ブレスの本当の役割
歌をうたっていて絶対に欠かせないブレス(息継ぎ)。
このブレスってどんな役割があると思いますか?
そんなん
足りなくなった息を吸うんやんか!
と、思われる方がほとんどかと思います。
確かに、歌い続けていると肺の中の空気はどんどんなくなっていき、苦しくなります。
そこでブレスが必要ですよね。
足りなくなった息を補う役割
これが1番はじめに頭に浮かぶことかと思います。
ブレスを音楽的な視点で考えてみよう
せっかく美しい旋律を奏でているのに
ブレスがただの空気補給だと…
無機質な感じがするし
何といっても味気ない!
音を発してはいないけど
ブレスも音楽の一部なのです
休符も音楽だ!と言うのと同じことです。
だから、その曲に合ったブレスの仕方があるはずです。
✔️どんなスピード?
✔️どんな色合い?
✔️どれくらいの温度?
補給以外のブレスの役割
何を歌っても同じ調子に聞こえてしまう人
もっと表現力を前に出して!と言われる人
表現力で悩んでいる人は、
出ている声(音)をどーにかするよりも
ブレスが突破口になってくれますよ
きっとブレスが一本調子や空気補給になってるんじゃないでしょうか。
ブレスは補給ではありません。
次に歌う旋律の準備です
悲しい旋律を歌うなら、ブレスがもう悲しくなってるはず!
嬉しい旋律も同じ。
悲しいとか、嬉しいを感じた後に
声が出るのです。
柔らかい声を出したいなら、穏やかで温かいブレス、
硬い音が必要なら、鋭く冷たいブレスが必要なのです。
生きた音楽とは
うまく感情や表現がのった歌声は
本当に聴いていて心地の良い音楽となります。
音楽が生きてるんです!
わたし自身も、
生きた音楽を奏でられる声楽家であり
生きた音楽を伝えられる声楽講師であれるよう
日頃から心掛けています。
ブレスの本当の役割。
考えてみたら面白いし、奥深いですよね
ソプラノかじやなみこ
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