実戦検討ファイル2017②第75期名人戦第2局
今回は昨日まで(4月20、21日)行われた第75期名人戦第2局、稲葉陽八段対佐藤天彦名人の一戦を振り返りたいと思います初手から以下▲7六歩 △8四歩 ▲6八銀 △3四歩 ▲7七銀第2局は相矢倉かな、と思われましたが… △6二銀 ▲2六歩長らく矢倉では飛車先は保留する指し方が主流でしたが、スピーディーな将棋が増えてきた現在ならこちらの方が自然かもしれません △7四歩 ▲2五歩 △3二金▲2四歩 △同歩 ▲同飛 △7三銀 ▲7八金 △8五歩 ▲3四飛 後手は早繰り銀模様で速い攻めを先手は横歩取りで駒得を主張していますこの構図どこかでみたような…第2期電王戦ですね!この形だとどうなのでしょうかね?ちなみにコンピュータの評価ですとわずかに後手が良いようです△4四角 ▲2四飛 △2二銀▲2八飛 △3三桂 こうなると矢倉とは言えませんね一応相掛かりのカテゴリに入れておきます▲4六歩 △5四歩 ▲4八銀▲48銀では38銀が優ったとのこと飛車の頭に歩をたたかれるのがいつでも気持ち悪いですからねぇ △6四銀 ▲3六歩 △7五歩 ▲6六銀 △7六歩△64銀に▲66銀は▲48銀との組み合わせが悪いと見ていたようですそういう意味でも▲38銀が優ったと言えますね▲36歩で47銀は有力で、△75歩▲同歩△同銀▲66銀△76銀が稲葉八段は嫌だったようですが、そこで▲77銀で難しいようです本譜は一歩損ながらも用意の構想がありました▲4五歩 △5三角 ▲5八玉 △2六歩打 ▲3五歩 ▲35歩までの手順に期待していたようです▲66銀としてから▲45歩が周到で、△55角の筋を消していますしかし、駒が効いている場所にばかり歩が行っているので危険な意味もあります△同角 ▲3八金 △8六歩 ▲同歩 △8五歩▲38金では47銀を急ぐべきでした継ぎ歩攻めを軽視していたようで、この時に▲38金の形はコリ形なのです▲7九角 △8六歩 ▲8八歩 △5五銀 ▲6五銀 △6四銀銀交換を図ったのが佐藤名人の大局観が光った構想銀を持てば歩が垂れている箇所が3ヶ所もあるので攻めが切れる心配はありません銀交換を避けてもいいことないですしねぇ… ▲同銀 △同歩 ▲4七銀 △4五桂▲4六銀打▲46銀打で36銀打は△87歩成▲同歩△44角が好便この辺りは先手にとって仕方ないの手が続きます △3七歩 ▲3五銀 △3八歩成 ▲同銀 △3六金 この金打ちがプロ的には「手厚い手」とのこと確かに感触のいい一手ですね▲2六銀 △3九銀▲1八飛 △2七歩▲2五銀 △2八歩成 ▲3六銀 △1八と ▲1五角打 △3三歩打 ▲4五銀 △2九と△29と、が決め手で、次に△46桂が厳しい ▲5六歩 △8五飛▲5五歩 △2八飛打まで72手で佐藤名人の勝ち▲56歩と眠っていた角を活用しながら桂打ちを消しましたが、今度は平凡に飛車を打たれて受けがありません第1局と同じく、72手で後手勝ちとなりましたポイントとしては・横歩を取ってバランスを保てるか・▲48銀で38銀ならどうだったか・▲36歩で47銀なら・▲38金で47銀ならといったところでしょうか20代同士の名人戦は、序盤から妥協のない戦いが続きそうですみなさんの応援が私の力になります!☆おもしろかったら↓をポチッと押してね☆にほんブログ村