三井記念美術館で「三井家のおひなさま2010」展を観た!
三井記念美術館で「三井家のおひなさま2010」展を観てきました。この催しは今年で5回目だそうです。僕は去年に引き続き、「三井家のおひなさま」展を観るのは2回目です。
今回の展覧会の構成は以下の通りです。
「館蔵品茶道具・春の取り合わせ」第1室、第2室、第3室如庵
「三井家のおひな様」第4室
○巴印のひな人形・ヒナ道具―三井苞子(北三井家10代・高棟夫人)旧蔵品
○永印のひな人形・ヒナ道具―浅野久子氏(北三井家11代・高公長女)寄贈品
○小蝶印のひな人形・ヒナ道具―三井鋹子(北三井家11代・高公夫人)旧蔵品
「新規寄贈品展示・伊皿子三井家のひな人形」第5室
○珠印のひな人形・ヒナ道具―三井興子(伊皿子三井家9代・高長夫人)旧蔵品
「切手 三井高陽切手コレクションより」第6室
「新規寄贈品展示 室町三井家のやきもの」第7室
今年も三井記念美術館が所蔵する北三井家10代・高棟(たかみね)夫人の苞子(もとこ・1869-1946)、11代・高公夫人の鋹子(としこ・1901-1976)旧蔵のひな人形、ひな道具をはじめ、高公の一人娘・浅野久子氏旧蔵の豪華なひな段飾りが展示されていました。圧巻はやはり第4室の、幅3m、高さ5段の豪華なひな壇、これは一見の価値ありです。苞子夫人のひな人形、ひな道具は実家の旧富山藩主・前田家から持参した江戸時代の有職雛。また苞子が明治28年に新調した内裏雛は、京都の老舗人形司丸平こと、三世大木平蔵によるもので、瞳には玉眼(ガラス)がはめ込まれたものです。鋹子夫人のひな人形は、日本橋十軒店の名工・二代永徳齋によるものです。
さらに今年は、伊皿子(いさらご)三井家から寄贈された人形類のうち、9代高長(たかひさ)夫人の興子(おきこ・1900-1980)もひな人形が新たに仲間入りしました。「子供人形 ひいな遊び」、ひな人形の前身、平安時代の貴族の家庭から伝わったという。銀製雛道具、ミニチュア食器類は素晴らしい細工ものです。その他、館蔵品の茶道具(春の取り合わせ)、「偕楽園焼」は、僕は初めて聞きました。三井家10代高陽(たかはる)が収集したスウェーデンの切手が展示されていました。また室町三井家から新規寄贈された「室町三井家のやきもの」には、北大路魯山人作のものが多く出されていました。
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