上板橋南口から川越街道に向かう道沿いに、つい最近開店したばかりの店。川越街道に繋がるとはいえ、まっすぐ行って「あおやぎ 」や「くっく 」のある方向ではなく、「福しん 上板橋店」の所で左に曲がり、ビッグAがある通りの左側だ。何か銭湯みたいな名前だな。すぐ近くに本物の銭湯もあるけど。

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前から新しい店を作る内装工事をしている姿は見かけていたが、今回は執事と上板橋やきとん巡りをしている時に、ふと思い出して覗いてみたところ、もう開店してたので思わず突入した。なお、執事は二次会で俺は三次会。さすが俺。

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ドリンクは、俺はホッピーで執事はトマトハイ。ホッピー400円か、惜しい! もう一声!ってとこかな。

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初訪問なので、やきとんのお任せを頼んでみた。メニューには無いけど、言えばやってくれる。それから煮込みを注文。出てきた煮込みを見た時点でピンときた。小鍋に白味噌仕立て。「加賀屋 」系だな。

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おススメメニューとして煮込みと共にコーンかき揚げが。同じ「加賀屋 」系でも「鏑屋 」系列か。大山から中板橋に出した「鏑川 」も盛況みたいだし、どんどん増えていくかな?

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嬉しいのは、焼いた端から出てくること。焼き立てが常に提供されるし、食べている間に先に出ていたのがさめる、という最悪の事態を回避できる。

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まずはレバタレ。「加賀屋 」系だから、しっかり火を通しているタイプ。それは表面の焦げを見た瞬間わかった。それからスタミナ、ホルモン、カシラが塩で。

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それから軟骨も塩。

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やきとんメニューの中にスタミナというのがある、という時点で完全に「加賀屋 」系だと確信。ただし、「加賀屋 」より焼き物に使っている素材の質が全体的に良さそうだ。「加賀屋 」のは「臭みありますけど、何か?」という堂々とした開き直りまで感じる、そういう素材。俺はやきとん好きだから「これは、そういうものなんだ」と受け入れることができるが、苦手な人はいるだろう。最近では「加賀屋 」系でも、先日の「やきとん たかちゃん 」みたいに臭みの無い素材に変え、上レバとかまで用意するようになっていく傾向もある。俺は「たかちゃん 」を「綺麗な加賀屋 」と呼んだが、ここもそういう系統に近い。世間の人々の味覚が変わってきたのに合わせてか、あるいは「秋元屋 」系列の普及の影響か。そういうわけで、ここのやきとんはなかなか良い。七味をかけて食べれば酒に良く合う。上レバとかはないが、もしかしたら今後は、メニュー増に期待している。

ただし、注意しなければいけないのは、客が増えて忙しくなってきたところで雑になること。この間「たかちゃん 」にまた行ったら、ちょっと上レバに火が通り過ぎていた。忙しくて焼きに対する集中力が欠けてしまっていたのかもしれない。あそこ、常連がついてきて客の入りも安定してきたからな。ここも、今回は良かったけどだんだん雑になっていく恐れだってある。

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中を追加し、次のツマミとしてマグロユッケも頼む。ここまで肉ばかりが続いたので、魚系にシフト。思ったよりサッパリした味わい。

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上板橋もどんどん居酒屋熱が高くなるなあ! でも、大山みたいに勢いを高めるきっかけになったあの店 が、すっかり騒がしくだらしない雰囲気の店になったりもしていたから、あまり人気が出るのも考え物だな。ここも、初心忘れるべからず、で頑張って欲しい。

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Text by 大王

須賀乃湯焼きとん / 上板橋駅
夜総合点★★☆☆☆ 2.8