新聞小説「沈黙の町で」(1) 作:奥田英朗 | 私の備忘録(映画・TV・小説等のレビュー)

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2011年5月よりの連載。


中学校の2階からその学校の2年男子生徒が転落死する。

最初は事故死かと思われたが、その生徒に対するいじめの存在が浮かび上がって来る。

はっきり言って、展開がお・そ・い。


事故死に関わりがあると思われる4人の生徒、そしてその家族。

被害者家族も含め警察も絡んだやりとりが延々と繰り返される。

登場人物多すぎだろ。
そのうちに話がいきなり過去に飛び、死んだ少年と他の4人、また彼らのクラスメートらとのやりとりがトレースされる。現在と過去のキャッチボールは数回続いており、混乱すること甚だしい。
死んだ少年は、どうも仲間の中でもイマイチ空気が読めないタイプだった様で、イジメを受けても仕方がない様な描写がされている。


ただ、かれこれ10ケ月近くも経つのに、過去に戻ったりしているからか、実際の経過は事件後まだ半月しか経っていない。

 

最初の連載紹介で「・・・さまざまな視点から描き出される小説群像・・・」とあるが、ちょっと欲張りすぎ。
こんなペースだと、完結するのに2年ぐらいかかるかなー

 

数日前の回で、女性新聞記者がこの事故(事件?)を振り返る形で記事を書いた内容を読んで「えー!半月しか経っとらんのか」と改めて驚いた。

 

連載前のインフォ
http://book.asahi.com/clip/TKY201105020071.html

 

ここまで来たら、まあ読むけどさぁ。これって小説の面白さに惹かれて、って事?


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