9月6日(土)は,北浦和にある エアーズ(:Ayers) で行われた 外道加納秀人さんと 頭脳警察PANTAさんのライブに参戦してきました.

 

 17時30分開場,18時00開演という事で少し早い開始時間.

 開園時間が早い理由は,オープニング・アクトとして,3バンドが演奏するから何ですねぇ.
 前回(:2013年12月21日),外道(過去ブログ「外道 - 結成40周年&「魂の叫び」発売記念 @ 北浦和 Ayers 2013-12-21」参照)に参戦した際にも,オープニング・アクトが 3バンド.普通のライブハウスだと,殆どオープニング・アクトなしか,あっても 1バンド程度なのですが,このライブハウスは本当に何を考えているんだか...(笑)

 17時過ぎには北浦和駅を降り,同地で行われていた阿波踊りを横目で観ながら,現地に到着.
 
 
 既に並んでいた方は,外道のファンの方で,何度か 外道,加納秀人さんのライブでお会いした事のある方でした.私の後から来た方も PANTAさんのファンの方で,オープニング・アクトを観にきていると思しき方は開場までの間にはいなかったと思います.入場待ちの予約チケットの交換も,かなり手間取っていましたし,手際が悪かったですねぇ.(>_<)

 17時30分開場しましたが,開場と同時に会場内に入った方は10名程度でしょうか.

 予定通り 17時30分にオープニング・アクトの演奏で,開演.

 まずは The Autumn Shakehands
 このバンドは,メンバーも若く,まだ初々しいという感じのパンク系のバンド.

 続けて THE JUMPING ROCKS
 このバンドは,ギター,ベース,ドラムという 3ピースのハード・ロック・バンドで,ドラムは女性が叩いていました.

 オープニング・アクト最後は 赤い刺青 Tom Gang
 オープニング・アクトの 3組の中では,平均的に年齢層が高いバンドでしたが,やはり相応にうまい演奏.

 オープニング・アクトに出演していたバンドも,順番が進むに従ってバンド・メンバーの平均年齢が上がり,演奏がうまくなっていったような.(笑)

 当初はオープニング・アクトが,セッティング入れて各30分の持ち時間という事のようでしたが,やはりバンド数が多いと,予定通りには運ばないんでしょう.当初のメインアクトの開演予定であった19時30分を遅れる事15分,19時45分を回った頃にメインアクトに突入です.

 

 メイン・アクトで
 先ずは 加納秀人さんのステージ.
 


 加納さんは,当初 1時間のステージの予定でしたが,進行の遅れを意識したのか,50分のステージでした.演奏曲も,何時ものソロ・ライブの第二部(:エレクトリック・セット)のサブ・セットという感じ.

 先ずはアルバムには収録されておらず,ライブでしか演奏されない

 "D~"

でスタート.

 

 続けて,アルバム 「意識の彼方へ
の最終トラックに収録されている

 "Life And Death"

と,ソロ時代の曲を演奏.

 

 今日は ありがとう との MC の後,昨年リリースされた「魂の叫び」に収録され,最近の 外道 のライブでは定番の

 "Rock'n Roll マウンテン"

 この曲の演奏終了後に,最近,山登りが好きになったという何時もの...しかし通常のソロ・ライブよりは短めの MC に続けて,外道 の曲で

 "いつもの所でブルースを"
 "横浜スイートブルース"

と ブルースを演奏し,後半はソロ・ライブでは定番の「疾風伝説 特攻の拓 ~野生の天使達~」 に収録されている

 "連れてかれちまうぜ!"

 「DIE FOR YOU」に収録されているメドレー曲

 "メリーゴーランド"

 

 そして最後は 外道の

 "やさしい裏切りの果てに"

で終了.流石にソロ・ライブでは無かったので MC は何時もより,少なめでした.(笑)
 
 そしてラストに演奏された "やさしい裏切りの果てに" は,何時もながら泣きのギターが素晴らしく,鳥肌ものでした.


 次は PANTAさんのステージ.
 PANTAさんのセッティングとチューニングを,何と加納秀人さんのローディー:宮城さんがやっていました.

 PANTAさんは,ギタリストの菊池琢己さんと一緒に登場.

 

 1曲目は
 1938年11月8日から10日未明にかけて,ナチスドイツの巧妙な宣伝による策略と扇動により,ベルリン西部で発生したユダヤ人大量虐殺・略奪事件をテーマにしたアルバム「クリスタル・ナハト(KRISTALL NACHT)」収録の

 "Mer De Glace(メールドグラス)"

から演奏をスタート.

 "BLOCK25-Auschwitz-"
 "Bel Nacht Und Nebel(夜と霧の中で)"

と,同アルバム収録の曲が 3曲演奏されます.

 続けて架空の映画「闇からのプロパガンダ」のサウンド・トラックととしてリリースされたアルバム「RED Revolution Evolution Devolution」の MC と同アルバム収録の

 "ブーゲンビリア"

 ここで,横浜山下埠頭に係留されていた船で,この船が無事に帰ってくることが出来なかったら当時従軍看護婦だった PANTAさん の母親もペナン島から戻ってくる事はできず,PANTAさん自身この世に存在しなかったという MC から

 "氷川丸"

 

 「オリーブの樹の下で」に収録され,連合赤軍の重信房子との手紙のやりとりから作られ,ライラ・ハリドの事をうたった12分を超える大曲

 "ライラのバラード"

 イラク戦争の末期に米軍の追跡から逃れイラクの北部のモスルにある小さな民家にサッダーム・フセインの二人の息子:ウダイとクサイ,ボディーガード,クサイの14歳になる息子:ムスターファが潜伏.しかしある情報提供者が同民家にいる情報を米軍に流し,米軍第101空挺師団の200人部隊が同民家を包囲して襲い掛かった.この時,父,伯父,ボディーガードが殺される中,ただ1人 1時間余り米軍と銃撃戦を繰り広げた,14歳のムスターファ.このムスターファの事をうたった
 
"七月のムスターファ"

 そしてラストは 寺山修司さん の詩

 "アメリカよ"
 
の朗読から

 "時代はサーカスの象にのって"

で終了.

 


 1回目のアンコールは,地元で活躍する さくまひできさんと一緒に登場して "さようなら世界夫人よ"
 この "さようなら世界夫人よ" はイントロを誤ってやり直すという一幕も.またこの曲では客席から歌声も...

 

 そしてジャムの為に,加納さんがステージに出てくる際に,ケーキを持って登場し サプライズ・バースデイ・イヴェント で,PANTAさんがライブ・ハウス側の店員が全員ステージ上へ呼びます.

 サプライズ・バースデイ・イヴェント
 

 観客からに "Happy Birthday" の合掌が...

 実は,この日は17年前にエアーズが開店した日で,このライブは17周年記念と銘打っていたのですが,このケーキの件は,店側も知らなかったようで非常に感激していました.

 そしてジャムへ突入です.1曲目は ベン・E・キング(:Ben E. King)の

 "Stand By Me"

 

から始まり,
ジミ・ヘンドリックス(:Jimi Hendrix)の

 "Little Wing"

をエリック・クラプトンのバージョンで披露.両極とも,日本語歌詞でPANTAさんがヴォーカルをとり,この 2曲でジャムの本編は終了.

 


 観客のアンコールを求める惜しみない手拍子から,再度 3人がステージに登場し,2回目のアンコールへ突入.

 アンコールは,スペンサー・デイヴィス・グループ(:Spencer Davis Group)の

 "Gimmie Some Lovin'"

 

を演奏.最後は加納さんと菊池さんが繰り広げる長めのギター・バトルを,PANTAさんが行司で裁いて終了.

 

 マイクスタンドをスライドバー代わりに使用する菊池さん
 

 ジャムで演奏された曲は,何れも渋いですねぇ.


 加納秀人
  1. 龍神~天に舞う~ (SE)
  2. D~
  3. Life And Death
  4. Rock'n Roll マウンテン
  5. いつもの所でブルースを
  6. 横浜スイートブルース
  7. 連れてかれちまうぜ!
  8. メリーゴーランド
  9. やさしい裏切りの果てに
  10. やさしい裏切りの果てに (SE)

 PANTA with 菊池琢己
  1. Mer De Glace(メールドグラス)
  2. BLOCK25-Auschwitz- 
  3. Bel Nacht Und Nebel(夜と霧の中で)
  4. ブーゲンビリア
  5. 氷川丸
  6. ライラのバラード
  7. 七月のムスターファ
  8. アメリカよ
    ~ 時代はサーカスの象にのって

    [Encore 1]
  9. さようなら世界夫人よ (PANTA,菊池琢己 featuring さくまひでき)

  サプライズ・バースデイ・イヴェント
 
 JAM:PANTA,加納秀人,菊池琢己    
  1. Stand By Me
  2. Little Wing
  
    [Encore 2]
  3. Gimmie Some Lovin'


 予定では22時00分終了だったようですが,演奏が終了したのは,22時30分を回っており,会場を出たのは,22時40分頃.加納さんも,PANTAさんも MC の中で,外の雨を心配していましたが,ライブが終了し会場の外に出た際には,既に雨は上がっていました.

 昨年12月の外道の時もそうでしたが,オープニング・アクトのバンド数が多いから,セッティング等に時間がかかり予定通りには終了しないですね.(爆)

 何とか,終電で,地元駅に到着.

 豪華なライブでした.


[参考]

魂の叫び



LIVE IN CROCODILE



On my Own (CCCD)



加納秀人 LIVE ANALYZE (ATDV178) [DVD]



地球の夜明け



意識の彼方へ




オリーブの樹の下で



クリスタルナハト



R☆E☆D



頭脳警察 from 全曲 LIVE ~反逆の天使~ [DVD]



俺たちに明日はない~SPECIAL EDITION~




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加納秀人ソロライブ@本牧ゴールデンカップ
 


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