」
柳「あぁ…、約2年はかかるだろうな。」
緑川「柳くんって…、どんな脚本力してるの…?」
柳「趣味で本を書いてるんだよ。」
緑川「それにしてもだよ…。それがそのまんま上手くいったら…気持ち悪いよ?」
柳「…俺の仲間にはこの作戦を見抜くもっと気持ち悪い奴がいるぞ?「芳賀 啓介」って奴だ。」
緑川「…「芳賀 啓介」…。それ、面白そうだね。」
柳「そして単純に気持ち悪い「吉田 勇人」って奴がいる。」
緑川「「単純に気持ち悪い」って、ただの悪口じゃない!?」
柳「そして気持ち悪い「今藤 忍」。」
緑川「何なの、あなたの友達は気持ち悪い人ばっかりなの?」
柳「んで、内気でおとなしい「三上 結衣」。」
緑川「うん、もうダメそう!あなたの友達ダメそう!気持ち悪い人3人と内気でおとなしい人1人!んで、パリピな私からしたら「内気でおとなしい」人も気持ち悪いんだけど!」
柳「…それはパリピ過ぎるだろ。」
緑川「でも、その作戦って上手くいくの?」
柳「いや、無理だろうな。」
緑川「え、ダメじゃん!」
柳「今 説明したのはプランA。俺の頭の中にはプランB・プランC~~~プランYまで用意出来ている。」
緑川「あと1つでアルファベットを網羅出来るのに…!それをみんなに覚えさせるって事?」
柳「さすがにそれだけの作戦を覚える事自体も 極限の事態中に作戦の変更をみんなに伝える事も無理なはずだ。だから俺はさっき緑川に話したプランAの説明しかしない。」
緑川「…え…、それ大丈夫…?」
柳「あぁ。俺の”信頼”する仲間は空気を読んで行動する能力に長けている奴ばかりだからな。」
緑川「そっか。。。…それで、私の役割は何?」
柳「その米沢社長の枕営業の相手をやってもらう。」
緑川「…いいけど…、あなたが入れようとしてる仲間に女の子が2人いるんでしょ?その子達じゃダメなの…?」
柳「今藤はまず社長にハマらないだろうし、三上にはそんな事させたくない…。」
緑川「ふ~ん…。」
柳「俺は枕営業を仕掛けるのに三上を任命するが、最終的には理由をつけて あんたとすり替えるつもりだ。…やってくれるか?」
緑川「うん、分かった。いいよ。」
柳「あと…、緑川は演技の経験はあるか?」
緑川「出演経験は無いけど…少しなら…。」
柳「そうか。それともう一つ、さっきも聞いたが、緑川は俺達を裏切れるか?」
緑川「…それ、どっちの答えを言えば正解なの?」
柳「裏切れ。相手はタレントを権力で捻じ伏せ続けてきた悪魔。計画の過程で緑川にも必ず米沢社長の魔の手が忍び寄るはず。その時には相手の条件を飲み、俺達を裏切るんだ。」
緑川「何でそんな事を…?」
柳「米沢社長を油断させるためだ。俺達の仲間を自陣に引き込ませる事で相手に勝ちを確信させるんだよ。」
緑川「でも裏切ったら…」
柳「もちろん100%本気で裏切るなよ?あくまでも軸足はこっち。目的はもう1つあって、米沢社長の懐に潜入する事で向こうの情報を俺達に流してもらうって事だ。それにより俺達の作戦の精度が上がるからな。」
緑川「あのさ…、何でそんな作戦がこの短時間で思いつくの?」
柳「趣味で本を書いてるって言ったろ?」
緑川「うん、半分答えになってないけど…。」
柳「俺が描いた”横宮 愛の復讐劇”に緑川も出演させてやるよ。晴れて女優デビューだな。」
緑川「女優デビューかぁ~。柳くんのこの脚本…タイトル教えてくれない?デビュー作って大事でしょ?」
柳「『FRIENDS2』だ。」
緑川「…何で「2」なの?(笑)」
柳「1年前に母校の小学校で俺が描いたシナリオが活きた事があってな。映画にもドラマにもなっていないけど、俺はそのシナリオを『FRIENDS』と名付けた。だから今回は『FRIENDS2』なんだよ。」
緑川「あ、やまみ小学校の事件でしょ!?「14年越しの逮捕劇」ってニュースでやっていたし、横宮さんも嬉しそうに言ってた!あれ解決したのって あなた達だったの!?」
柳「あぁ…、だから橋本先生も俺を指名したんだろ?」
緑川「…何で橋本先生の指示だって分かったの?」
柳「だって、「”ある筋”からって聞いた」って言うように言われたんだろ?」
緑川「うん…そうだけど…。」
柳「”ある筋”って濁し方をするのは、この世で橋本先生しかあり得ないんだよ。」
緑川「そんな事は無いと思うけど…。でも、正解だよ。横宮さんは1年前のやまみ小学校の一件の後、しばらく友達であるあなた達や担任の橋本先生の話をよくしてた。だから横宮さんが自殺した時、真っ先に誰かに話さなきゃならないと思った。友達の現在状況を調べるのは難しかったから、当時の担任だった橋本先生にコンタクトを取ったの。」
柳「…それで、橋本先生から俺を紹介されたって訳か。」
緑川「…うん…。」
柳「橋本先生がバックに付いているんなら、この勝負…俺達の勝ちだ。」
~~~~現在~~~~
柳「…って訳だ。」
芳賀「いや、ちょっと待って!…は!?この件にも橋本先生が絡んでるの!?」
柳「あぁ。今回の件については、さすがに一度も話が出来ていないけどな。でもこの会見は見ていたはずだ。」
ガチャッ
橋本先生「見てたよ。」
今藤「えっ!?」
吉田「うわっ、びっくりした!」
三上「…橋本先生…!?」
橋本先生「柳くん…。よくやった…。横宮 愛さんの仇…、君が指揮を取れば必ず果たしてくれると信じていた…!」
柳「橋本先生からの依頼だったから、ここまでやって来ただけです。」
橋本先生「三上さん…、君も成長したなぁ…。人前でしっかり話が出来るようになるなんて小学生の頃の君からは想像も出来なかった…。」
三上「橋本先生…。緊張しました…。」
橋本先生「今藤さんは…ブサイクだな。」
芳賀「今回の件 関係ねぇじゃねぇか!」
今藤「………。」
芳賀「ほら、「ブサイク」って言われると機嫌悪くなるんだって こいつは!」
橋本先生「そして、吉…吉…」
吉田「吉田です!全然覚えてくれないじゃないですか!」
橋本先生「君は、は…は…。」
芳賀「「芳賀」な!いい加減 覚えろよ!一応芸能人だぞ!」
緑川「橋本先生…、あなたがこの5人を信頼した理由が今日やっと分かりました。そして柳くんがみんなを「気持ち悪い」って言った意味もようやく分かった。吉田くん以外は“良い意味で”気持ち悪かったんだね。」
吉田「俺は本当に気持ち悪いってか!」
芳賀「お前は本当に気持ち悪いよ!新鮮にツッコむなよ!」
緑川「…H.S.S.Y.Yは本当に解散しちゃうの?ファンも多かったのに勿体無いよ…。」
今藤「しょうがないよ…。そういう計画だったしね。」
吉田「まぁ、楽しかったけどね。」
柳「みんな…。今回は人生を懸けて俺についてきてくれてありがとう。これからはそれぞれの人生を歩んでくれ。フリーターだったりニートだったり。」
芳賀「再就職出来ないテイで言うのやめてくれない!?こちとら先の人生が不安なんだから!」
柳「今日は御礼にソフトクリームを奢るよ。」
芳賀「お前マジでソフトクリーム好きだな!」
柳「1人30個までな?それ以上は無理だぞ?」
芳賀「そんなに食えねぇよ!1個でも後半飽きるのに!」
橋本先生「私にも奢ってくれるかい…?」
芳賀「教え子にせがむな!…っていうか、あんたが奢れよ!結局あんたが黒幕だったんだから!」
橋本先生「じゃあ1人2つまでね。」
芳賀「柳よりケチるなよ!まぁ「それ以上食え」って言われても無理だけど!」
吉田「じゃ、H.S.S.Y.Yの解散式といきますか!」
今藤「ソフトクリームパーティーだぁ~!」
H.S.S.Y.Y「おぉ~っ!」
文字数制限により、後書きはあとで!笑
タフォーーー!!!