FRIENDS2 第3話 | 夢から醒めた夢

夢から醒めた夢

ありそうで無いコントのような物語『シチュエーションネタ』を中心に更新しています!
是非読んで下さい♪

 

 

 

 

さぁ、指原莉乃に豚を3匹プレゼントする。夢から醒めた夢でございます。

 

 

 

 

はぁ~い…!

『FRIENDS2』第3話の公開の時が来ましたよ~!

 

前回の第2話では、5人がアイドルになる事に成功し、着実に人気を獲得してきましたね!

ファンが増えるという事は…、世間の注目を集めている事と同義になる訳です。

 

しかし、4人は依然 柳の計画を聞かされていないまま…。

 

一体どうなってしまうんでしょうか…?

 

そして、第2話のラストでは柳の口から衝撃の発言が飛び出しましたね。

 

『FRIENDS』で心を救ってあげた「横宮 愛が死んだ」と…。

 

これは一体どういう事なのか…。

 

これから5人が進めていく計画とは…?

そして、5人の身に一体何が起きる…?

 

 

まだ、第1話も第2話も読んでいない方は、是非こちらから先にお願い致します!

 

『FRIENDS2』第1話はこちら!

FRIENDS2 第1話 | 夢から醒めた夢 (ameblo.jp)

 

 

『FRIENDS2』第2話はこちら!

FRIENDS2 第2話 | 夢から醒めた夢 (ameblo.jp)

 

 

 

…正直、第3話から読み始めてもポカンとするだけですから!

 

ストーリーを忘れてしまった方も含めて、是非復習をお願いします!

 

 

…さて、ストーリーの記憶の復元が出来た方は、早速読んで頂きましょう!

 

『FRIENDS2』第3話、スタートです!

 

 

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~~~~会見の1年前~~~~

 

柳「横宮 愛は………死んだ。」

 

芳賀「…は?」

 

今藤「…いやいや、愛が死んだって…嘘でしょ!?」

 

柳「…嘘じゃない…。」

 

芳賀「またアレだろ?やまみ小学校の時みたいなドッキリなんだろ?」

 

柳「そんなシャレにならないドッキリやる訳ないだろ…。」

 

芳賀「いや、やったじゃん!やまみ小学校でやったじゃん!」

 

三上「でも、修斗くんが今まで計画を言わずにいたって事は…本当なんじゃない…?」

 

吉田「愛ちゃんは…何で死んだの…?」

 

柳「…11か月前に、「喫茶店である女性から話を聞いた」…って所までは前に話したよな?」

 

吉田「うん…。」

 

柳「そこでその女性から…横宮 愛が自殺したって話を聞かされたんだ…。」

 

今藤「えっ、殺されたんじゃなくて自殺なの!?」

 

三上「信じられない…!」

 

芳賀「理由は!?その女から聞いたんだろ!?」

 

今藤「2年前のやまみ小学校で、愛がアイドルをやってる事を芳賀が「知らねぇ」とか言ったからじゃない?」

 

芳賀「いや、だってテレビにも出てなくてCDも出してないアイドルさすがに知らねぇだろ!」

 

今藤「でも、あの言葉でだいぶん傷ついたと思うよ?」

 

芳賀「じゃあ お前らは知ってたのかよ?」

 

今藤「うん、知ってる。」

 

芳賀「いや、「知ってる」って今の話だろ?あの時 知ってたのかって話だから!」

 

今藤「あ、見て!凪潮雲!」

 

芳賀「ごまかしてんじゃねぇよ!そんな雲ねぇし!んで、ここ室内だし!」

 

今藤「あ!モグラ!」

 

芳賀「いねぇよ!室内だっつってんだよ!」

 

三上「ねぇ、真面目に聞こうよ…。」

 

芳賀「あ…、悪い…。」

 

柳「横宮 愛は…、数年前から歌もダンスも誰よりも努力してきたらしい。それでもデビューが出来なかったのは、元々のスキルが低かった事と、事務所の闇のルールに従わなかったからだ。」

 

芳賀「「闇のルール」…?」

 

柳「この事務所で社長に気に入られたアイドルは…全員 社長と一夜を共にしなければならない。…それが、この事務所の暗黙かつ闇のルールなんだってさ…。」

 

吉田「だから半年前、結衣ちゃんが米沢社長に夕食に誘われた時、柳が止めたのか!」

 

柳「あぁ…、そして横宮 愛は…、そのルールに飲まれたんだ。」

 

今藤「…え、結衣は誘われて…、ウチは誘われてないけど…?」

 

柳「社長は…ブスが嫌いだ…。」

 

今藤「は?キモ~!ブスが嫌いとかキモ~!」

 

芳賀「うん、別にその方程式キモくはないと思うよ!?」

 

吉田「え、「事務所の闇のルール」って事は、あの優しい米沢社長が作ったルールって事!?」

 

柳「そういう事だ。」

 

吉田「えぇ…、そんなイメージ無いなぁ…。」

 

柳「米沢は…横宮 愛に「良い仕事を与えてやる」と言って、散々利用して結局裏切った…。横宮 愛はプライドも何もかもズタズタにされて…、それで自ら命を絶ったんだ…。」

 

三上「…嘘…。米沢社長がそんな…。愛だって…、いつも笑顔でそんな事に負けるような人じゃ…」

 

柳「でも、最後の最後は俺だ…。」

 

三上「…え?」

 

柳「1年ちょっと前に、横宮 愛から連絡があった。ただ一言「会いたい」って。でも、ちょうどその時期仕事が忙しくてな。横宮 愛からの誘いを断ったんだ。その結果…、横宮 愛は自殺したんだ…。」

 

今藤「…。」

 

柳「今 思えば、あれは横宮 愛からのSOSだった…。…いや、その時だって分かっていたはずなんだ…。」

 

芳賀「…。」

 

柳「横宮 愛の助けに俺は応えなかった…。そのせいで、横宮 愛は死んだ…。」

 

吉田「…。」

 

三上「…ん…、修斗くん…。」

 

柳「これで分かっただろ…?」

 

三上「…。」

 

柳「俺が横宮 愛を殺したんだよ!!」

 

今藤「…。」

 

吉田「…。」

 

三上「…それは…、違うと思う…。」

 

柳「…は?」

 

三上「そんなの後から分かった事じゃん…。修斗くんが追いつめられる必要は無いよ…。」

 

柳「…。」

 

三上「…愛がいなくなったのは悲しいけど…。修斗くんのせいじゃない…。」

 

柳「それでも…、小学4年の時に自分の命と引き換えに横宮 愛を守った 天国にいるリュウに…、俺は一生顔向け出来ない…。」

 

三上「リュウだって分かってくれるはずだよ…?これは修斗くんのせいじゃない。」

 

柳「お前は…、本当に優しいな…。」

 

芳賀「まぁ確かに、一言だけ「会いたい」って言われても、それがSOSだなんて思わないよ。結衣の言う通り 柳のせいじゃない。」

 

柳「芳賀…、褒めてくれてありがとう。」

 

芳賀「褒めてはいねぇよ!慰めてるだけ!」

 

今藤「とりあえず、柳がこの事務所に入る事にこだわっていた理由は分かったね。」

 

吉田「んで?柳のやりたい事って?」

 

柳「あぁ…、俺ももちろん横宮 愛に対して申し訳ない事をしたと思っているが、それ以上に許せないのは米沢だ。横宮 愛の気持ちを踏みにじり、自殺に追い込んだ。そしてそれを悔いる事無く今も社長の座に居座り続けている…。」

 

吉田「うん…。」

 

柳「だから俺達は…、米沢が横宮 愛にした事をそのまま米沢にやり返す。」

 

吉田「うん…、え、そのままって?」

 

柳「つまり、最終的な所まで話すと…だ。米沢の枕営業の証拠を押さえて、マスコミに暴露する。」

 

吉田「…え、そんな事出来る?」

 

柳「出来るとか出来ないとかじゃなくて やるんだよ。お前ら何のためにアイドルになったんだよ?」

 

芳賀「いや、別に社長の枕営業の証拠を押さえてマスコミに暴露するためではねぇよ!お前が計画を言わないから漠然とアイドルになっただけだから!」

 

今藤「それで?その枕営業は誰が仕掛けるの?」

 

柳「あぁ、それなんだが…、三上にお願いしたいと思う。」

 

三上「え、ウチ!?」

 

芳賀「いやいや、お前さ!さすがにそれはダメだろ!友達にそんな事させるのは絶対に良くないって!」

 

吉田「そうだそうだ!結衣ちゃんがあんなハゲオヤジと寝るなんて許せない!」

 

芳賀「お前は別角度の怒りだろ!」

 

今藤「そんな役割、全然ウチがやるよ!」

 

柳「出会ってからずっと社長の態度を見て気付かないか?お前は…社長に全くハマっていない。」

 

芳賀「ハッキリ言うな お前!」

 

柳「その反面、三上は社長から明らかに気に入られている。罠を仕掛けるのにこれ以上の適任はいない。」

 

芳賀「いや、まぁ そうかもしれないけど…。」

 

今藤「…っていうか、柳は平気なの?結衣がそんな事して!」

 

柳「…頼む…。」

 

今藤「呆れた!愛の心を救うために結衣を傷つけたら意味無いじゃん!」

 

三上「いいよ…。ウチも愛の人生を壊した米沢社長を許せない…。ウチがやれば修斗くんの計画は成功するんでしょ?」

 

柳「あぁ…。」

 

三上「それなら…ウチに出来る事は何でもやるよ。」

 

芳賀「んで?「枕営業の証拠を押さえる」って、具体的に何をするんだよ?」

 

柳「米沢と三上の双方の声を録音する。そういうやり取りだって事が第三者にも分かれば証拠になるだろ。」

 

芳賀「…それ、難しくない?要は一発本番だろ?」

 

柳「あぁ。だから、会話と盗聴の自然な動きを三上に練習してもらう必要がある。」

 

三上「練習…?」

 

吉田「それなら俺が社長役やるよ!練習しよう!」

 

芳賀「お前は本当に襲いそうだからダメだよ!柳の方がいいだろ!」

 

柳「俺?俺も襲っちゃうよ?」

 

芳賀「何でだよ!せめてお前は計画を全うしろよ!」

 

今藤「じゃ、芳賀でいいんじゃない?」

 

芳賀「え、俺!?」

 

今藤「別にただの練習なんだし、いいでしょ?」

 

芳賀「いや、俺はいいけど…。」

 

吉田「殺す…。ハエのように殺す…。」

 

芳賀「何かすげぇ事 言ってる奴いるけど!?」

 

吉田「誰かハエ叩き持って来い!」

 

芳賀「何で本当にハエのように殺そうとしてんだよ!」

 

吉田「窓の隙間で死ね…。」

 

芳賀「うるせぇよ!よく窓の隙間でハエ死んでるけど!」

 

柳「正直、横宮 愛の復讐は時が経てば経つほど世間的に意味が無くなっていく。1日でも早く計画を実行出来るように、今からでも練習を始めてくれ。」

 

芳賀「お、おぅ…。じゃ、結衣…。隣の部屋に行く?」

 

三上「うん…。」

 

吉田「くそ~…。死ね…。男の方 死ね…。」

 

今藤「芳賀ね。名前で呼びなよ…。」

 

吉田「結衣ちゃんが演技だとしても枕営業だなんて…。」

 

今藤「…そういえば、結衣って昔さ…。」

 

吉田「え?」

 

~~~~別室~~~~

 

芳賀「いいか?社長と色々やってる間に、いかに自然に録音出来るかが重要だからな?色んなパターンを想定して練習するぞ?」

 

三上「うん…。お願いします…。」

 

芳賀「よし、まずはこう来るとするだろ?」

 

三上「ちょっ…くすぐったい!やめて!」

 

芳賀「あ?あぁ、悪い。じゃあこう来るとして…。」

 

三上「きゃはははっ!だから、この辺ダメなんだってば!」

 

芳賀「さっきと場所違うだろ!」

 

三上「この辺全部ダメなの!」

 

芳賀「お前、社長にもそれ言うのか!「この辺全部ダメ」とか!何でもするんじゃなかったのかよ!我慢しろ!」

 

三上「うん…。ごめん…。」

 

芳賀「じゃあ、こう来るとしてだ…。」

 

三上「いやはははっ!もう無理!お願いだから触るのやめてくれる?」

 

芳賀「とうとう何言い出してんだ お前!」

 

三上「ごめん、もう本当に無理…。」

 

芳賀「今のセリフ社長の前で言ってみろ!一発で作戦破綻するぞ!」

 

三上「だってさ…。」

 

ガチャッ

 

吉田「結衣ちゃん!大丈夫!?叫び声聞こえてきたけど!」

 

三上「啓介にくすぐられた…。」

 

吉田「何だと~!?」

 

芳賀「くすぐってねぇよ!軽く触っただけで勝手に笑ってたんじゃねぇか!」

 

今藤「ねぇ、芳賀。思い出したんだけど結衣ってさ、小学生の頃から超くすぐったがりじゃなかった?」

 

芳賀「枕営業には向いてないって事か…。」

 

今藤「どうする?柳…?」

 

柳「………。」

 

~~~~会見の11か月前~~~~

 

柳「…という訳で、代役を見つけた。」

 

緑川「私…、緑川 由依です。」

 

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芳賀「あ…、「ゆい」って同じ名前!?」

 

柳「彼女はこの事務所に所属しているアイドルだ。下の名前が同じであれば米沢の呼び方次第で、緑川の録音でも証拠になり得る。」

 

今藤「…っていうか、ウチらの計画を5人以外の人間に伝えて大丈夫なの?」

 

柳「大丈夫だ。事前に目的も話したら、緑川も同じように米沢の横暴に嫌気が差していたそうだ。あと、横宮 愛ともレッスン生時代に一緒で、事務所を陰で憎んでいたらしい。」

 

芳賀「目的は俺らと一緒って事か…。」

 

緑川「愛は誰よりも歌もダンスも努力してきたのに…。それなのに、米沢社長が愛の心をメチャクチャにした…。今じゃもう遅いけど、愛のためになるなら協力したい。」

 

柳「その言葉を聞いて、緑川を仲間に引き入れる決断をしたって訳だ。」

 

芳賀「さっきから「緑川」って呼び捨てにしてるけど、事務所の先輩なんだろ!?敬語使えよ!」

 

柳「その言葉を聞いて、緑川を仲間に引き入れる決断をしたって訳です。」

 

芳賀「そこじゃねぇよ!どこを敬語にしてんだよ!「緑川さん」って言えよ!」

 

緑川「あ、いいのいいの!私、敬語使われるのとか嫌いだし、しかも柳くんに聞いたら私とみんなは同い年らしいし!みんなもタメ語で話して!」

 

芳賀「いや、そういう訳には…。」

 

緑川「いいから いいから!ねっ!」

 

芳賀「あ…じゃあ…。うん…。」

 

三上「あの…、私のせいで巻き込んじゃって…ごめんなさい…。」

 

緑川「大丈夫だって!むしろ愛の敵討ちの一員にしてくれて嬉しい!」

 

今藤「これで、やっと柳の計画が動き出すんだね!」

 

柳「ただ…、1つ問題がある。」

 

今藤「…え?」

 

柳「緑川も…米沢には現時点で下の名前で呼ばれた事がないらしい。」

 

芳賀「マジで!?」

 

緑川「うん…。米沢社長からは「あの~…そこの!」とか「おい、自分!」とかしか呼ばれた事ない…。」

 

芳賀「下の名前どころか苗字も認知されてねぇじゃねぇか!」

 

柳「だから…、実際に作戦を遂行するにはもう少し時間がかかる。まずは緑川に社長と距離を詰めてもらう。そして、俺達は米沢社長の枕営業の暴露をした時の影響がより大きくなるように更に人気を得るよう努力する。いいな?」

 

吉田「うん…。分かった!やろう!」

 

芳賀「緑川さんの話も聞いて、本当にこの事務所が腐ってる事も分かったしな。」

 

緑川「「緑川」でいいってば!先輩・後輩なんて関係ない。今は仲間でしょ?」

 

芳賀「…あ…、そうだったね。」

 

柳「…お前らに最初から話していても良かったかもな。」

 

芳賀「…え?」

 

柳「1年間もお前らに黙って1人で計画を立てなくても…、お前らなら最初から協力してくれたんだなって、今更 思ったよ。」

 

今藤「…友達だからね。」

 

柳「よし、ここからが本当の勝負だ!やるぞ!」

 

全員「おぅ!」

 

~~~~会見の9か月前~~~~

 

三上「お疲れ様でした。またよろしくお願いします。失礼します。」

 

星山「今日の取材マジでダルくな~い?」

 

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松井「どうせ売れない雑誌なのにさ~。取材時間はすごい長いんだよね~。」

 

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秋元「まぁ、テキトーにやろうよ。………ん?」

 

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三上「あ、お疲れ様です!MAGICの皆さんですよね。私、昨年からこの事務所に所属させて頂いていますH.S.S.Y.Yの三上 結衣と申します。先輩方に早く追いつけるように頑張りますので、よろしくお願いします!」

 

秋元「へぇ~、あなたが三上 結衣さん?」

 

三上「…?…はい…。」

 

秋元「まぁ、確かに見た目は可愛いけど…、あなたって性格悪そうだよね。」

 

三上「…え…。」

 

星山「メンバーの柳くんと付き合ってるって本当?」

 

三上「え!付き合ってないです!」

 

松井「その感じ怪しいんだよねぇ~。男女混合グループって、そういうのあるから嫌なんだよね~。」

 

三上「待って下さい!本当に付き合っては…」

 

秋元「でも好きなんでしょ!」

 

三上「…!」

 

秋元「ライブのMCとか見てたら分かるの。三上さんの柳くんを見る視線は完全に恋する女。ファンの前でもお構いなく常にそう。あなた達は全員本気でアイドルをやっていない。意識が別の所にあるような感じ。」

 

三上「それは…。」

 

秋元「全員 グループ内恋愛に現(うつつ)を抜かしてんじゃないの!」

 

三上「…。」

 

星山「何?図星~?いやらしい~!」

 

松井「ビッチ女!」

 

三上「…ひどい…。」

 

秋元「あんた、今後は仕事現場が離れていても毎日挨拶に来なさいよ。」

 

三上「え…、それは…。」

 

秋元「私達は先輩なんだから。挨拶は最低限の礼儀でしょ?」

 

三上「えっと…。」

 

秋元「さっきからハッキリ喋りなさいよ!図書委員か!」

 

三上「…はい…。」

 

秋元「え、図書委員なの!?ダッサ~!いるんだ本当にこの世に図書委員!」

 

三上「すみません…。」

 

星山「…ねぇ、あんたリアクション薄くて つまんないんだけど。」

 

三上「すみません…。」

 

松井「何であんたみたいな女がいるグループがテレビになんか出れるのか不思議だわ。」

 

三上「…すみません…。」

 

秋元「…本当につまんないね、あんた。…死ねば?」

 

三上「…!」

 

秋元「死んでよ。」

 

三上「………。」

 

~~~~会見の6か月前~~~~

 

緑川「みんな いる~?」

 

芳賀「あ、お疲れ様~。」

 

緑川「すごいね、みんな!またメキメキ売れてるじゃん!テレビの出演本数もすごい勢いで増えてるでしょ!」

 

三上「…。」

 

緑川「…?結衣、どうかした?」

 

三上「…ううん…。大丈夫。」

 

芳賀「結衣、3か月前くらいから元気無いんだよ。」

 

三上「大丈夫だよ…。本当に大丈夫…。」

 

柳「…ところで緑川。米沢との関係性は縮まったか?」

 

緑川「うん!やっと苗字を覚えてくれたみたい!」

 

芳賀「遅ぇな!どんだけ社長にハマってないんだよ!」

 

柳「それなら、多少わざとらしくても緑川の方から米沢にアプローチをかけていけ。」

 

緑川「うん…。その方がいいね。ごめんね、即戦力になれなくて。」

 

芳賀「いや、十分だよ。こっちこそ巻き込んだ手前、本当に申し訳ないよ…。」

 

緑川「大丈夫だって!必ず米沢社長のハートを掴むから!私…、一応アイドルだし!」

 

芳賀「本当にありがとう…。」

 

吉田「結衣ちゃん、本当に大丈夫?ずっと元気無いよね…?」

 

今藤「何か悩んでるなら言いなよ?何でも力になるからさ。」

 

三上「うん…。ありがとう…。本当に大丈夫だから…。」

 

今藤「…そう…?」

 

柳「仮にも芸能界にいるんだ。精神的に落ち込む事なんて少なからずある。」

 

今藤「まぁ…、そうだけど…。」

 

柳「三上…。ウーチェリエスという国にこんな良い言葉がある。「ジェージェマダ・コンピリエニス」。」

 

三上「……。」

 

柳「…元気出たか?」

 

芳賀「元気出る訳ねぇだろ!どこの国のどういう言葉だよ!分かるように説明しろよ!」

 

柳「分かりにくかったか。ブヒポンヌ共和国のコベルスク語に訳すと「ゾーノンヒ・チャネルペッペ」だ。」

 

芳賀「知らねぇ国の知らねぇ言葉を知らねぇ国の知らねぇ言葉で訳すなよ!日本語に訳せよ!」

 

柳「その手があったか!」

 

芳賀「その手しかねぇんだよ!何でコベルスク語だよ!んで、ブヒポンヌ共和国ってどこにあるんだよ!」

 

柳「ウカヒャッヒャ・ジョゲヒヒヒ王国の隣だよ。」

 

芳賀「何その謎の生き物の笑い声みたいな国名!?もういいよ、聞かねぇよ!」

 

柳「しかし、緑川1人に賭けて計画を進めていくのもいつ実行出来るかが見えなくて正直 不安だ…。下の名前が「ゆい」って名前の他のアイドルも仲間に入れておくか…?」

 

芳賀「でも、あまり他人を巻き込まない方がいいんじゃないのか…?」

 

柳「MAGICに星山ってメンバーがいたろ。」

 

三上「!?」

 

柳「確か下の名前が「友衣子(ゆいこ)」だったはずだ…。何とか使えないものか…。」

 

芳賀「難しいんじゃない?でもまぁ、アイドルとしてはあんまり売れていないみたいだけど、この事務所の所属年数は長そうだから、米沢社長との関係も緑川よりは親密かもしれないか…。」

 

三上「…やめとこうよ…。協力してくれるか分からないし…。ね?」

 

芳賀「どうした?やっぱり様子が変だぞ?」

 

三上「ほら、やっぱり危険な作戦だしさ、他の人を巻き込むのも…。」

 

芳賀「…。」

 

三上「…何…?」

 

芳賀「お前、昔から変わらないよな。何かを隠そうとする時、早口になるんだよ。」

 

三上「…あ…。」

 

吉田「とりあえず、「MAGICの星山」ってワードで結衣ちゃんの顔色が変わったけど…。」

 

緑川「!?」

 

柳「どうした?」

 

緑川「もしかして結衣…。MAGICの3人にいじめられてる…?」

 

三上「…!」

 

吉田「何?どういう事?」

 

緑川「有名なの。MAGICの3人の後輩への陰湿な嫌がらせ。三上さんも3人にいじめられてるんじゃ…。」

 

三上「そんな事…ないです…。」

 

今藤「結衣。正直に言いなさい。」

 

三上「本当に大丈夫だから…。」

 

今藤「本当の事言わないと…。こちょこちょこちょこちょ~!」

 

三上「!? いやはははっ!ちょっと!やめてっ!」

 

芳賀「え、何してんの?」

 

今藤「結衣はこれで絶対に白状するから!ほらほら~、本当の事 言いなさ~い!」

 

三上「いじめられてますっ!認めるからやめてぇ~っ!きゃはははは!」

 

今藤「ほらね?結衣の扱い方はウチに任せて!」

 

芳賀「お前、本当にくすぐったがりなんだな!」

 

柳「どうして隠してた?」

 

三上「はぁ…はぁ…。愛のための作戦で大変な時に…ウチのせいでみんなに迷惑をかける訳にいかないもん…。」

 

芳賀「…お前は本当に周りを優先させる奴だな…。」

 

緑川「MAGICの3人はマジで最低だよ。愛も精神的に参ってたもん。」

 

今藤「え、愛もいじめられてたの!?」

 

緑川「うん…。結構酷い事されてた…。衣装を破られたり、完全にシカトされたり…。」

 

吉田「…それって、愛ちゃんの自殺は米沢社長のせいっていうより…。」

 

柳「緑川…、そんな話 聞いてないぞ…。」

 

緑川「…言ってないからね…。でも、これが事実。愛は米沢社長もそうだけど、MAGICのメンバーからもいじめられてた。その二重にかかる心の負担に耐えられなくなったんじゃないかな…。」

 

三上「………。ねぇ…、修斗くん…。」

 

柳「大丈夫だ。お前の分までMAGICにはツケを払ってもらう。絶対にこのままじゃ済まさない。」

 

三上「そうじゃなくて…。もう…背負うのはやめて?前にも言ったけど、愛が自殺したのは絶対に修斗くんのせいじゃないから…。」

 

柳「三上…。」

 

芳賀「結衣の言う通りだよ。自殺の理由にまた近付けたんだ。こうなったら尚更 柳のせいじゃないよ。」

 

今藤「まぁ、結衣がいじめられて初めて分かった新情報だったけどね。」

 

柳「そうだな…。三上…、いじめられてくれてありがとう。」

 

芳賀「どういう系統のお礼なんだよ!」

 

柳「いや、俺がお礼を言ったのはそういう意味じゃない。これで本当の意味で本気を出せるようになったって訳だ。」

 

芳賀「は?」

 

柳「米沢は横宮 愛を騙して精神的に追い込み、MAGICの3人は横宮 愛を寄ってたかっていじめた。そして三上に対しても そのいじめの手を伸ばしている。俺があいつらを叩き潰す理由がどんどん深くなっている。」

 

芳賀「んん…。あんまりヤバい事はやるなよ?」

 

柳「当たり前だ。でも、俺の中でやるべき事は決まった。」

 

今藤「え、何?」

 

柳「作戦変更…いや…、作戦追加だ。」

 

 

 

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…はい!

第3話はここまで!

 

今回で『FRIENDS2』という物語の方向性がハッキリと分かりましたね!

 

しかし、この第3話の中で 既に計画は予想外の展開の連続…。

これは…前途多難かもしれませんね。

 

さてさて、いつも書いている後書きですが、今回は書きたい事がたくさんあります。

 

まずはビジュアルの話から。

 

ビジュアル画像は、そのキャラクターの第1印象を伝える大切なツール…。

前回の第2話の記事で感想を頂いた中で、米沢社長の顔のイカつさから「何かあるんじゃないか」と気付いて頂いた方がいらっしゃいましたね。

…鋭いですよ(´▽`*)

大正解でございました。

ここで、KSKの仕掛けが発動します。

 

前回こういうビジュアルだった米沢社長ですが…、

 

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この第3話をもちまして…

 

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こう変わる訳です。笑

 

ゴリゴリの悪党ですね。笑

上の優しい表情の米沢社長は、今後二度と見る事が出来ません。笑

グッバイ、優しい米沢社長。笑

 

そして、米沢社長がやった事もなかなかの悪事。

彼を潰すための5人の計画は、果たして上手くいくんでしょうか…。

 

『FRIENDS』の時の田畑のように、一方的に作戦を果たす事は難しそうな気がしますが…。

 

そんな主要キャラを取り巻く、新たなキャラクターが今回は多数登場しました!

 

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緑川由依!

予告編を読んだ時に「こいつも「ゆい」かよ!」って気付けていないようでは、皆さんまだまだ予告編の読み方が甘いですよ。

こういう作戦をやるためのネーミングだった訳です。

5人とは同い年ではありますが、横宮 愛と同期なので、事務所の所属年数でいくと先輩に当たるんですね。

彼女は今後、どのように活躍していくんでしょうか…?

 

 

そして、MAGICのメンバー、秋元鈴菜・星山友衣子・松井杏奈!

 

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3人とも性格悪そうでしょ。笑

 

松井杏奈については、ちょっと制作秘話で語りたい事があるので、最終回終了後に是非…!

自分で作っておきながら、ゲラゲラ笑ってしまった"ある物"がありまして…。笑

 

 

…さて、第3話で急激に明らかになった本作での敵。

米沢社長とMAGICの3人。

 

『FRIENDS』の時と比べて、物語のスケールも大きく、敵が多いですね。

しかし、敵はまだいるんです。

第1話の記者会見…、読んで頂きましたよね?

5人の計画を狂わせる敵が、まだ現れます…!

 

…まぁ、先を読まれ過ぎるのも良くないので、あまりプッシュするのもやめましょう。笑

 

 

 

…あとは…、第1話公開前に煽っていた「三上結衣の秘密」というのが、今回明らかになりましたね。

三上結衣…、くすぐりに弱いです。笑

 

これについては、『FRIENDS』完結時点で『FRIENDS2』の最終回(第7話)を書いていたのですが、広告に『くすぐり情報』の記事を起用していた事から、「『FRIENDS2』にもそういった要素を取り込んでみたら、広告で集まって来てくれた人のニーズに直結するんじゃないか?」と思い、急遽 加筆及び修正をしました。

つまり、本当は緑川由依は別の形で仲間になる予定だったんですね。笑

皆さんに歩み寄って、作品を皆さんのニーズに近付けたKSKの行動力…、褒めて下さい。笑

 

しかし、そんな設定を一つ加えただけでは大した事ではありませんよね?

次回第4話で、三上結衣がくすぐりに弱い事が原因で、ある展開になってしまいます。

えぇ、第4話もイジりました。笑

結構大変だったんです。笑

 

…まぁ…、これこそ制作秘話の記事で書くべきでしたかね。笑

 

 

 

…さてと…、あともう一つ!

あまり この場でこういう事を書いた事が無いんだけど、第3話から展開がシリアスになっている分、笑いどころは前回より多少は減っています。

しかし、我ながら「メッチャ面白い!」と自画自賛してしまう やり取りが2つありまして。笑

 

本編にも出ているので、皆さんは既にお目通しの事と思いますが、敢えて もう一度貼りますね。笑

 

柳「その言葉を聞いて、緑川を仲間に引き入れる決断をしたって訳だ。」

芳賀「さっきから「緑川」って呼び捨てにしてるけど、事務所の先輩なんだろ!?敬語使えよ!」

柳「その言葉を聞いて、緑川を仲間に引き入れる決断をしたって訳です。」

芳賀「そこじゃねぇよ!どこを敬語にしてんだよ!「緑川さん」って言えよ!」

 

…このシュールなやり取り!笑

個人的にこの第3話を書いていた時に、「これメッチャ面白い!」と自分で自分を褒めてしまいました。笑

 

そして、もう一つ!

 

柳「三上…。ウーチェリエスという国にこんな良い言葉がある。「ジェージェマダ・コンピリエニス」。」

三上「……。」

柳「…元気出たか?」

芳賀「元気出る訳ねぇだろ!どこの国のどういう言葉だよ!分かるように説明しろよ!」

柳「分かりにくかったか。ブヒポンヌ共和国のコベルスク語に訳すと「ゾーノンヒ・チャネルペッペ」だ。」

芳賀「知らねぇ国の知らねぇ言葉を知らねぇ国の知らねぇ言葉で訳すなよ!日本語に訳せよ!」

柳「その手があったか!」

芳賀「その手しかねぇんだよ!何でコベルスク語だよ!んで、ブヒポンヌ共和国ってどこにあるんだよ!」

柳「ウカヒャッヒャ・ジョゲヒヒヒ王国の隣だよ。」

芳賀「何その謎の生き物の笑い声みたいな国名!?もういいよ、聞かねぇよ!」

 

…このジャンルのやり取りは、KSKのシチュエーションネタの18番なんです!笑

架空の変な国名を言っていくやり取り!笑

しかし、今回パッと思いついて出てきたボケツッコミの中の…

芳賀「知らねぇ国の知らねぇ言葉を知らねぇ国の知らねぇ言葉で訳すなよ!日本語に訳せよ!」

これは我ながら、ナイスなツッコミが出来たと思います!笑

だって、もう…伝わってくる情報量が0なんですから。笑

 

笑いどころが少なくなってしまう展開の中でも、質の高いボケツッコミ(自分で言うな)を繰り出す『FRIENDS2』!

これからも面白くも白熱の展開が目白押しです!

…ね、1行で「白」が3回も出てきてしまうほどの物語!笑

 

 

…さて、次回の第4話が気になる方のために、早速次回の予告を載せていきましょう!

 

 

 

柳「緑川…。俺達はアイドルに人生を懸けていない…。”失う”事を前提に戦ってるんだ…。お前はそこについて来れるのか?」

 

緑川「ふっふっふ~ん!皆さん、集まりなさ~い!」

 

芳賀「何そのウザい呼び方!?」

 

緑川「やっと米沢社長の声の録音録ってきたよ!」

 

芳賀「マジで!?」

 

柳「この場で再生してもいいか?」

 

-緑川の協力で計画がようやく進展する!-

 

三上「ここ…どこですか!?何も見えない…!」

 

武田「ここは赤田倉庫。港にある倉庫の一つだ。そして俺はダークレイクのリーダー、武田だ。」

 

-しかし、謎の半グレ集団 ダークレイクに三上が拉致されてしまう!-

 

武田「まぁ、君みたいに真っ当な社会で生きているような女の子じゃダークレイクなんて名前は聞かないか。俺達は金を積んで頼まれりゃ殺しだってやる…自分で言うのもなんだが まぁ…半グレ集団ってやつだ。」

 

三上「………修斗くんを呼んだって無駄です!絶対にボイスレコーダーは渡しません!」

 

武田「三上 結衣を拉致らせてもらった。お前1人で赤田倉庫に来い。」

 

今藤「何かあった?」

 

柳「おかしい…。」

 

武田「言う事を聞いてくれたら生きて返してあげるよ?ボイスレコーダー、渡してもらえる?」

 

三上「お願いします…。持ってないですから…。本当です…。」

 

武田「早くやめて欲しかったら早く言わないと。嘘ついたら…分かってるよね?」

 

-極限の状況の三上を救出できるのか?-

 

柳「おい、三上!キーホルダー失くしたのか!?」

 

三上「…え、キーホルダー付いてない!?」

 

柳「…まさか…、拉致された所に落とした…?」

 

三上「…そうかも…。無理矢理連れて来られたから…。どうしよう…。」

 

-そして新たなトラブルが勃発!?-

 

芳賀「やめろやめろ!炎上するから!H.S.S.Y.Y全体が叩かれるから!」

 

芳賀「フォローになってねぇよ!」

 

芳賀「「キーホルダー」は分かるだろ!お前がさっきまで口にしてたんだから!」

 

芳賀「すげぇ常習犯じゃん!逆に一昨日 何を盗聴したんだよ!」

 

芳賀「何で音読みしたんだよ!「ぶでん」って何だ!」

 

-芳賀のツッコミも健在!-

 

柳「ボイスレコーダーの存在がバレてる…。いったい誰が…?」

 

吉田「…許せない…!絶対そいつブッ殺してやる!」

 

三上「本当にごめんなさい!自分が助かりたいからって…みんなが人生を懸けてやっと手に入れたボイスレコーダーの場所…、ダークレイクに話しました…。」

 

今藤「はい!よく出来ました!」

 

芳賀「最終局面…?」

 

柳「あぁ…、これはむしろチャンスかもしれない…。」

 

-記者会見の理由に急激に近付く第4話!必見です!-

 

 

 

 

…はい、先ほど「敵はまだいる」と書きましたが、、、まさかダークレイクを忘れていたなんて事はありませんよね?

第1話でそもそも三上結衣が記者会見を開いた原因は何でしたっけ…?

あの記者会見こそが『FRIENDS2』の軸であり核。

そこの内容を忘れていると…、知らず知らずのうちにこの物語に置いていかれる事になります。

 

しつこいくらいの復習を!

『FRIENDS』もそうですが、読み返せば読み返すほど新しい発見がありますから!

恐らく皆さんは『FRIENDS』も含め、気付けていない伏線がたくさんあります!

KSKの作る作品は…、君達が思っている以上に深いぜ?笑

 

 

後書きが非常に長くなってしまい、申し訳ありませんでした。笑

最後まで読んで頂き、ありがとうございました!

 

次回もよろしく!

 

…しかし、登場人物が増えたなぁ~。笑

 

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タフォーーー!!!