ねぇ、メガネ、かけない?  -5- | TRIP 嵐 妄想小説

TRIP 嵐 妄想小説

嵐さん大好き♡
智君担当♪山好き♡で
皆様のブログを見ているうちに書きたくなってしまいました。
妄想小説です。腐っているので注意してください!
タイトルに愛を込めて、嵐さんの曲名を使わせていただいてます。
ご理解いただけると嬉しいです。



ねぇ、メガネ、かけない? -4- はコチラ →  






「し、試験……?」
俺はぎょっとして目を丸くする。
「なぁに、そう難しいことはない。」
男はサトシの頭を撫でながら、やっぱり俺をじろじろ見てる。

「な、何?……肝試しとかなら、俺、無理だから!」

男は、口をへの字に曲げ、大げさに肩を竦める。
「お前の相棒は、どうやら臆病者らしいぞ。」
「んふふふ。」
サトシは声を上げて笑ってる。

「お、臆病なんじゃなくて!
か、科学で証明できないことは、し、信じてないだけだよ。」
ビビリなのは自分でもわかってる!
でも、サトシにはちょっと……強がってみたいじゃん。
友達になったばっかりだし!

「……本当にこいつでいいのか?」
男は片方の眉だけ上げて首を傾げる。
「うん、うん。」
サトシは大きくうなずいて、やっぱり楽しそうにふにゃりと笑う。
「ショウくんがいい!」
「そうか……。」
男は横目で俺を見て、小さく溜め息をつく。

なんだよ。俺じゃ、物足りないって、そういうのかよ!

「頼りなさそうだが、まぁ、決めるのはお前だからなぁ。」
男は、また俺ををじろじろ見る。

失礼なやつ!
サトシのお父さんじゃなかったら……。
あれ?サトシのお父さん……なのかな?

「俺は父みたいなもんだが、正確には父ではない。」

なんか……複雑そう……。
これ、きっと聞いちゃいけないことだよね?

「し、試験ってなんだよ。」
俺なりに気を使ってみると、
男はクスクス笑って、サトシの頭をポンポン叩く。

「なぁに、大したことはない。
ちょっと……サトシの落とし物を探しに行くだけだ。」
「落とし物?」

男はニヤッと笑って、サトシの頭を撫でる。
「なぁんだ。」
俺はホッと胸をなで下ろし、サトシの側による。
「どこで無くしたの?早く見つけて、おやつ食べよ。」
「うん。」
サトシはニコニコ笑って、大きくうなずく。

八重歯……はみ出てるよ。
俺も一緒になってニコニコ笑う。

「まぁ、待て。時間になったら、嫌でも行かなきゃならなくなる。」
男は、机に片肘をつき、近くの大きな振り子時計を見る。
俺も、改めてこの部屋を見回す。

薄暗がりの中の時計たちは、みんな違う時刻を差していて。

これで本当に時計の意味ある?
あ……修理中なのかな?
なんて考える。

でも、今、何時なんだかわかんないじゃん。
俺、暗くなる前に帰んなきゃいけないのに……。
ここにいたら、帰れないんじゃない?

「なぁに、心配する必要はない。」

俺がびっくりして振り返ると、男が肘を付いたまま言う。
「終わったら、ここに帰ってくる。」

……なんか、噛み合ってるのか合ってないのか……。
そりゃ、当たり前じゃない?
落とし物が見つかったら帰って来るの。
俺が心配してるのは、暗くなる前に家に帰れるかってことなのに。
でも、俺が心配してるのはわかった?
てか、さっきから、俺の考えてること、わかってる?

「あの……。」
俺が言い掛けた時、それを遮るように男が言った。
「何があっても、サトシから離れるんじゃないぞ。」

男がそう言ったとたん、
ボォーン、ボォーンと、大きな時計の音が響いた。
それを合図のように、他の時計も一斉に鳴り出す。

ボォーン、ボォーン。
   カチッ、クルッ、ピヨッ、ピヨッ。
 ポーン、ポーン。
    カチャ、チッチ、カチャ。
カーン、カーン。

ざわざわと騒がしくなる店の中。

俺は当然、ビビって……。
サトシの腕を両手で掴む。

「あぁ、もう時間だ。」
男は部屋の中を見渡して、最後にサトシを見つめる。
「うん。」
サトシはうなずいて、嬉しそうに八重歯を見せる。
「じ、時間?」

首を傾げる俺に向かって、サトシが手を差し出す。
俺はそれを反射的に握る。
サトシがぎゅっと握り返して……。

「え?何?」

突然、目の前が真っ白になった。







☆★☆★☆



私も怒られそうな所で託してみた(笑)

でも、これで方向性は明確?(笑)

さぁ、どうなるのか……私も楽しみ~♪





ねぇ、メガネ、かけない?  -6-   ←   続きはこちら♪