社会科見学8「小津和紙」

都内を中心に自然や環境、伝統的な技術から先進技術まで
身近な場所にある気になる施設を社会科見学。
ツナガーが観て・触って・体感したレポートをご紹介します。
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今回は日本橋にある350年の歴史ある老舗・小津和紙 を訪問し
和紙の手すき体験をしてきました。

手すき体験、まずは表に出てその主原料となる木の説明から。
楮(こうぞ)…表皮が使われます。木の成長が早く毎年収穫できるそうで
繊維も太く強度があるそうです。
また楮(こうぞ)以外に、三椏(みつまた)、雁皮(がんぴ)などあります。
そしてトロロアオイの根などが使われています。



今回の手すきは楮(こうぞ)で作ります。
A4サイズの無地と自分でちぎり絵風にできる和紙2枚作ることができます。



まずは、船と言うスダレの入った木枠で、溶液槽ですくっては捨て、すくっては捨て、
もう一度すくって、ちゃぽちゃぽ約30回こぼれないように揺すり捨て。
最後にすくって捨てておしまい!(ちゃぽちゃぽの回数は和紙の種類や厚みによって違います。)
船からスダレごと、そっと外します。(湯葉やお豆腐って感じです)
で、名前を聞くのを忘れてしまいましたが、布の貼られたものに乗せスダレから外します。
そして水分を吸い取るバキュームの機械を通し
高温の鉄板に貼付け、乾燥したら完成!(最後に丸まり防止に、アイロン掛け)
と、ざっくり説明ですが、講師の平澤さんとおにぎりの仕上がりでは違いが...
やはり手すきの時の振り具合やコツなど技が必要になります。


早速おにぎりも手すきを体験...ぎこちないですね。。。
右は、ちぎり絵の作業風景。
1枚すいて、色付きの和紙をちぎったり千代紙を並べたり
好きな絵を描いての和紙作り。
何か具体的に描こうか迷いましたが色をあまり散りばめずシンプルなデザインにしてみました。


最後に出来上がった和紙をライトアップしてくれる
嬉しい演出もしてくれます。


小津和紙 では、隣接の和紙博物舗では、日本各地の様々な和紙、和紙製品などが購入できます。
珍しいところでは、和紙のトイレットペーパーやティッシュまで。
また2Fの資料館では、和紙の歴史をいろいろ展示公開しています。

小津和紙
●東京都中央区日本橋本町3-6-2
●TEL 03-3662-1184
●開館時間 10時~18時
●定休日 日曜日
※和紙の手すき体験 ¥1,000(要予約)

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