無気力無関心(仮) -44ページ目

パチンコ業界の仕組み(仮)

『賭けマージャンはいくらから捕まるのか?』では、「パチンコは警察のお墨付きをもらうことで、実質的に刑法の規制対象からは外さている」とありましたが、実際にはどうやってそのお墨付きをもらっているのでしょうか?


それではパチンコ業界の仕組みについて(かなりざっくりとですが)書いてみたいと思います。



【営業の管理】


・風適法

 ⇒営業区域・営業時間・18歳未満の立ち入りなどだけでなく、貸玉料金・遊技機・釘調整・部品交換・景品・遊技方法・宣伝広告など営業のあらゆる点に関して細かく規定されている。

 ⇒(都道府県で基準は少し異なるが)監視も罰則もかなり厳しい。


・保通協(保安電子通信技術協会)

 ⇒パチンコやパチスロの台を作るのは遊技機メーカー(例:三洋、三共、山佐、サミーなど)だが、それをパチンコ店に販売する為には保通協による審査(と都道府県の公安委員会の検定)をパスする必要がある。

 ⇒出玉性能(射幸性)だけでなく遊技機の基本的な規格についても風適法で細かく規定されている。

 ⇒いわゆる警察の外郭団体。


・三店方式

 ⇒景品として現金を提供することは風適法で禁じられているが、特殊景品と呼ばれる景品を提供してそれを景品交換所(古物商)が買い取るという形で換金を実現している。(だから合法という根拠は存在しないが、摘発されたという事例は存在しない。)

 ⇒景品交換所が買い取った景品を景品問屋が買い取り、景品問屋が買い取った景品を再びパチンコ店が買い取るという形なので三店方式と呼ばれている。(景品問屋を省略した二店方式は景品の自家買いとして摘発の対象 になっている。)

 ⇒それぞれが完全な別会社であり、景品を回すだけで手数料が取れるのでこれも利権の1つになっている。



【縦横の連係】


・縦の連係

 ⇒行政(各省庁や都道府県警)との連係。

 ⇒様々な規定やその時々の指示はきちんと示されているし、それに従う限りは胸を張って営業することができる。(何かトラブルが起こった場合でも、すぐに通報できるし、すぐに対応してくれる。)

 ⇒警察OBの役員就任も。


・横の連係 

 ⇒全日本遊技事業協同組合連合会という全国組織があり、その下部組織として各都道府県にも遊技事業協同組合が存在する。(すぺてのパチンコ店が所属しているわけではないが、統括組織としては一応機能している。)

 ⇒業界団体として情報収集(共有)や意見表明などを行なう。



【利権の存在】


パチンコ業界の売上高は約20兆円(2009年)で最盛期(2000年前後)は約30兆円。


比較対象として公営競技(競馬・競輪・競艇・オートの合計)の売上高が約5兆円(2008年)、自動車業界の売上高が約44兆円(2009年)。


パチンコは日本の産業として無視できないほどの規模にあり、当然それによる利権もかなり大きい。(パチンコ店だけでなくその周辺産業も。)


公営競技は売り上げの一部が地方や国庫の財源になっているが、パチンコの場合はそれが一部警察利権になっている。



「パチンコの換金行為が賭博として摘発されないのは三店方式があるから」と世間では言われていますが(それだけではないことは他業種が三店方式を行なっても通用しないことからも自明)、実際のところは『営業の管理』『縦横の連係』『利権の存在』の3つによりお墨付きを得ているからであると思います。


では、麻雀(雀荘)業界はどうなのでしょうか?この3つを実現することができるのでしょうか?


次回はそれを検証してみたいと思います。



【参考リンク】

保安電子通信技術協会 - Wikipedia

三店方式 - Wikipedia

パチンココラム

全日本遊技事業協同組合連合会

「賭けマージャンはいくらから捕まるのか?」レビュー

津田岳宏氏の『賭けマージャンはいくらから捕まるのか?―賭博罪から見えてくる法の考え方と問題点』を読みましたので、そのレビューを書いてみたいと思います。(Amazonのリンクを貼ろうとしたらなぜか貼れず…。)



本書の大筋となる点は以下の通りで、


・麻雀は1円でも賭ければ(その可能性は非常に低いが)逮捕される場合がある。

・『一時の娯楽に供する物』について、その基準が具体的に定義されたことはない。(ずっと曖昧のまま)

・賭け麻雀で逮捕されても不起訴になることがほとんど。(通報に対するパフォーマンス)

・現行の賭博罪という法律には(様々な観点において)矛盾が存在する。

・公営競技、公営くじが合法である根拠にも矛盾が存在する。(パチンコも同様)

・ギャンブル自体は悪ではない。(賭博罪は撤廃するべき)


この内容については(法律の専門的な是非までは判断できませんが)僕も非常に賛同できます。


以前に(本書を読む前にトークショーの動画の内容だけで判断して)「賭博罪が不当な理由が曖昧」「法律のエキスパートとしての視点が弱い」などと書いた部分については撤回したいと思います。(失礼なことを書いて申し訳ありませんでした。)



それで、たしかに賭博罪という法律は不当であると言えると思います。


ただ、これだけでは『賭け麻雀とそれに関する法律の解説』にすぎませんので、『こうすれば賭け麻雀が合法化できる』という実現の部分はどうでしょうか?


そのアプローチ法としては『賭博罪の撤廃』と『賭け麻雀の例外化』の2つがあり、前者はその根本から変えてしまうというもので、後者は(賭博罪はそのままで)その運用の部分で妥協点を探っていくというものです。



『賭博罪の撤廃』については、本書でも「常識は変わる」という切り口からその可能性について述べています。


賭博が悪でもなんでもないということは、ちょっと考えてみれば当然のことだ。特別な動きがなくても、あと何年か経てば、賭博罪は必ず撤廃されることだろう。少なくとも数百年経てば(というのもおかしな表現だが)、賭博罪は必ず撤廃されているはずだ。(P.165より)


しかし、「急には変わらない」とも言えるわけで、これを早期に実現する具体案となると難しいと言えます。



次に、『賭け麻雀の例外化』については、パチンコを例に出して具体案を提示しています。


ひとつ参考になるのはパチンコである。パチンコは、実質的には賭博罪に抵触しているのだが、保通協を介して「警察のお墨付き」をもらっていることで、実質的に刑法の規制対象からは外されている。フリー雀荘もこの手段を使えばいい。現在、雀荘の営業許可を出しているのは公安委員会である。ただ、フリー雀荘が営業許可を申請するときに申告するのは営業時間と遊戯料だけで、レートは申告しない。(中略)このやり方を変更して、レートもふくめて営業許可を申請し、許可をもらうようにすればいい。(P.162より)


これについては検討する余地も大いにあると思いますが、「パチンコはどのようにしてお墨付きを得ているのか?」「麻雀がそれを得るにはどうすればいいのか?」ということに関して検証していく必要もあると思います。


僕は一応元パチンコ業界の人間でもありますので、これからやっていきたいと思っています。



最後に一言感想を述べるとすれば、本書を読んで自分の頭の中をもう1度整理できたのは良かったし、今後の賭け麻雀関係のコラム作成にも役立つと思います。

取材してきた

先日コンタクトを取らせていただいた 、ジェントル麻雀クラブ理事の築地氏に取材をしてきたんですけど、そのことについて記事にしときたいと思います。



まず、ジェントル麻雀クラブの活動の簡単な紹介です。


【健康マージャン】

・NPO法人ツムリ30のプロジェクトの1つとして活動。(シニアを主たる対象として2007年4月に立ち上げ。)

・言わずと知れた『賭けない・飲まない・吸わない』の理念だけど、それに『短時間で終わる』『誰でも参加できる』をプラス。

・月~土曜は熊本市の3会場で初心者教室(水・木・金)、中級者教室(月・水)、上級者教室(火・木・土)を開催。

・活動時間は13~16時の3時間、運営はボランティア、費用は実費(雀荘に1000円、初心者教室はテキスト代2000円)のみ。

・日曜日にも、大会やリーグ戦、年に数回の懇親会や懇談会(講演会)の開催。

・施設での麻雀ボランティアを実施。(2ヶ所で月4回と月2回の実施。)


【ねんりんピック】

・60歳以上を中心としたスポーツ・文化・健康についての祭典。(これを読んでいる人で参加する人はいないだろうけど…。)

・今年は地元の熊本で10月12日に開催。(詳しくはこちら を参照)

・全国から80チーム(1チーム4人)以上が参加の予定

・県産の木材で作った麻雀卓を使用。(ある意味今大会の目玉。)



お話をうかがってすぐに感じたのは、「これは既存の健康麻将(言葉は悪いが雀荘が主催する集客策)と違って、まっとうに機能しているNPO法人がその活動としてたまたま麻雀を選んだかのようだ(実際そうらしい)」ということです。


対象がシニア中心ではありますけど、僕(もしくは麻雀業界)からしたら、とんでもない力業的なことも可能にしているようです。(行政その他との連係やボランティアのマンパワーなど)


その中で一番のエピソードが麻雀卓の作成で、


卓をレンタルすると高い

⇒県と交渉して工業高校に実習として作ってもらおう

⇒クレームにより断念するも県内の(麻雀好きの)業者さんとコンタクト取れる

⇒作成を依頼しようとしたら既にサンプルを作ってあった

⇒様々な試行錯誤の末に完成(軽量で家具調、分解すると74cm×94cm×10cm、価格は1万円以下)

⇒ねんりんピックで使用予定(牌は市民からの寄贈)

⇒ねんりんピック終了後は70セットを公民館やコミュニティセンターに無償配布


僕からしたら「こんな活動のやり方もできるんだなあ」という、ちょっと笑っちゃうくらいの話でした。


他にも、「雀荘は斜陽産業だけど、健康麻将はどんどん規模を広げている」「健康麻将や段位審査会などの全国組織とは一応かかわっていくけど、上納金的なものも取られるから熊本で独自の健康マージャンの組織を作る(健康麻将と健康マージャンの使い分けはこれが理由?)」「今年のねんりんピックが終了したら、シニアだけでなく学生など若い世代にも対象を広げていく」などの野望(?)も聞かせていただきました。


それと、「君の活動も面白いから、(君が思う)麻雀の楽しさについてレポートを書きなさい」と宿題までいただいてきました。



今日は色々と為になる話をどうもありがとうございました。(まだ書ききれてない内容もたくさんありますので、そのあたりは今後コラム等で書いていくと思います。)

麻雀大会の賞金について(仮)

※この記事は拙い知識を元に書かれた為に内容に誤りがあります。(最新記事テンピンは合法なのか?を読んでいただければ)

 

 

麻雀大会の賞金は賭博にはならないのでしょうか?

 

ポイントになりそうな部分を挙げていくと、

 

・オープン大会かクローズド大会か

 ⇒オープン大会は不特定多数が参加。

 ⇒クローズド大会は知り合いや特定の会員などが参加、いわゆるコンペやプロの対局など。

 ⇒基本的に大会の形式には関係ない。

 

・賞金なのか賞品なのか

 ⇒基本的に賞金と賞品の区別はない。(賞金はダメだけど、同額の賞品ならOKとはならない。)

 ⇒アマチュアは賞金をもらえないという訳ではない。(その業界のアマチュア規定で自粛してるだけ。)

 ⇒ゴルフでプロが賞金でアマチュアは賞品となるのは、その大会が元々プロのクローズド大会でアマチュアの順位は賞金の順位から除外されているから。

 ⇒麻雀の場合は賞金と賞品まちまち。

 

・参加費の内訳と賞金金額

 ⇒賞金が参加費の中から出ている場合は賭博になる可能性がある。

 ⇒それが賭博になるかどうかは『一時の娯楽に供する物を~』の判断による。

 ⇒参加費が無料または実費のみで、賞金がスポンサーから出ている場合は賭博にはあたらない。

 ⇒ただし、その賞金が『顧客の誘引』や『取引に付随』するものである場合は景品にあたるので、景品表示法に抵触する可能性がある。(例えば、麻雀大会を行なう雀荘がスポンサーになった場合。)(雀卓メーカーや飲料メーカーなら景品にあたらない?)

 ⇒スポンサーからの賞金は、それが景品にあたる場合は(公正な競争を阻害するので)過大であってはならない。(その基準は?)

 ⇒また、雀荘は風適法上、顧客に景品を提供することができない。(スポンサーになれない?)


・公序良俗に反しないか

 ⇒はっきり言えば麻雀のイメージの問題。

 ⇒法的に問題なくても、『高額賞金=射幸心をあおる』と見られる場合も。


 

基本的に麻雀大会の賞金というのは参加費の中から出ているので、そのケースにもよるでしょうが賭博かどうかはグレーだと思います。(フリー雀荘が賭博になるのかと同様。)

 

それから、スポンサーが賞金を出している(賭博でない)場合でも、さわやかカップの中止や日本麻雀機構杯の『賞金1000万⇒世界一周旅行(200~300万円相当?)』というケースもあります。

 

 

【参考リンク】

賭博及び富くじに関する罪 - Wikipedia

不当景品類及び不当表示防止法 - Wikipedia

風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律 - Wikipedia

マージャン全国大会「待った」 参加費から賞金は賭博?


 

【メモ】

・以前、新潟県警が図書券を賭けて麻雀をやったというケース では、図書券だからセーフではなくてその図書券の出どころが問題だった。

 ⇒図書券は参加費から出ているので賭博の可能性があったことになる。(後は『一時の娯楽に供する物を~』の判断だけど、身内だから超甘な判断をしたということか?)

・(会場が普通の雀荘で)参加費が実費と言えるかどうかの境界線は2000円前後?

 ⇒(僕の経験上では)プロのタイトル戦の参加費は5000~10000円で、そうでないのは竹書房主催の最強戦くらい。(たしかプロ予選は無料で、読者予選は1500円か2000円だった。)

・様々なプロ競技の賞金が賭博にあたらないのは、その賞金がスポンサーから提供されているから。(観戦やグッズの収入も?)

 ⇒麻雀ではスポンサーがつく場合もあるけど、それでもほとんどの大会では参加費が賞金にあてられている。

 ⇒麻雀のケースのような競技は他には?

 ⇒このグレーな状態を脱する為に必要なものは?(それとも脱する必要を感じていない?)

・なぜ高額賞金が必要なのか?

 ⇒ギャンブルとの関連性は?

・『一時の娯楽に供する物を~』の判断基準を明確にすることは可能か?

 ⇒『1円でも賭けてて、通報されればアウト』というのが1つの基準か?

・麻雀のイメージ戦略とは?

 ⇒賭博を受け入れるべきか?排除するべきか?

 ⇒(賭博以外でも)雀荘業界のコンプライアンスは?

社交界デビュー失敗

今日、おじいちゃん・おばあちゃんの紳士・淑女の社交場である健康マージャン、その名も『ジェントル麻雀クラブ』という会に出席(しようと)してきました。


時間に余裕を持って会場の地図もプリントアウトして軽自動車を馬車を走らせて周辺までは到着したのですが、肝心のお店の方が見つかりません。


そこでお店に電話して場所の詳細を教えてもらおうとしたら電話番号をメモした紙が見当たらず、これは邪な者の陰謀を疑うしか…


(もう面倒臭いから普通の文章に戻します。)


散々周辺を歩き回ってお店を見つけた時には定刻を3分ほどオーバーしていて、もう人員調整も終わって対局が開始されていました。


これは僕のトンマさからのミスだったですけど、約2年半ぶりのリアル麻雀は実現しませんでした。



ただ、理事の築地孝昭氏とのコンタクトが取れましたので、取材(と言うほど大げさなものではない)をさせていただく予定です。


・健康マージャン、ねんりんピックの活動について

・NPO法人の立ち上げについて

・麻雀戦略会議の内容について

参考リンク:NPO法人市民 親睦「ジェントル麻雀」クラブ【麻雀】麻雀戦略会議: 福地誠blog


あたりを中心にお話をうかがえたらと思っています。



それから、今日は社交界デビューを逃しましたが、近いうちに最低でも1回は紳士・淑女のみなさんの元に馳せ参じてご奉仕さしあげるつもりです。