新聞小説「沈黙の町で」(3)奥田英朗 | 私の備忘録(映画・TV・小説等のレビュー)

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感想
進展があるか?!と期待したが、結局名倉君はじっとダンマリを通すのみ。ただ、ブツクサ意味不明の事を喋ったり、誰か架空の人と話をしたりという行動に何かが隠されているんだろうな。
ただ、いよいよ名倉が落下して死んだと思われる部室棟の屋根が登場。ようやく真相が語られるのかな。

しかしこの連載も1年を超えた・・・・・・

 

あらすじ

5/8(357)まで

呼び出した者たちは名倉の尻をキックして制裁するが、名倉は懇願するでもなく反抗するでもなく、やる方も気勢を殺がれその場は収まる。


話は替わって現在。
事件担当の橋本が市川健太を前に制裁後の様子を聞き出している。シカトすると決めた名倉となぜまた行動を共にする様になったか。
彼ら4人は金品をたかった訳ではなく、最初は名倉がおごる形で始まった。そしてそれは常態化し、あいさつ替わりに蹴飛ばす等の暴力も続く様になった。
そんな毎日でも名倉は登校拒否もせず学校に来ていた。皆は名倉の事を「宇宙人」という。
関係あるとされたテニス部の4人が夏の大会に出場すると聞いて、憤慨する名倉家の家族。学校に対して彼らに自粛する様要請。学校としても扱いに困り、それぞれの家族に話をするが、反応は様々。

 

そしてまた話は事件前に。
キャンプ事件の後、テニス部の2年は罰として基礎練習ばかり。

体力のない名倉はすぐバテで皆と同じ行動が取れないが、完全に無視されていた。
クラスメートの女子が名倉の独り言を聞いていた(お兄ちゃん、とかハヤトとか)。名倉は母親が2度流産しており、本来なら兄と弟が居るはずだった。
部活を終えた健太と瑛介。

名倉を呼びつけて飲料水を買いに行かせる。

その後藤田と金子も合流。そして部室棟の屋根の上に。

ここは男子運動部員たちがくつろぐ場所だった。