あまりに横になりすぎて、首と腰が悲鳴を上げています。
まだ本回復には至っていないのですけど、退屈なので記事を書こうかなと・・・
さて、本日は反論記事になります。
国内農業の保護という誤解(ガブリエナイ先生氏)
まぁご一読頂きたいのですけども、私とは正反対の主張であり、色々と理屈を述べられているのですが、以下の点に要約できるかと思います。
・世界中から輸入できない状態なんてない(だったらエネルギーはどうなんだ)
・農業人口の激減は、他の生産性の高い職への移転
・食料輸入の自由化で国民の食生活は豊かになった
・安い輸入食料が入るのは、国民の生活を豊かにする
まぁリカードなどを信奉する、経済学徒のいかにも主張しそうな話であり、はっきり言ってこの手の主張はよく聞きます。
ただしこの手の主張は「安全保障・危機管理」という言葉を理解していないから、出てくるのではないか？と思うんですね。
まず主張通り「どーせエネルギーも輸入なんだから、食料も輸入！生産性の高い工業とかに特化！就労人口の移転！」として、日本の農業が衰退したとしましょう。
まず国土条件で高い生産性は無理ですので、政府の保護がなければそうなるしかありません。
(記事では「保護はダメ！生産性向上しかないの！」という、いかにもな結論ですが・・・)
ではそうなった結果どうなるか？
安全保障とは「個別項目を論じる」だけでは足りず、トータルとして論じなければなりません。
農林水産業の国土に対する保全、という安全保障上もっとも重要な要素を抜きに「輸入したから生活が向上したの！」と言われても困ります。
軍隊が良い例ですが、あれは平時には非効率的です。
そもそも安全保障とは効率で語る話でもなく、スパンも短期で語るようなものではありません。
つまり農林水産業の「国土の保全」という「効率では語れない部分」こそが、最も重要で、それが「食料安全保障」と言われているにすぎないわけです。
さて安全保障・危機管理の要諦は「分散化、強靭化」かと思います。
例えばサーバーで言いますと、Googleは世界中にサーバーを持っていて、分散化することで停止などのリスクを減らしているのだそうです。
なので私も「食料は100%自給！」とは言いません。ただし国家の場合はここに国家主権の話も入ってきますので、今の食料自給率は低すぎるのじゃないか？と主張しているわけです。
これはアメリカが食料、特に穀物を「戦略物資」としてみている、その一点のみで理解可能でしょう。
ちなみに先進国ではほとんど、政府が農業をしっかりと保護し、補助金で言えば日本が最低ランクです。
これも当然「国家の安全保障の観点から、他の先進国はそうしている」というわけです。
輸入するにしても「安いから」ではなく、ある程度輸入先を分散させる、といった観点も必要ですが、それはあくまで「自分たちである程度生産できる」前提条件がベターです。
※エネルギーについてはそれが出来ないので、次善策として輸入先の分散化、原発とその他エネルギーのベストミックスなどが議論されるわけです。
まぁそもそも安全保障を問題にしているのに、生産性が！という話をしている時点で、じゃぁ軍隊はどうなのさ！としか言えません。
(本来、平時に軍隊というのは非効率的で、生産性の欠片もありませんからね。でも絶対必要なわけで、そこに経済学がどーだこーだということ自体「？？？はい？」なんですが・・・)
(あと軍隊、軍事というのは自由主義から最も縁遠い存在で、それに守られながら「自由がいいの！」というのもナイーブな気がします)
さて他にも問題点はありまして、悪名高きモンサントなどのグローバル企業がインドで一体何をしたか？についてお話しましょう。
モンサントの除草剤(ラウンドアップ)と遺伝子組み換え種子は、モンサントから買わないとダメなシステムになります。
買った種子は育っても、次の世代の種子は芽を出さないそうですし、土地も有害な物質が残り、モンサント以外の種子では育たないそうです。
果たしてそのような大豆、小麦、米などが「安全か？」と言われますと、私は口にしたいとは思いません。
また科学的なデータでは、アメリカの有名な回転扉(大企業のCEOがロビイストに、その反対も)でモンサントから出てくるものは「ほとんど信用できない」のが実情です。
モンサント以外から出るデータは「有害な可能性が高い」と示しておりまして、遺伝子組み換え食品に関しては「安全性が確認されていない」のですね。
こんなことを言うと「小麦も大豆もほとんどアメリカから輸入じゃないか！」と反論がありますが「ほな米までそうなってええんか？」でございます。
薬物中毒者が「ノリピーもシャブやってたやんか！そやからええやんか！」と言ってるのと、何が違うんやろ？です。
これも「国民の健康」という話でして、今なら「そうか、遺伝子組み換え怖いから、米をたべるようにしよ！」と回避できますが、ガブリエナイ氏の言うような「やすけりゃ豊か」という価値観で、輸入万歳！安いの万歳！とやってりゃ、選択の自由すらできなくなりますな。
(ココらへんの考察については次回、自由主義者の不自由主義とでも題して書きます)
最後にガブリエナイ氏に言わせると「政府の補助金で農家を縛り付けるだけ」だそうですけど、それこそ今の農業やってる人に失礼じゃないですか？
廃農する人の殆どが「儲からないし、借金がかさんで仕方なく」ですよ。
今までやってきた仕事に、愛着がないわけないじゃないですか。
国土保全、安全保障、危機管理の観点からも、儲かれば若い人だって参入しやすい、しかし国土条件は不利。
なら政府が補助金をもっと出して、保護すればいいじゃん？と思います。
ついでに言いますと「経済学の言う正しいこと」はほとんど、安全保障という観点からは間違っています。
土建業で言うと、内装屋さんが土台施工にあれやこれやと、知ったかぶりでケチを付けているようなもんです。
土台は国土、文化、国家主権などでありまして、経済学はコールリッジ曰く
「狂人が土台の土を掘り返して、壁の修繕をしている」
わけでございます。
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本日の男の料理～餅の白菜巻きとろみ餡仕立て～
本日は精進料理に「近い」なんちゃって精進料理。精進料理”もどき”です(笑)。
材料
・角餅
・薄揚げ
・白菜
・鰹出汁(精進料理にしたいなら、昆布出汁)
・塩
・薄口醤油
・日本酒
・片栗粉
1)角餅は4等分。白菜はさっと下茹で、薄揚げは油を熱湯で落として、開いて長方形に。
2)白菜に薄揚げをのせて、その上に角餅をのせてロールキャベツのように巻いていきます。爪楊枝で止めてもOK。
3)鰹出汁に塩少々、薄口醤油少々、日本酒少々を入れて2を入れ、10分ほどコトコト煮たら2つに切ってお皿に盛ります。
4)残った煮汁に片栗粉を溶き入れてとろみをつけて、かけたら出来上がり！
コテヤンの自分で作った病院食的なもの(笑)
お粥、野菜だしのすまし汁、セロリの浅漬け、小松菜と大根と人参と鶏肉の煮炊きもの、昆布と椎茸の佃煮。
食欲はだいぶ回復してきたので、しっかり全部食べられました。
んで精進料理の動画をボーッと見ていたのですけど、なかなか興味深い料理のジャンルだなぁと。
一度普茶料理(精進料理)を食べに行ってみたいものです。
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