イースタンモスキートフィッシュレッドイヤーサンフィッシュと釣った私は、公園になっているボートローンチをぐるっと一回り探りながらイエローブルヘッドを狙っていた。

うまっこのブログ
レイクグリフィンのボートローンチ兼公園の一角


だがやはり釣れて来るのはブルーギルばかりなので、ほぼ元のポイントに戻りティラピアかと見紛うほどの大きなブルーギルを釣ったところで、タックルをイースタンモスキートフィッシュを釣ったものに戻し、岸辺の小魚狙いに切り替えた。


大きなブルーギル。頭に銅色のスポットがあることからコッパーノーズブルーギルとも呼ばれるフロリダ特有の系統だ。


岸辺にはイースタンモスキートフィッシュに混じって尾びれの赤い魚や青い魚が泳いでいた。これらは後にそれぞれゴールデントップミノーとセイルフィンモーリーだとわかったが、いずれもバークレーのパワーブラッドワームには食いつかないどころか、むしろ避けてしまっていた。

他には、ブルーギルの子供だろうと思っていた小型のサンフィッシュがいたが、子供の割には行動が他の魚に対して威圧的で、しかもよく見ると鰓蓋の先端の黒いマークの周りに淡い色の縁取りがあることに気付いた。

ひょっとしてブルーギルではないのではと思って釣ってみたところ、一目見てまず頭に浮かんだのは、カナダで釣った最初の魚であるパンプキンシードだった。たしかパンプキンシードはフロリダにはいないはずだったが、移植されたものだろうかなどと思いながら、とりあえず写真を撮り、モーテルに帰ってから調べたところ、それは自身初となるダラーサンフィッシュだと判明した。

うまっこのブログ
初めて釣ったダラーサンフィッシュ


ダラーとはドルのことで、私は実物は見たことはないが、1米ドルには紙幣の他に硬貨もあり、カナダドルとは違って直径が4センチ近くもある大きな硬貨だそうだ。そしてこの大きさはまさに標準的なダラーサンフィッシュのサイズなので命名されたのだろう。

スズキ目サンフィッシュ科レポミス属。最大全長 12 センチと小型のサンフィッシュである。クリークや中小河川の砂泥底で障害物の多いプール、湿地などに棲む。米国南東部では普通に見られ、特にフロリダに多い。水生昆虫、小型甲殻類、デトリタス、藻類などを食べる雑食性。

うまっこのブログ
レイクパナソフキーの流出河川で釣ったダラーサンフィッシュ


ダラーサンフィッシュのハビタット