本当はアヴァターラを書くはずが、ちょっと神智学のことなぞを・・^^;

つまりは、カラーセラピーの本質。なんですが。



そもそもがカラーヒーリングの歴史はエジプトやギリシアが源流です。

古来より、太陽=光=色に神聖さを感じ、光を浴びて生きている我々の肉体の中には、虹の7色の光がある。

と考えたのが古代の人々。

ゆえに、自然と調和する・・YELLOWの病はYELLOWの自然物を補えば癒える。

と考えたわけです。



その後、錬金術ブームや啓蒙主義・科学主義の到来により、「非科学的」とされていたカラーヒーリングを復活させたのは、19世紀末のオカルトブーム。


まぁオカルトから神智学協会、そしてニューエイジへ・・という流れ全体ですが。


19世紀自体は産業革命の時代です。日本もバブルが弾けたらスピリチュアルブームが到来した気がします。科学や資本主義など、明快でわかりやすい世界だけでは、人間は生きられないのかもしれませんね。

・・日本のバブルは置いておいて。


そもそも、西洋社会はキリスト教・・教会ありきです。何百年も、

「神が我らを創りたまう」

と、民衆を教会の支配下に置いていたのに、

人間は神から作られたわけでも、アダムとイブの子孫でもない。猿から進化した。

なんて言われても、困るわけです。(19世紀はダーウィンが進化論を発表しています)

ヨーロッパ社会の「常識」が瓦解した後に、「宗教」ではなく「オカルトブーム」がやってくる・・・これ、面白いですよね。

現代社会もそうですが、世界も人間も、「目に見えるもの」だけで構成されているわけでも、すべてがロジカルに割り切れるわけでもありません。


そこには、

「幸福とはなにか?」

という人間の普遍的な課題があります。


すべてを数値で導き出し、科学的・資本的な発展を得られれば、人は「幸福」になれるのか?


19世紀のヨーロッパなんて、まさにそんな時代ですね。

そんな只中に、「神智学協会」やエドゥイン・バビットなどが登場します。


世界史上では西洋に取り残されていたアジア・・・インドやチベット、または中国、日本といった自然に恵まれたアジアの哲学・宗教は、どれもある種の曖昧さを持ち、多神教では、草木や石など、自然そのものに神が宿ります。


絶対神と教会と言う「権威」を持つヨーロッパから見れば、かつて(古代)は知っていたシャーマニズムの世界が、変わらずに生きていたんですね。


何か(教会支配)への隷属ではなく、人間と自然が調和し、神々と共存していた世界。


「神智学協会」は、そんな理由でアジアに目を向けます。

同時にアジアは、イギリスをはじめ、列強諸国という権威に植民地化された弱者の地でもあります。



支配層(教会権力・列強諸国)ではなく、被支配層の中に叡智がある。

これが、本来のオカルト(権威や支配により隠されたもの)です。



ゆえに「神智学」は、「古代秘教」「伝承・神話」から、キリスト教会に隷属していない数多の叡智・・「タロット」「数秘術」「チャクラ」「四元素」「五行」「チベット仏教」「道教」まですべてを含み、


答えは、古代の叡智(神)が知っている。


という国境や民族を越えた理念を持っています。
(なぜ神智学協会がインドに目が向いたのかは以前ブログで書いております ニコニコ




この神智学の影響を多大に受けたカラーセラピーにおいて、その深さや本質を語るなら「神智学」を知らずに語るのは難しいわけです。


オーラソーマのボトルには、

「ラオツー&クァンイン(老子と観音)」

もあれば、

「パラスアテナ&アイオロス(ギリシア神話)」

「クツミ」「エルモリア」(神智学協会のブラヴァッキーがチベットで出会ったマスター)

もあります。



先日書いたセンセーションは、中でもチャクラの象徴を特化しているし、センセーション・トリコロールになれば五行が加わります。


オーラライトはタロットや数秘学の象徴とニューエイジを用い、カラーミラーは神話・惑星に独自の「大地」「女性性」の象徴を用いています。


オーラソーマは創始者のヴィッキーがユダヤ神父の娘であったことから「カバラ」の象徴を多く入れているのが特徴です。(レベル3なんて生命の木で6日間終わります・・)


この、一見取り留めのない、神秘主義思想は全て「神智学」により体系化されているのです。




ちょうど先日、まだ10代の生徒さんがヒッピーに惹かれるというお話をしてくださいました。


え~ヒッピーなんて知ってるの?


と驚いたのですが、ヒッピームーブメントは、「神智学」→「ニューエイジ」→「ヒッピー」という流れで起きたもので、


ラブ&ハッピー


という主義を掲げています。1960年代頃に青春期を送った世代かな?


当時、欧米の若者たちは資本主義・科学主義の自国を捨てて東を目指し、ネパールのカトマンズやインドのゴアにユートピアを見いだしました。

今でも「自分探し」にインドに向かう若者はいるようですが、そのルーツですね(笑)
彼らの基本思想は、


反資本主義。反権威主義。


これを、放浪やドラッグではなく、「インナージャーニー~自分自身の内側を知る」手法で実践しようとしたのが、ニューエイジャー達だし、英国式カラーセラピーの創始者達です。


(今の日本の10代の方が、「ヒッピーに興味がある」と言う事は、当時の欧米並みの閉塞感が、現代日本にあるのかなぁと思ったり)


なので、カラーセラピーの根底には、古代からの長い長い時間をかけた、


人が人として、より自由に生きるための智慧。


が流れているのです。








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