FRIENDS2 第6話 | 夢から醒めた夢

夢から醒めた夢

ありそうで無いコントのような物語『シチュエーションネタ』を中心に更新しています!
是非読んで下さい♪

 

 

 

さぁ、ラウールに健康の為に味噌汁を30回噛んでから飲み込ませる。夢から醒めた夢でございます。

 

 

 

 

 

本日は、『FRIENDS2』第6話の公開日でございます!

 

 

とうとう三上結衣の記者会見が始まります!

 

…ん?

 

そうだね、記者会見は第1話で読んだよね!

 

でも、当初と現在じゃ記者会見の見え方も全然違うから!

 

ここからは、伏線回収のオンパレードとなります!

 

つまり、第6話から読んでも何も面白くない!

 

 

はじめましての方は、必ず第1話から…、もっと言えば『FRIENDS』から読んで下さい!

 

とりあえず貼るURLは『FRIENDS2』だけだけど…。

 

 

『FRIENDS2』第1話はこちら!

FRIENDS2 第1話 | 夢から醒めた夢 (ameblo.jp)

 

 

『FRIENDS2』第2話はこちら!

FRIENDS2 第2話 | 夢から醒めた夢 (ameblo.jp)

 

 

『FRIENDS2』第3話はこちら!

FRIENDS2 第3話 | 夢から醒めた夢 (ameblo.jp)

 

 

『FRIENDS2』第4話はこちら!

FRIENDS2 第4話 | 夢から醒めた夢 (ameblo.jp)

 

 

『FRIENDS2』第5話はこちら!

FRIENDS2 第5話 | 夢から醒めた夢 (ameblo.jp)

 

 

悪いけど、『FRIENDS2』をいきなり第6話から読み始めるメリットは君にとって一つもない!

 

順序を追って楽しみましょう!

 

 

 

…はい、全て思い出しましたか?

全ての仕掛けに目星は付いていますか?

 

…それでは、『FRIENDS2』第6話…、どうぞ!

 

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~会見 会場~

 

司会「それでは男女混合のパフォーマンスグループH.S.S.Y.Yの三上 結衣による記者会見を始めたいと思います。」

 

パシャッ パシャッ パシャッ

 

三上「…。三上…結衣です…。」

 

~モニタリングルーム~

 

芳賀「おっ、始まったぞ。」

 

~会見 会場~

 

パシャッ パシャッ パシャッ

 

三上「この度は…メンバーの柳 修斗の暴行事件………。……。」

 

~モニタリングルーム~

 

今藤「あれ…?結衣 大丈夫かな?」

 

吉田「もしかして、緊張でセリフ飛んだ?」

 

芳賀「いきなりかよ!幸先悪いな!」

 

柳「芳賀、三上のインカムにセリフを送ってやれ。」

 

芳賀「あぁ。結衣、「真実」だ。「暴行事件の真実を話しに来ました。」だ。」

 

~会見 会場~

 

三上「…………。」

 

~モニタリングルーム~

 

緑川「…あれ、聞こえてない?」

 

柳「もしかして…、あいつのインカム ボリューム0になってるんじゃないか…?」

 

芳賀「そういうのテスト出来なかったからな…。今藤、会見場に行って結衣にジェスチャーで「ボリューム上げて」って伝えて。」

 

今藤「おけみ!」

 

芳賀「「おけみ」って何だよ!」

 

今藤「「OK」に意味も無く「み」をつける事で、新しい言葉を生み出…」

 

芳賀「「おけみ」の説明いいんだよ!早く行け!」

 

~会見 会場~

 

司会「…三上さん…?大丈夫ですか…?」

 

~モニタリングルーム~

 

芳賀「やばい!心配されてる!」

 

~会見 会場~

 

三上「は、はい!すみません!本日は柳 修斗の暴行事件の真実を伝えたくて この場を設けさせて頂きました。」

 

~モニタリングルーム~

 

柳「よし、何とかなったな。」

 

~会見 会場~

 

三上「まず、皆さんは勘違いしています。柳が暴行事件を起こしたのは、決して挑発に乗せられたからではありません。私を救うためなんです。」

 

司会「…どういう事でしょう?」

 

三上「私は「ダークレイク」という集団に赤田倉庫に監禁されました。」

 

~モニタリングルーム~

 

吉田「緊張が解けてきたかな?順調だね!」

 

~会見 会場~

 

三上「刃物を突きつけられて脅されて…。殺されるかもしれないと思った時に駆けつけてくれたのがメンバーの柳でした。」

 

~モニタリングルーム~

 

芳賀「おっ、会場に今藤が着いた!」

 

~会見 会場~

 

今藤(結衣!インカムのボリューム上げて!)

 

三上「柳は私を救うために刃物を持ったダークレイクと闘ってくれたんです。」

 

~モニタリングルーム~

 

吉田「…ん?ジェスチャーに気付いてない?」

 

~会見 会場~

 

三上「なので、柳は暴行事件を起こした加害者ではなく…。」 

 

今藤(インカム!ボリュームアップして!)

 

司会「…。」

 

三上「…。」

 

ピッピッピッピッピッ

 

~モニタリングルーム~

 

芳賀「おぉ!やっと気付いた!」

 

~会見 会場~

 

記者「…あの…何をしているんですか?」

 

~モニタリングルーム~

 

芳賀「やべぇ!メッチャ食いつかれた!」

 

~会見 会場~

 

三上「私のマイク、皆さんに声は届いていますか?」

 

記者「はい…。普通に届いていますが…。」

 

三上「それなら良かったです!私、普段の声が小さいので…。」

 

~モニタリングルーム~

 

吉田「よし!何とかごまかせたね!」

 

~会見 会場~

 

司会「お話を続けて頂いてもよろしいでしょうか?」

 

三上「はい…。あくまでも柳は加害者ではなく、むしろ巻き込まれた被害者なんです…。柳は責められるべき人間ではありません!」

 

司会「他に何か伝えたい事はありますか?」

 

三上「いえ、これが全てです。」

 

司会「それでは、記者の方達からの質問に移りたいと思います。」

 

~モニタリングルーム~

 

芳賀「結衣、イレギュラーな質問はこっちから指示を出す!焦って勝手に答えるな!」

 

~会見 会場~

 

三上「分かりました!」

 

~モニタリングルーム~

 

芳賀「返事すんな!」

 

~会見 会場~

 

司会「質問のある方は挙手をお願いします。」

 

記者「はい。」

 

司会「そちらのウォーリーみたいな服の方、どうぞ。」

 

~モニタリングルーム~

 

芳賀「「ウォーリーみたいな服」とか言うな!」

 

~会見 会場~

 

記者「なぜ三上さんはダークレイクに狙われたんですか?」

 

~モニタリングルーム~

 

柳「これは予測通りの質問だ。練習通りに。」

 

~会見 会場~

 

三上「はい。恐らく”ある事”を知ってしまったからだと思います。ダークレイクは口封じのために私を襲ったんです…。」

 

記者「”ある事”というのは…?」

 

三上「それは…言えません…。仮に「秘密A」としましょう。もしかしたら後でお話しする事になるかもしれません。」

 

記者「「秘密A」という事は…他にもまだあるんですか!?」

 

~モニタリングルーム~

 

吉田「おっ、本当に食いついた!これで記者達の頭に「謎」を植え付けたね!」

 

~会見 会場~

 

三上「さぁ…、私は”仮に”として置き換えただけです。」

 

司会「それでは他にご質問のある方はいらっしゃいますでしょうか?」

 

記者「はい。」

 

司会「そちらのパーカー・ジーンズの方。」

 

~モニタリングルーム~

 

芳賀「スーツで来いよ!」

 

~会見 会場~

 

記者「なぜ柳さんだけが その場に駆けつけたんでしょうか?他のメンバーには知らされなかったのですか?」

 

三上「それは…。」

 

~モニタリングルーム~

 

芳賀「結衣!それについては…」

 

ガタッ

 

芳賀「あっ!やべぇ!」

 

緑川「ちょっと!何してんの!?コーヒーがマイクにかかっちゃったよ!?」

 

~会見 会場~

 

三上「……。」

 

~モニタリングルーム~

 

吉田「今のでマイク壊れたんじゃないのか!?」

 

芳賀「結衣!それについては正直に言っていい!結衣の携帯に柳の番号が登録されていて、それを使われたんだって!」

 

~会見 会場~

 

三上「………。」

 

~モニタリングルーム~

 

吉田「…聞こえてない?」

 

今藤「本当にマイク壊れたんじゃない!?」

 

緑川「ちょっと叩いてみよう。(コンコン)」

 

~会見 会場~

 

三上「…………。」

 

司会「あの…三上さん…?」

 

三上「…………。」

 

~モニタリングルーム~

 

芳賀「結衣の!持っていた携帯に!」

 

~会見 会場~

 

インカム「(ザ…ザザザ…)」

 

三上「………。」

 

~モニタリングルーム~

 

芳賀「柳の番号が!登録が!してあった!」

 

~会見 会場~

 

インカム「(ザザザ…録が!してあった!)」

 

三上「…あ、録画してあったんです!」

 

司会「えっと…、何がですか!?」

 

~モニタリングルーム~

 

芳賀「違ぇよ!「結衣が持っていた携帯に柳の番号が登録されてた」だよ!」

 

~会見 会場~

 

インカム「(ザザザ…が持っていた携帯に柳の番号が登録されてた だよ!)」

 

三上「あ、いえ、ダークレイクが持っていた携帯に、柳の電話番号が登録がされていたんです!」

 

~モニタリングルーム~

 

芳賀「違ぇって!まぁ それでもいいけど!」

 

~会見 会場~

 

司会「あ、「登…録が」…!あぁ!なるほど!」

 

三上「すみません…、私 声が小さいので、前半丸々聞こえなかったみたいで…。」

 

司会「本当に声小さいんですね…。」

 

~モニタリングルーム~

 

柳「あいつ本当、機転は利くんだよなぁ。」

 

芳賀「ちょっと前途多難だな…。」

 

緑川「はい、コーヒー淹れ直したよ。もうこぼさないでね。」

 

芳賀「あ、ごめん。ありがとう。ズズズ…。」

 

吉田「でも、このマイク大丈夫かなぁ?」

 

柳「また大事な所で通じなくなっても困るし、軽くいじるか。」

 

芳賀「その方がいいかもな。」

 

柳「俺ちょっと工具箱取ってくる。」

 

芳賀「おぅ。結衣、ちょっとマイクをいじる。しばらくは任せた。」

 

~会見 会場~

 

三上「ダークレイクは柳に1人で来るように言いました。だから、柳が他のメンバーを連れて行く事が無かったんです。」

 

~モニタリングルーム~

 

芳賀「ん…?ちょっとごめん…。腹痛くなってきた…!トイレ行ってくる!」

 

今藤「え…、ちょっ…芳賀!?」

 

吉田「司令塔が2人ともいなくなっちゃったよ…。」

 

今藤「まぁ、柳は工具箱を取りに行っただけだから、すぐ戻って来るでしょ。」

 

吉田「だといいけど…。」

 

~会見 会場~

 

司会「他に何かご質問はありますでしょうか?」

 

記者「はい。」

 

司会「では、そちらの赤い髪の人どうぞ。」

 

~モニタリングルーム~

 

吉田「えっ、「赤い髪」って…!こいつダークレイクの武田じゃない!?」

 

今藤「本当だ!柳が言っていた特徴そのものだ!何で会見場に武田がいるの!?」

 

吉田「でも、結衣ちゃんは気付いていないよ?」

 

今藤「結衣は監禁されている間、目隠しされていたらしいからなぁ…。」

 

~会見 会場~

 

武田「三上さんは足を怪我されているようですが、それもダークレイクの仕業なのでしょうか?」

 

三上「それは…。」

 

~モニタリングルーム~

 

吉田「あいつ…自分達の仕業じゃない事を分かっていながら…。どういうつもりだ…?」

 

今藤「本当は秋元さん達にいじめられている時にした怪我だけど…。」

 

緑川「言うなら今のタイミングだよね…。どうせ発信する取っ掛かりも無いんでしょ?」

 

吉田「でも一応、作戦を考えたのは柳と芳賀だしな…。」

 

~会見 会場~

 

三上「……………………。」

 

武田「あの~、さっきから沈黙が長くないですか?あなたが開いた会見ですよね?」

 

三上「…す…、すみません…。」

 

~モニタリングルーム~

 

吉田「やばいな…。怪しまれてる…。」

 

緑川「別にこっちから正直に言って何が悪いの?記者達に気付かせる事に何の意味があるの?」

 

吉田「確かに…。柳も戻って来ないし、今 嘘をついたら記者達に気付かせる事も難しくなる…。」

 

緑川「うん!話した方がいいって!」

 

吉田「…よし!結衣ちゃん!いじめられた事を話して!」

 

~会見 会場~

 

三上「………。」

 

~モニタリングルーム~

 

吉田「大丈夫だから!作戦変更!信じて!」

 

~会見 会場~

 

三上「…これは…ダークレイクからの暴力などではなく、事務所の先輩に負わされた怪我なんです…。」

 

武田「ほぅ。」

 

三上「私、事務所の先輩グループのMAGICの秋元 鈴菜さん達にいじめられていたんです…。H.S.S.Y.Yの人気が出てきた頃に「調子に乗るな」って言われて…。」

 

司会「あの…すみません…。今回の会見とは関連の無い内容ですので、この辺で…。」

 

三上「いえ、回答させて下さい。この怪我は先日、秋元さんに押し倒された時に捻ってしまいました…。その日に限らず、MAGICの秋元さん・星山さん・松井さんには会う度に冷たい言葉を投げかけられていました。」

 

武田「その3人を恨んでいますか?」

 

司会「あの…質問は1人1つずつまででお願いします。」

 

三上「…いえ、恨んではいません。ただ、その事実を知ってもらえればと思ってお話しさせて頂きました。」

 

~モニタリングルーム~

 

今藤「…。」

 

吉田「今藤、どうした?」

 

今藤「うん…。武田が会見に紛れているのもそうだけど、バレるリスクも0じゃないのに何であんな質問したんだろう…?」

 

緑川「っていうか、柳くん遅いね。」

 

ガチャッ

 

柳「おかしい…。」

 

吉田「ん?何が?」

 

柳「工具箱がどこにも無いんだ…。非常用に間違いなく準備しておいたんだが…。」

 

緑川「それで戻って来るの遅かったんだ。」

 

吉田「でも、マイクの調子は戻ったよ。」

 

柳「…あれ?芳賀は?」

 

今藤「柳が工具箱を取りに行った直後に「お腹痛い」って言ってトイレに行っちゃったよ…。」

 

柳「…そうか…。」

 

~会見 会場~

 

三上「こんな回答でよろしいでしょうか?」

 

武田「はい。ありがとうございます。」

 

~モニタリングルーム~

 

柳「…!?」

 

今藤「どうしたの?」

 

柳「何が起きてる…!?」

 

吉田「あ、武田だろ!?やっぱりここにいるって変だよな!?」

 

~会見 会場~

 

司会「それでは、他の方でご質問のある人は?」

 

記者「はい。」

 

司会「そちらの女性の方。」

 

記者「先ほどの”いじめ”の件ですが、三上さんがお話しした事で、MAGICの3名はニュース等で取り上げられる事となると思いますが、それについてはどう思いますか?」

 

~モニタリングルーム~

 

柳「いじめ…!?おい、お前ら まさか三上の口から言わせたのか?」

 

吉田「いや、関係する質問が出たんだって!」

 

柳「何て聞かれたんだよ?」

 

緑川「ねぇ!それより結衣が質問に困ってるよ!」

 

~会見 会場~

 

三上「……………………。」

 

~モニタリングルーム~

 

今藤「結衣にアドバイスしないと!」

 

柳「どうアドバイスしろってんだよ!三上の口から「あの3人を潰したいです」って言わせるのか?それとも「許します」って言わせるのか?「潰す」と言えば三上がネットで叩かれて、「許す」と言えば横宮 愛の復讐を諦める事になるんだぞ!」

 

今藤「…。」

 

吉田「…そっか…。」

 

柳「お前ら、先の事考えて行動してんのかよ。」

 

吉田「…ごめん…。」

 

~会見 会場~

 

三上「…正直…、許せません。」

 

~モニタリングルーム~

 

柳「!?」

 

今藤「結衣…?」

 

~会見 会場~

 

三上「ここでは言えないような酷い事もたくさんされたし、きっと他の人にも同じような事をしています。そういう人が今後出ないように…自分達がした事を反省してもらえたらと思います。」

 

~モニタリングルーム~

 

柳「…。」

 

今藤「結衣らしい回答だね。」

 

柳「そうか…。あいつ、もしかして…。」

 

今藤「え?」

 

~会見 会場~

 

司会「え~、基本的に今回の会見に沿った内容の質問のみでお願い致します。」

 

~モニタリングルーム~

 

ガチャッ

 

芳賀「ふぅ~…。おっ、柳 戻って来てる!マイク直った?」

 

柳「おい、こら ゲロ春巻き!何 腹壊してんだよ!」

 

芳賀「誰が「ゲロ春巻き」だ!いきなり何なんだよ!」

 

吉田「今、柳ピリついてんだよ。」

 

芳賀「は?何でだよ?」

 

柳「汚ねぇ名前しやがって。」

 

芳賀「誰が汚ねぇ名前なんだよ!」

 

~会見 会場~

 

司会「他に質問のある方は?」

 

記者「はい。」

 

司会「では、そちらのメイドコスプレの男性の方。」

 

~モニタリングルーム~

 

芳賀「何でコスプレして来てんだよ!しかもメイドコスプレで男かよ!」

 

~会見 会場~

 

記者「柳さんの暴行現場に他の3人がいなかった事は分かりました。それを踏まえた上で、今日の会見にその3人がいないのはどういう理由なんでしょう?」

 

~モニタリングルーム~

 

柳「三上。「現場にいなかったメンバーが会見に出ても真実を伝えられないから」って言え。それで大丈夫だ。」

 

~会見 会場~

 

三上「現場にいなかったメンバーが会見に出ても真実をお伝えする事が出来ないからです。本日は柳の無実を確実に証明するために、私1人でこちらに立たせて頂いております。」

 

~モニタリングルーム~

 

柳「さてと…。ここからどう立て直すか…。」

 

今藤「柳…。本当にごめん…。ちょっと軽率だった…。」

 

柳「いや、俺も言い過ぎて悪かったよ。」

 

吉田「柳、ごめんな。」

 

柳「うっせぇ、死ね!お前は!」

 

吉田「何で俺だけ…。」

 

~会見 会場~

 

記者「今回の事件でメンバー間に亀裂など生じてはいないのでしょうか?」

 

~モニタリングルーム~

 

柳「三上…、そこは…」

 

ガチャッ

 

米沢「お前ら何してんねん!」

 

吉田「米…社長…。」

 

米沢「柳、お前謹慎中やろ。何してんねんっちゅうとんねん。」

 

柳「…。」

 

米沢「そのマイクは何やねん。お前ら会場の三上に指示送っとんのやろ!」

 

今藤「…。」

 

吉田「…。」

 

~会見 会場~

 

三上「……。」

 

~モニタリングルーム~

 

米沢「ほらな。指示出さんから三上が何も発言せんやんけ。」

 

今藤「柳…。」

 

柳「三上…。社長に見つかった…。通信を切る…。」

 

カチッ

 

~会見 会場~

 

三上「…え…あ…。」

 

司会「三上さん…。大丈夫ですか?」

 

三上「あ…、はい…。」

 

~モニタリングルーム~

 

米沢「切ったか?」

 

柳「…あぁ…。」

 

米沢「お前ら何がしたいんや?事務所も通さんと勝手に会見開いて、全然関係ない秋元達まで巻き込んで何がしたいねん?」

 

柳「秋元さんは…話の流れで名前が出てしまった…。悪かった…。」

 

米沢「っていうか、お前何でタメ口やねん!」

 

今藤「社長!柳は最初からそういう奴です!」

 

米沢「あぁ、そうか…。」

 

芳賀「納得すんなよ!」

 

~会見 会場~

 

三上「メンバー間に亀裂など生まれていません。むしろ今まで以上に、柳を救おうとメンバー同士の絆が深まっていると思っています。」

 

~モニタリングルーム~

 

米沢「柳、お前 何を企んどんねん。三上にこんな会見開かせて。」

 

柳「別に…。何も企んでなんかいない。」

 

米沢「つまらん嘘はやめにせぇ。こっちは全部分かっとんねん。」

 

~会見 会場~

 

記者「今日の会見の際、三上さんに他のメンバーからのエールやアドバイスなどはありましたか?」

 

三上「はい、柳を救うために嘘一つ無い真実のみの会見を行うよう言われております。」

 

~モニタリングルーム~

 

米沢「「嘘一つ無い真実のみの会見」か…。笑わせよんな。何から何まで全部嘘の、真実が一個も無い会見の間違いとちゃうんかい!」

 

柳「…何でそう思う…?」

 

米沢「聞いたんや。ある人間からな。この会見で秋元達を吊るし上げて、最後にここから会場に緑川と俺の枕営業の録音音源を放送するっちゅう事をなぁ!」

 

柳「…。」

 

米沢「お前の暴行事件の謝罪なんか ただの余興やろ?秋元達のいじめを暴露したところからがお前らの本番なんやろ?」

 

柳「もし そう思うんなら…、なぜ武田にわざといじめを告発させるような質問をさせた?会見場に潜入させてるのは知ってるんだぞ。」

 

米沢「ふっ…。俺は別に秋元達はどうでもよくてなぁ。三上の口から言わせれば、こっちも色々と対応がしやすくてなぁ。」

 

今藤「どういう事…?」

 

米沢「会見場で三上がどんだけ被害者ヅラしたところで、結局世間的には犯罪者を擁護してるだけや。記者達が自分で悟って考察を交えて記事にされるよりは、三上の口から発言すれば「柳のために苦し紛れについた嘘」とも取れるようになるから、全然信憑性が変わってくんねん。」

 

芳賀「お前…。」

 

米沢「せやから お前らも記者達自身に気付かせるように会見をコントロールしてたんやろ?」

 

芳賀「えっ、そうなのか!?だから柳は「気付かせる」事にこだわっていたのか!?」

 

柳「…おかしいなぁ…。そこまでの意図を知ってるのは俺と三上ともう1人しかいないはずなんだけどなぁ…。そうだろ…?緑川…。」

 

緑川「…。」

 

 

 

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…はい、第6話はここまで!

 

どうでしょうか?

 

想像以上に上手くいっていないでしょう、5人の計画は。笑

 

今回は会見 会場モニタリングルームのやり取りがカギなんですね。

目まぐるしく舞台が変わるため、当初は作品化を諦めかけましたが、文字色を分ける事で、どちらの舞台で展開されているものかを区別するという工夫を凝らした訳です。

さすがKSK…、「使える物は全て使う」という流儀を全うしているなぁ。

 

本当に「使える物は全て使う」が座右の銘です!

KSKクラスになると、その辺の石ころでも雑草でも…武器にしてみせる!

 

 

…ところで、武田が会見 会場に存在していたのは、第1話から伏線として表現していたのですが、第6話を読む前の段階で誰も気付かなかったでしょうか?

…であれば、いささか復習が甘いかと。

あれだけビジュアルで赤い髪を載せており、第4話の中でも「真っ赤な髪がイカすだろ?」ってセリフまで組み込んでいる手前、第1話をちゃんと読み返していれば気付く人が1人くらいはいてもおかしくはないのですが…。

少なくともコメントを頂いた方々の中では、誰一人気付いた方はいらっしゃらなかったようです。

 

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そして、米沢社長に会見 会場がバレてしまいました。

 

しかも第6話の最後に怪しい人物が浮上…?

緑川 由依がH.S.S.Y.Yを裏切っていた…!?

 

この展開…、第1話が公開されたあの日に予想出来ました?

 

皆様は未だに気付いていない事が山ほどあるし、そのほとんどは第1話~第6話を繰り返し読めばご自身で発見出来る部分。

KSKに勝つには、仕掛けを見抜いて完璧に言い当てるしかありませんよ?

 

是非、完璧な推理を…お待ちしております!

 

…って言っても、この物語にそもそも推理も何もないか。

 

しかし…、あのシーンがああなっていた事を想像出来れば…、もう最終回の全ての結末が予測出来てしまうのではないかと。

次回、最終回となる第7話…、面白いのは間違いないんだけど、「面白いと思ってもらえるかどうか」はあなたの読み込み方次第!

全ての仕掛けを見抜いて、KSKに「参りました」と言わしめた方には…、とある"特典"を授けましょう!

 

是非 見抜いてみてね!

 

 

 

…そんな最終回を考察しやすくするKSKからの最大限のヒントとなる『FRIENDS2』第7話の予告編を載せましょう!

終わっちゃうかぁ~…、寂しいなぁ…。

 

 

 

緑川「残念だったね柳くん。惨敗じゃん。」

 

柳「てめぇ…。」

 

今藤「あんた…。そんなに自分を守る事が大事?良い仕事をもらうために周りを裏切っても平気なの?」

 

吉田「え!?」

 

芳賀「おいおい…。」

 

柳「話が違うじゃねぇか…。」

 

三上「え…、あ…。嘘…。何でそんな事…。もう…5人で歌えないんだ…。ごめん、みんな…。負けちゃった…。」

 

柳「…俺達の負けだな…。」

 

-緑川の裏切りにより、H.S.S.Y.Yの敗北 確定!-

 

米沢「よっしゃ緑川。三上にトドメ刺せぇ。」

 

吉田「…え、いつの間にそんな事…?」

 

芳賀「…だとよ、柳。お前の作戦に乗っかって人生 全部台無しだよ。」

 

柳「何だよ俺のせいか?俺は馬鹿なお前らを束ねて作戦を考えてやったのに、そんな言い方は無いだろ。」

 

今藤「ちょっと!ケンカはやめなって!」

 

三上「このタイミングで…!修斗くんは悪くないのに…!」

 

-崩壊する絆…。そしてH.S.S.Y.Yが直面する結末とは!?-

 

米沢「分かっとるやないか。そうやなぁ、ほんなら話が早いわ。ボイスレコーダーこっちに貰おうか。」

 

柳「…分かった…。渡すから三上には何もしないでくれ。」

 

三上「記者の皆さん!聞いて下さい!」

 

柳「記者の皆さん、本日はお忙しい中お集まり頂き、ありがとうございます。H.S.S.Y.Yの柳です。」

 

-記者会見の信じられないような舞台裏と、その先が描かれる最終回-

 

芳賀「今ボケていい状況じゃねぇだろ!黙ってろ!」

 

芳賀「「芳賀」な!いい加減 覚えろよ!一応芸能人だぞ!」

 

芳賀「とうとう自分で「ブス」って言っちゃってんぞ!?んで、俺はツッコミっていうよりどっちかというとラップな!」

 

芳賀「ネコになってんじゃねぇか!道中 何があったんだよ!」

 

芳賀「「第4話」とか言うんじゃねぇよ!「何ヶ月前」とかで言え!この物語はそういう構造だろうが!」

 

-芳賀のツッコミも健在!-

 

今藤「呆れた…。柳、この女もろとも ぶっ潰そうよ。柳の事だし、作戦があるんでしょ?」

 

芳賀「ちょっと待ってくれ…。緑川は…本当にそれでいいのか…?結衣には恨みは無いんだろ…?」

 

柳「あ、やってないです。マジで。」

 

芳賀「…あいつはそういう奴だよ。」

 

三上「戻るね、修斗くん。」

 

柳「社長…。これまでの非礼…、大変申し訳ありませんでした…。」

 

吉田「はぁ!?」

 

今藤「嘘でしょ!?」

 

芳賀「話してくれ。2年前にあった事を全部…。」

 

柳「『FRIENDS2』だ。」

 

-誰も予測出来ない衝撃のラストへあなたを誘う!-

 

 

 

 

 

…はい、多くの登場人物が描く伏線回収型超欲張りストーリー!

第1話の時には無数の"点"だった物事が、今や複雑な曲線を描き、ある一つの大きな図形を描こうとしております。

 

その瞬間を…是非見届けて欲しい!

 

 

 

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タフォーーー!!!