オレンジスポッティドサンフィッシュのところで出てきたが、オンタリオにはギザードシャッドというちょっと変わった魚がいる。この魚は成長するとルアーにもたまにリアクションバイトするが、小さいうちは群れで回遊して植物プランクトンを食べている。この魚をなんとかして釣ろうと思い、植物性プランクトンを食べているのなら、ヘラブナのエサでいけるのではないかと考えた。そして日本からマルキューのミクロ一発という、100%植物性のエサを取り寄せ、グランドリバー河口近くの水路で試してみた。2004 年の10 月のことだった。

その時釣れたのはギザードシャッドではなく、ゴールデンシャイナーだった。外道ではあったが、これは私にとって初めてのゴールデンシャイナーとなった。釣り上げた時の印象は、側線の具合から、カナダ版ワタカだな、というものだった。

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初めて釣ったゴールデンシャイナー


シャイナーという名が付いているので、コモンシャイナー程度の大きさまでだろうと思っていたが、2005 年7月にライオンズクリークという場所で釣ったものは、両手で持たないといけないくらいの大きな個体で驚いた。その名の通り金色に輝いていて美しかった。

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オンタリオ州ライオンズクリークで 2005 年7月に釣った大きなゴールデンシャイナー


コイ目コイ科 Notemigonus 属。一属一種の魚である。成長するにつれて金色を帯びるようになる。アメリカでは釣りエサとして養殖が盛んに行われている。湖や池、貯水池の澄んで藻の多い場所や河川の泥底の止水などを好む。 カナダではノバスコシア州、ニューブランズウィック州、ケベック州、オンタリオ州およびマニトバ州に分布している。最大全長 30.5 センチ。雑食性。最初の一尾は植物性のエサで釣れたが、ミミズの方がよく釣れる。

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2005 年6月にオンタリオ州で釣ったゴールデンシャイナー

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2012 年6月にニューブランズウィック州のレイクで釣ったひれに赤みの出たゴールデンシャイナー


ゴールデンシャイナーのハビタット。テネシー州。


2012年6月にオンタリオ州で釣れたゴールデンシャイナー