恋する日本語 ~焔~一曲~心掟~如意~ | テレビ番組 時事ネタなど書いていきます。はい。

恋する日本語 ~焔~一曲~心掟~如意~



ほ‐むら【焔・炎】
(「火群(ほむら)」の意)
(1)ほのお。神代紀(下)「火炎(ほむら)盛なる時に生める児」
(2)怨み怒りまたは嫉妬で心中の燃えたつこと。天草本伊曾保物語「身の―を燃いて誹り廻つて」

広辞苑 第六版 (C)2008 株式会社岩波書店

文字自体は漫画、ライトノベル、ゲームのタイトルとかで生きているでしょうか?

今回の番組でのお話は夫が浮気していそうだということで、
「不安」「嫉妬」といった感情が柱になっていました。

広辞苑の(1)のほうはともかく、
(2)のほうはずいぶんとネガティブですよね。

前者にあるように、元々「炎」と変わらない意味だったものの、
それが人の内面、感情を表すようになり、
特に恨み、怒り、嫉妬などの火を指すようになったようです。

室町時代に成立したとされる謡曲「鉄輪」。
鉄の輪と書いて、"かなわ"と読みます。

鉄の輪な訳ですが、要するに五徳の事です。
平安の頃の京、

後妻を迎えた男、
そして、それを恨む前妻。
前妻は嫉妬に狂い貴船神社に詣でたところ

赤い布を裁ち切り身にまとい、
顔には朱を塗り、頭には鉄輪を乗せ、
ろうそくを灯せば鬼となる


というご託宣が。

その恨みが男に悪夢を見せます。
悪夢に悩まされた男は、陰陽師・安倍晴明に相談。
晴明は鬼女となった前妻と戦い、呪いは消え失せた…


というようなお話。

丑の刻参りです。

葛飾北斎 丑の刻参り

これもそうですね。
葛飾北斎のもので、この絵の女は、
妖怪を呼び出しています。

度を超した嫉妬は、
誰も幸せにしません。



一曲

ひと‐くねり【一曲】
(1)ひとまがり。
(2)ちょっとすねること。一言芳談「世間を―うらみたる色にて」

広辞苑 第六版 (C)2008 株式会社岩波書店

軽くすねてみる、
気づかないふりをしてみる、
嫉妬もかわいいと思われるぐらいが頃合いなのでしょう。



心掟

こころ‐おきて【心掟】
(1)心の持ち方。心くばり。大鏡(時平)「御―もことのほかにかしこく」
(2)かねて思い定めておいたこと。意向。栄華物語(月宴)「朱雀院の御―を、本意かなはせ給へるもいとめでたし」

広辞苑 第六版 (C)2008 株式会社岩波書店

まあ、嘘を許せということでもないんでしょうが、
たとえば、その嘘が何のための嘘なのかを考えてみるとか?
もしかすると、他ならぬ「誰か」のための心掟を秘めているのかも?

そして、自分にとっての心掟は何でしょうか?



如意

にょ‐い【如意】
(1)思うようになること。おもいのまま。「不―」
(2)〔仏〕
(ア)物事が自分の意のままになる、不思議な力。
(イ)如意宝珠の略。
(ウ)説法・法会に講師・導師が所持する具。主として金属製で、爪杖(つまづえ)・まごの手の変形したものという。長さ30~40センチメートルほど。

広辞苑 第六版 (C)2008 株式会社岩波書店

如意棒の如意です。
西遊記の孫悟空の意のままに伸び縮みするので、
この名があります。

彼、彼女は如意棒ではありませんので、
意のままに振る舞ってはくれません。

たぶん、24時間中、100年間一緒に暮らしても、
そういう風にはならないでしょう。
完全にわかり合えるかさえも、
ずいぶんと怪しいものです。

でも、だからこそ、
自分が考えているとおりの彼、彼女の一面を見られたら、
そして、自分と同じ部分を見つけると嬉しいのでしょう。


違う部分を見つけたら?


思っていたような人ではなかったら?


別れる?


どうして?


思い通りの人ではなかったから?



そう思うんだったら、
好きではないんですよ。
きっと。


意外な部分、自分が思い描いていたとおりではない部分を好きになれたら、
その人に、愛情や愛着を感じているのでしょう。






ポイントはまるで違う二人平常心取り戻そう
何もかもまるで違う二人欲しい言葉わかってない


兄弟のような恋人達たくさん知ってる
"以心伝心" 誰もが憧れている

あなたとはとうていかなわない
もしも"ツー"といえば笑って
"スリー"と答える…

ポイントはまるで違う二人趣味どころの騒ぎじゃない
何もかもまるで違う二人欲しいのはひとつなのに

黒は好きじゃないモンティー・バイソンも
あなたの好きなのは好きじゃない!

     DREAMS COME TRUE 「go for it!」








最後まで完全にわかり合えないとして、
その人の事を一番わかっているのは誰なんでしょうねえ?