今回はponanza(2016pona)の実戦から先手中飛車対策をみていきたいと思います

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上図の左美濃がponanza得意の構えです

更に早繰り銀調に銀を繰り出すのもよく指してます
ゴキゲン中飛車対策の超速に構想が似ていることから後速とも呼ばれることも

左美濃より先にこちらの形を決めるのも有力です

本局は▲78金としましたが疑問手
▲55歩△44歩▲54歩△同歩
▲同飛△43金▲59飛
が有力です

他に▲26歩なども考えられます

▲98香は振り飛車の手筋ですが、この局面で有効かどうか
角道は閉じてあるので、角のラインを気にする必要はなかったかもしれません

やはり▲26歩と囲いを優先したり、▲68角も考えられました

△72飛が機敏で、銀交換が防げないようでは堅さで勝る後手の作戦勝ちでしょう

銀交換後に▲55角とさばければいいのですが、金が浮いているのでそれもできません

▲83銀と打ったは悪いながらもがんばった手

▲38金とシマりたいのですが、
△45歩▲55角△同角▲同歩
△86歩
が厳しいです
また、▲55角で83銀は
△46歩▲74銀不成△47歩成
と陣形を乱されるのが大きいです

先手が上手く指し回したようでしたが、△65桂が盤上この一手でした

▲45歩△57桂成▲同飛
と取り合うのは△24角が絶好でいけません
なので角を引くよりなく、△77桂成!で後手のさばきは成功です

上図から△86歩▲同歩△88歩が習いのある手筋です

冷静に盤面を見てみますと、先手は銀が遊び駒になっていたり(91銀)金のハッチが閉めれていなかったり(38金)と不満が多いのに対し、先手は囲いが無傷なうえに無駄な駒がありません

ここで△45歩▲同歩△35桂
が見事な三手一組
角のラインを通して活用を図ってから攻めの土台を作って非常に流れがいいです

最後は予定通り飛車切りから角を飛び出して先手投了

総じて序盤の▲78金や98香がどうだったか
そこからの後手の指し回しは完璧だったと思います
先手中飛車側としては別の対策が必要でしょう


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