藪蕎麦御三家(神田藪蕎麦 並木藪蕎麦)とも呼ばれる 池之端藪蕎麦 で修行をされた宮本さんのお店
島田市は、大井川の流域で「大井川」といえば「越すに越されぬ大井川」といわれ、東海道の宿場町として栄え、文金高島田や島田髷の発祥地だがお店の場所は駅前ではなく、最寄り駅(島田駅か六合駅)まで5キロ以上あり、街道沿い以外は畑が多く、車でいくのが便利
※駐車場が12台分有
※駐車場が12台分有
11:30開店時間に合わせて到着したが、すでに満席で玄関には二組の先客が並んでいる。
片道1車線の街道沿いで、電飾看板もないので通りすがり客ではなく、「藪蕎麦宮本」が遠方から集客している。
靴を脱いであがる板の間の部屋が二つ 塗りの柱に掛け時計がレトロな雰囲気で4テーブル(大きな座卓)の家族経営
「藪蕎麦宮本」の名物は、自家製粉の手打ちそばと天ぷら
特に 手挽きそば は、店主のこだわりで殻付きの蕎麦の実を毎日手で石臼で挽いていて
そばの香りが格別との評判で、遅い時間だと仕舞いになる
※営業時間11:30~15:00
注文
天ぷらそば 手挽きそば 連れは 天ぬき 胡麻ダレそば
※鴨南蛮は、3月で終了 ※天ぬき:そば無し温かい汁に天ぷら
天ぷら蕎麦が先に供され、食べ終えてから手挽き蕎麦が供された
※一緒にでてこないのはこだわりなのか?
※一緒にでてこないのはこだわりなのか?
-店主のこだわりのひとつが、「時間」-
刻々と蕎麦の風味が落ちていくので茹でてから味の落ちない内に食べてもらいたいということで、ざる蕎麦の量は 町のソバ屋さん の 半分 しか盛らない
一枚のざる蕎麦を食べている 時間 で味が劣化していくという論理だ
だから蕎麦の大盛りはない、 お代わり で注文する。
天ぷら蕎麦 天ぷらは揚げたてで、汁の中でジュルジュルしている間に提供され、ゆずとミツバの香りが豊かで、一本の大海老ではなく、丸くなった小海老のかき揚げで薄い衣に汁が絡み、玄人でもまねのできない火のとおり具合が生み出すぷりっとした甘い食感は絶品だ。
手挽きそば は、ざるの真ん中に小さなゲンコツ盛りだが、透明感があり、蕎麦の実を殻ごと挽いているので殻の粒が透けている
ん~見事、美しい・・
ん~見事、美しい・・
茹でたてを現すように、極細だが一本一本が立っていてシャープな陰影
※打ち立てといっても、一定の時間を寝かせると香りが増すらしい
※打ち立てといっても、一定の時間を寝かせると香りが増すらしい
わさび を そばにぬって汁を少々つけて 噛まないで、ズズッと一気に喉で味わう
口中をすり抜けたそばの余韻を味わう
口中をすり抜けたそばの余韻を味わう
ときおり、少しだけ蕎麦を汁をつけずに口で噛んでみて味を確かめる
-店主のこだわりは 「つゆ」 -
冷たい蕎麦用の 辛汁 は 本枯鰹節の焼き節 の出汁に返しを合わせた江戸藪蕎麦伝統の濃いつゆ
温かい蕎麦用の 甘汁 は旨味の強い 鯖節の出汁 に最後に薄削りの鰹節を使い 鯖の臭みを消す
このつゆの極意は長年の経験が必要で、藪蕎麦の評判を盤石にしている最大の武器だ
手挽き蕎麦
※四季の味/ニューサイエンス社さんの写真
冷たい蕎麦用の 辛汁 は 本枯鰹節の焼き節 の出汁に返しを合わせた江戸藪蕎麦伝統の濃いつゆ
温かい蕎麦用の 甘汁 は旨味の強い 鯖節の出汁 に最後に薄削りの鰹節を使い 鯖の臭みを消す
このつゆの極意は長年の経験が必要で、藪蕎麦の評判を盤石にしている最大の武器だ
手挽き蕎麦

-島田の「水」-
5月だからなのか、テーブルにつくと 湯飲み茶碗で水が供される。
お茶ではない 島田近隣の牧ノ原台地は有名なお茶の産地、大井川流域なので水が豊かで吉田は養鰻で有名
島田の 水 に自信を持っているのではないか?
「水の美味しいところに、旨い蕎麦屋あり」 といわれるが、ざる蕎麦は
水を切ってあっても茹でたあとに必ず水にさらすので、水に覆われている。
最初の一口目の蕎麦の味はその 水 の味だ
だから 水のきれいな地方の町に ”旨い” といわれる蕎麦屋が多い。
水は蕎麦屋の生命線
今日は、良い蕎麦屋さんに出会え感謝
ごちそうさまでした
ツーオン
「藪蕎麦宮本」の店主宮本晨一郎さんは、雑誌 「四季の味」のリレー連載
”食べてしあわせ”に寄稿していました。
天ぬき
水は蕎麦屋の生命線
今日は、良い蕎麦屋さんに出会え感謝
ごちそうさまでした

ツーオン
「藪蕎麦宮本」の店主宮本晨一郎さんは、雑誌 「四季の味」のリレー連載
”食べてしあわせ”に寄稿していました。
天ぬき

記事によると、
30数年前、故郷に帰って独立するときに親方に相談すると、
”田舎で江戸風の蕎麦専門店なんて無理だ” と一笑されたそうです。
つゆ は人によって変わるので今の宮本の つゆ は大将一代で終わりだそうです。
蕎麦職人として、まだ道は半ばとおっしゃっているので、末永く こだわりの蕎麦を提供してください。
ツーオンの余談
吉田ICでおりてすぐ目的に到着、電話番号でナビを設定してあったが、お店がない。
店の場所がわからずに迷ってしまったので、畑仕事をしていた中年の男性に 道を尋ねた。
※車に搭載のナビでは番地指定ができない地域だった。
”美味しい蕎麦屋さんで 宮本 というお店はこの辺でしょうか?”
男性は丁寧にお店の場所を教えてくれた。
男性も藪蕎麦に興味があるようで・・
”おれっちは、いったことないだよ、 なんか一枚じゃ足りないて評判で、高くて おれっちら~にはとてもいけないだよ お金持ちなんだね いいね”
比較的近くだったこともあり、丁寧な説明のお陰ですぐに お店の場所に着きました
ありがとうございました。
車でいく立地なので、酒が注文できないのが残念、今回注文できなかった鴨南蛮 天だね にしん蕎麦 出会える日がいつくるのか 食いしん坊 は心配です。
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