リッターあたりの致死率は THANATOS | 闇鍋ハロウィーン

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漫画、小説(主にミステリー)等、好きなものについてだらだらと。
「あぁ、分かる~」とか「へぇ」と思って読んで頂ければ。
腐思考(嗜好?)なので、ご注意ください(^ω^;)

何かと忙しいので(単にやりたいことが多いだけなんですけどあせる)、本はできるだけ無駄なく、通勤の行き帰りに読むんですけど、これは気になっちゃって、思わず一気読みショック!


前巻の際にも書いたかもしれないですが、立花兄弟、高槻の掛け合いが好きなんですよねぇ。

そして、複雑な双子の関係性。

1巻『パラダイス・クローズド』 のテーマが共生なら、2巻『まごころを、君に』 は“同じ遺伝子の存在意義”、3巻『フォークの先、希望の後』 は“生き物の生存本能と破壊衝動”ってところかな、と思います。

今回は闘魚ベタがモチーフなのかなかお


美樹がうきうきで彼方を誘って(勿論、真樹と高槻も付いてくる)、魚の展示会に行くと当然、死者も出て、美樹本人も誘拐されてしまいます。

美樹はなぜ誘拐されたのか。真樹はどうやって、美樹を助けるのか。そのとき、高槻刑事ははてなマーク


前巻も部分的には何回も読み直したのですが、今回はそれ以上に何回も読み返したかも。

前半はいつものごとく、美樹の魚馬鹿炸裂なのですが、後半、終幕に向かっての加速感がすごかった~ショック!

誘拐された美樹と犯人グループのやり取り、真樹の謎解き、奔走、双子の会話に美樹の変貌。

双子の会話もツボでしたラブラブ真樹の人間性が出てます得意げ


ラスト、ぞくっときて、心詰まるものがあって、何か読んだ後が苦しかったかもショック!

そして、思わず高槻が「おやはてなマーク」と思う双子の関係。

美樹が真樹がいないとダメなんじゃなくて、反対なの目はてなマーク


汀さんが双子を使って、生物としての何を書こうとしているのかも興味深いですが、双子が好きなので、幸せになって欲しいな~あせる


リッターあたりの致死率は THANATOS (講談社ノベルス)/汀 こるもの

   作者:汀 こるもの

   出版社:講談社(講談社ノベルス)

   2009年4月(2013年2月文庫化)