3.11震災からちょうど一ヵ月後の昨日、被災地である

実家に行ってきました。先日の4.07の震度6強の余震、

こちらもまた被害が大きかったようです。




まず、実家にいく道のりなのですが、道路の凹凸があまりにもひどく、

車が普通のスピードで走れない。陥没していたり、隆起していたりで、

車はブレーキをかけながらの運転。特にうちの車にはエアロがついているので、

道路のかなりのデコボコは車を傷めてしまいます。



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先日の4.07の余震の隆起




いつもなら1時間で実家につくものが、倍の時間かかってしまいました。

もう、道がそんな感じでスムースに進まず大変混雑していました。




実家は被災地といっても、海の近くではないので大きな被害はないものの、

しかしそれでもそこにたどり着くまでの道のり、目に入ってくる風景は、

胸がえぐられるかのような光景をたくさん目にしました。




実家についてみると、あまり何も変わってはいませんでしたが、

何しろ、夫婦二人きりの生活から育ち盛りの小学生、中学生、高校生の男の子二人・・・

急に大家族になってしまい、母の体への負担はかなり大きかったようで、

リウマチ数値上がってしまったもよう。




部屋の数がとても多いのですが、部屋にはまだ7組の布団の上下が

和室に積みあがっていてもう、体が悲鳴を上げていて、

片付けられなくて放置だったそうです。




そして、やっと水道が通ったのに、先日の4.07の余震で再び水が止まる。

で、2キロ先の給水所に私と姪っ子と一緒に汲みに行ったりしました。

自衛隊さんは福島から来ているとの事。




遠くから援助に来てくださっている、若くてかっこいい自衛隊さんを

思いっきり抱きしめ、チューしました(心の中で!)




ちょうど実家には、兄夫婦家族も来ていたのですが、

「津波の被害にあった場所、見ていったほうがいいよ」と言われました。

実はそのときには、まだ見に行ったらいいのかどうか迷っていまして、

見てどうすんの?きっと胸痛むし、しんどくなるし、

負の感情が増してくるかもだし・・・と思っていたものでして。




ただ、1000年に一度の大震災といわれるくらいの爪跡が、

我が故郷をも襲うという事実は今後たぶんないわけで、

ここからの生きた教訓を何か得られれば・・・との思いで、

実家の帰りがてら、立ち寄ることにしてみました。




兄たちの家は海から2.5キロ地点で、腰までの高さの津波がきたそうです。

その時の経験を聞き、それを乗り越えて生きた彼らがすごく強い人のように

見えました。笑って話しているその様子は、兄いわく「感覚が麻痺した」状態。




遺体を見てしまうことも、また壮絶な地獄図を毎日見て、そこの瓦礫(ガレキ)の

撤去作業するには、感情も心も麻痺していないと、心身共にもたないのかもしれません。




海に近づいてくると、中学の時毎日通った友達の家も、

あの道のりも、あのキレイな風景もどこがどこだかわからなくなっていました。



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涙も出ず、ただ心拍数だけが上がっているのが感じました。

ニュースでは、戦争跡のようという言葉をよく使っていますが、

確かにテレビで見るそれは、そんな感じに見えるかもしれませんが、実際に見ると違います。



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焼け野原のよう、というのは焼けた跡で黒こげになった状態を目にするのかな?と

思うのですが、実際の津波跡というのは、ついこの前までここにある

物たちは普通に使われていた物であること
、そのままの状態、または

形は変わっているかもしれませんが、そのまま残っているので、

むしろその物を見ると残酷のような気がしました。




一ヶ月前まではそのにある泥で汚れている布団、使われていましたよね。

そのブランド物のバックもお気に入りとして使用してましたよね。

3メートルもの高い木の上にひっかかっている、セーターも

1ヶ月前までは着ていたものですよね。

そのおもちゃ、お子さんが気に入って遊んでいたものですね・・・




という、まだ物たちが息をしているかのようなまんまの姿

残っているものもとても多いのです。

また、自分の家の一部が残っていたりすると、

そこには一ヶ月前まで家族の笑顔があったんだろう・・・

とリアルに想像できるかのような姿で残っている・・・




むしろ、燃え尽きてなくなってしまったほうが、

心の切り替えもできるんじゃなかろうか?と

思えるような状態ですべてが形として残っている。



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しかし、こんな悲しい思いをするために私はここに来たわけではありません。

目に焼き付けておこうとさえ思ったこの風景。




ここから何を学べるか?

ここから自分は今後何ができるか?





そんなことを、昔と変わらず優しかった海を見ながら、

神様に話しかけていました。




まだまだひどい画像はカメラに収めてきましたが、

もう、これだけで十分ひどさが伝わったかと思いますが、

これをブログにアップした理由もあります。




仙台の街は、一ヶ月でかなりの回復をみました。

しかし、ここはもう一ヶ月たっても同じ状況です。

ここが元通りになるのはいつだろう?と考えましたが、

かなり時間はかかるだろう・・・と思ったのです。




かなり時間がかかるということは、かなりの費用を要することと、

何年もかかる。そして何年かかっても元通りにならないものもあって、

被災していないところにいる人たちは、それぞれが小さくても

継続していく何かを見つけていく必要があることを少しでも

伝えられたらいいな、と思ったのです。




さらには、先日の記事にも書きましたが、私たちはどんなに

美しい家に住もうが、どんなにブランド物をたくさん持っていようが、

どんなにキレイな格好をしていようが、こうなったら、残るは自分の魂や心、

なので、これからの生き方はそこを大切にしていくことをお伝えしたいと思いました。




さらに、お花見の自粛・・・東北はお酒を作っているところが多いので

打撃ありますよね。お花見の気分じゃなければ家でその分

お酒買って、哀悼の意を表しながら一人酒でもいい。




それと誰かのブログで書いてあったんですが、経済まわすためにも、

その日に必要で買った買い物の、金額プラス2割分のお金を使おうよ、とのこと。

帰りにコーヒー飲んでもいいってありましたが、これ、いいアイディアですね。




または、帰りにその買い物金額分の2割分をこれからずーっと寄付しようよ、とか。

寄付だけが貢献じゃありません。今まで以上に人生を楽しむこと。

自分に今まで以上にお金をかけること。これも貢献できる小さなことの一つなのです。




孫さんにはなれませんが、孫さんのマインドを持ち、

それを細くてもいいので長くやっていく気持ちをお伝えしたく思いました。




あまりにもひどい画像でちょっと落ちた方、

気持ちの転換をここでトレーニングしてみてください。

しかし、これをパワーにしていただければと思いました。

実際の様子を見て、私がそうであったように、当ブログの読者様にも

同じように感じていただけたら幸いです。




さて、実家を後にするときに、夕方奥松島にも行ったのですが、

海を眺めながら、「今地震きて津波警報になったら、うちらヤバいよ?絶対」と

話していました。なぜならスピード出して逃げられる道じゃないこと、

ボコボコで狭くてひどい道ゆえ、たぶん大変なことになるな、

あまり海に長居するのはやめよう、っと夫を促しそこを離れてから

ちょっとしたら、来ました。再び強い地震が。




そこの場所も津波警報が出た場所だったので、

ニュースを聞いてハラハラしましたが、まだまだ予断は許せませんね。

いろんな意味での地震対策、皆様も絶対していたほうがいいですよ。

対策することは、恐れの気持ちからではなくて自分が安心するためです。

その安心感は、昨日の記事の引き寄せに関係してきますので。





今日の記事の最後に・・・

被災地にいた兄夫婦の子供、姪っ子にすごく励まされました。

地震の時の様子を私、聞いたんですよね。

暗くてつらい思い出になっていなきゃいいな・・・そして、

もしメンタルケアになれば、と思い、話を聞いてみたんですよね。




そうしたら、イキイキと元気に笑顔でそのときの怖かった様子を話してくれました。

もしかして、どこかで心の傷になっていないかな?と注意して

その話す様子や表情を捉えながら話を聞きましたが、大丈夫そうでした。




学校での避難の様子、パパとママがワゴン車で、ネコを連れて

学校に迎えに来てくれた様子。家の人が迎えにこなかった友達が

心配だったこと。そして、自分の地震の時の武勇伝などなど・・・




子供ってすごいな・・・と改めて思いました。

この笑顔を守っていくためにできることをまた考えたいと思います。



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兄夫婦の家の周りはまだまだ泥だらけだそうです。

家の泥をやっと全部撤去しましたが、近所はまだ泥だらけで、

長靴は必須とのこと。姪っ子ももちろん長靴です。




実家のチャップにとっては、楽しい一ヶ月だった様子。

元飼い主家族と一緒にいられたこと(実家に避難してきた家族です)

大大大好きな姪っ子とも暮らせたこと。



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もし、チャップが元家族と暮らしていたなら、

今彼の命はなかったことでしょう。なので、チャップにとっては

うちの実家にもらわれてきたことは、正解なのです。運の強いワンコです!




さて、3.11から一ヶ月。

一ヶ月前の感情と何か変わっていますか?

どんな感情の変化がありましたか?


ちょっと振り返ってみるのもいいかもです。