ジュセリーノ予言に水 |  ZEPHYR

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― the field for the study of astrology and original novels ―
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 占星術研究家として
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 心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。

<翼に不安を感じます>で書いたように、地震の要注意時期です。
ここ2~3日、とくに凶意の強い星の配置があります。時間指定はかぎりなく難しいのですが、今日のお昼頃(11時~14時とか……?)が気になる配置だと、あらためてホロスコープを眺めて感じます。

ところで、8月7日号の「週刊新潮」には、今、話題のブラジルの予言者、ジュセリーノ・ノーブレガ・ダ・ルース氏に関する記事が掲載されています(現在、書店に並んでいます)。
新聞の記事広告を読んで買う気になったのですが、記事の内容は、史上最強の予言者と謳われているジュセリーノ氏の予言に疑問を投げかけているものです。氏はいつも予知夢という形で未来を見、そしてその内容を公正文書として登記するといいます。事件の起きた後で、かつてこのような予言を行っていたと、「証明」することができるからです。
しかし、この登記に簡単なトリックがあった、実際は事件が起きた後で、事後登録していたのではないかという疑惑が浮上しているそうです。

私も何度かこのブログで、ジュセリーノ氏の予言を取り上げ、とくに「9月13日に中国の海南島かトンキン湾でM9.1の地震が起きる、中国で起きない場合は日本の東海地方で同クラスの地震が起きる」という予言についての検証を行いました。
それほど、氏の予言は世間に広く知られるようになってきたため、とくに9月13日がどうなのか、占星術上の確認を行う必要があると考えたからです。
その結果、9月には危険な配置がありますが、13日よりも他に気になる日付がいくつかあること、また地震発生のエリアは東海地方ではなく、日本の場合、近畿地方よりも西ではないかという印象を抱きました。
<2008年後半期の占星術予測 part.1(全般的傾向と日本)><2008年後半期の占星術予測 part.2>などをご参照下さい。

もっとも、私のこの観測が当たるという保証もどこにもないし、当たらない方が良いわけですが、考えてみればジュセリーノ氏、各国の政府には地震や災害の警告を手紙で発信しているという話ですが、本当に人々に危険を告知したいのなら、私のようにブログや個人サイトで事前公表した方が早いのではないか? という気もします。

私は氏が本物か偽物かという問題は、どちらかというと、どうでも良いことに思えます。
ただ、氏の発言の影響力が大きくなって、いたずらに世間を騒がせている現実は、注意をもって見守っています。私自身も襟を正さないといけないとも思います。

私は直感も霊感も否定しません。
たとえば3才くらいのわが子が、原爆の写真パネルを展示している会場で、「パパ、そっちへ行かないで! お化けが一杯いるの! 行かないで、帰ってきて!」と叫んだら、ぞっとしない人はいないでしょう(霊視や霊感は実在すると実感した、私自身の体験です)。
そんなものは存在しない、と断定している人でも、自分が愛し、育てている子供が、嘘をつく理由も、打算もない子供が、ただ恐怖に怯えた目で何かを見ていると知ったら、その言葉を本気で否定してしまうでしょうか? それともその子の正気を疑うのでしょうか?

しかし、霊感や超能力と呼ばれるものを、利益を得るためのみに使っている人間、また利益を得なくても、自分の発言が影響力を持つことに満足する人間も、この世には存在します。物質的な損得だけでなく、形のないエゴが満足するしないの損得もあるのです。

ジュセリーノ氏の予言の真実がどうなのか、それは皆様の判断です。
しかし、やみくもに盲信するのではなく、検証し、判断する理性は失わないことが重要です。そのためには反対意見に耳を傾けることも。
私もこのブログで占星術上の予測を発信していますが、皆様には同様の理性ある対応をお願いしたいと思います。
今日も皆様に幸運の守りがありますように。