Androidのスマホをサイクルコンピュータにする その1 アプリの比較 | のーてんきぶろぐ

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綺麗な景色を探しに行ったり、ゆるーく楽しむぶろぐ in 京都。 自転車、カメラ、旅とか日々のことを書いてます。

【追記 2016.5】
古くなっていた情報について修正・加筆しました。
【追記おわり】

Androidのスマホをサイクルコンピュータにする記事のリンクをまとめておく。
 → その1 アプリの比較(本記事)
 → その2 外部センサーやモニターとの連携
 → その3 自転車へのマウント方法
 → その4 ログ開始の自動化

Androidのスマホを自転車のナビにする記事のリンクも載せておく。(作成中やけど)
 → その1 ナビアプリの比較
 → その2 ルート表示アプリの比較
 → その3 ルートの作成方法
 → その4 便利なスマホの設定



諸事情により、一時的にこんなことをしてみた。

IMG_0966

つまり、現在Androidのスマホをサイクルコンピュータ(サイコン)として使用中。

けど使ってみると意外と面白くて、しばらくはこのスタイルにしようかと考え中…
そんなわけで、まずは第1弾として比較したアプリをまとめておく。

ちなみにこの方法やと、専用品を買うとかなり高額な自転車ナビなんてこともスマホでできる。
現状ではスマホを自転車に付けてたらどうにも目立ってる気がしてしまうけど、こういう便利なものがどんどん出てくればこれからは自転車×スマホも普通になっていくのかも。



1. Androidアプリの比較


アプリはいろいろあって、どれも一長一短。
自分の気になるポイントをまずは表にしてみた。 各アプリの詳細については次の項目以降で。

<androidアプリの比較>
アプリ名デザイン横画面
表示
計測画面の
表示項目数
表示項目
の選択
地図
表示
ルート
表示
心拍センサー
との連携
スピードセンサー
との連携
専用
サイト
Android
バージョン
自動
一時停止
ライブ
トラッキング
音声
アシスト
心拍
ゾーン
Runtastic
Road Bike
×4PRO版
PRO版
○(BLE&Ant+)
PRO版
○(BLE)
端末によるPRO版
PRO版
PRO版
STRAVA
Cycling
×3×○(BLE&Ant+)○(BLE&Ant+)4.0以降プレミアム版
一部○×
CATEYE
Cycling
×8××○(BLE)○(BLE)4.3以降××××
Wahoo
Fitness
×5~12
(4) ※1
××○(BLE&Ant+)○(BLE&Ant+)×4.3以降×××
iMapMyRIDE×2~4○(BT?)○(Ant+)4.0以降MVP版○×
CycloMeter2~4××××2.3以降××××
Panobike×6~10
(2) ※1
×○(BLE)○(BLE)×4.3以降××××
My Tracks7~9×○(BT&Ant+)○(BLE&Ant+)×端末による××××
Endomondo×3○(BLE&Ant+)○(Ant+)端末による×一部○Premium版
Move! Bike
Computer
13×××××2.3以降××××
CycleDroid6
(3) ※1
×××××2.0以降××××
IpBike
ANT+™
△ ※2? ※2○(BT&Ant+)×2.1以降××○?×
Cycling
Tracker
5~7×××3.1以降××××


※  BTはBluetoothの略。BLEは、Bluetooth Low Energyの略。
※1 画面切替により()画面目まで表示可能。1画面での最大表示項目数は表の通り。
※2 限度はあるけれどデザインを変更可能。

【追記 2015.6】
ちなみに、自分の現状はCateye Cyclingのアプリを使用中。このアプリからはCateyeのサイトだけでなく、Stravaの専用サイトにもデータをアップロードできる。そして、androidアプリのSyncMyTracksを使用することで、StravaからRuntastic/MapMyRide/Garmin Connectにデータを同期してる。これで自動的にいろんなサイトにデータが同期されるから、自分の見たいサイトを使っていつでも走行データを確認できる。
【追記おわり】



2. 個々のアプリの詳細


以下で各アプリの詳細を書いていく。ただ、思いの外長くなったから先に項目を列挙しておく。
各項目をクリックすると、該当場所まで移動します。


2-1. Runtastic Road Bike


mafd1nvRUX-D4Hn5hv76AOTamJxwiQICAjNKtUpkdkxfni2EIpIpc0TyATFa7dCwBvHf=h900-rw (506×900) 63fokzkbb-WY_iJPJutwYsyYJH9y9FNIErKRonz_V0MooxFQRbXUPRBzlfMWnisrNA=h900-rw (506×900) b38XOvy5GCp2JvFg2y2BzSIr4tw_kB6VzhYDYiySmXcj0aTRt_h4WUBWDVqFnzTfgy66=h900-rw (506×900)

(一言まとめ)
現状自分の中ではサイコンとして総合評価が一番高いアプリ。すごく多機能な割にデザインも良く使いやすい。

(走行中の画面)
一画面で確認できる内容が多く無駄が無い。計測画面では4項目表示できて、その4項目は速度や距離だけでなく自分の好みのデータを選択できる。同じ画面内に小さめの地図も表示され、現在地と走行してきたルートを確認可能。その地図をタップすれば大きい地図に切り替わり、地図を自在に見ることができる。予め作成したルートを地図上に表示させ、それに沿って走るなんてこともできる。

(走行前後)
走行前には気温/天気/風向/風力が表示されてる。走行後は、計測した記録をネット上にアップロードして走行記録の詳細なデータ、つまり1kmごとのスプリットテーブルや速度/高度の変化グラフを確認できる。そのうえ週間/月間/年間の詳細な走行記録を確認することもできる。

(他機器との連携)
外部のスピード&ケイデンスセンサーと接続できる。これによって、GPSよりも正確な時速や走行距離を記録できる。それと、面白いのがスマートウォッチに対応してるところ(Samsung, Sony, Pebble)。ただ、センサーやスマートウォッチへの接続は、BLE(Bluetooth Low Energy)が標準でサポートされるandroid 4.3(Jelly Bean)以降の端末でのみ可能。

(その他)
以前は計測した走行距離に1~2割程誤差があったけど、アプリのアップデートで改善された。他に望むことがあるなら積算距離の表示と、その手動入力くらいかな。それくらいアプリとしての完成度は高い。
ちなみに地図上にルートを表示させるなら、ルートの作成作業はRuntasticのサイト上よりもルートラボの方がやりやすい。ルートラボでルートを作ってからGPXデータをダウンロードし、Runtasticのサイトにインポートすると良いと思う。
さらにちなみに以前のデザインはこんな感じ → URL1 URL2 URL3


2-2. STRAVA Cycling - GPS Riding


Screenshot_2015-09-27-22-39-48 Screenshot_2015-09-27-22-39-42 Screenshot_2015-09-27-22-20-42

(一言まとめ)
一画面での情報量やサイコンとしての総合力ではRuntasticに負ける。けど、同じルートを走った過去の自分や他人の記録と比較できるなど、ウェブ上でのSNS的要素が豊富でトレーニングとして継続させるにはかなり面白い。

(走行中の画面)
デザインはシンプルで、計測画面からワンタップで地図が手軽に見られるなど操作性も良い。ただ、計測画面では経過時間/平均速度/走行距離の3種類しか表示できない。現在の時速や最高時速などのデータは表示すらできないから、サイコンとしてはちょっと惜しい。

(走行後)
記録を専用ウェブサイトにアップロードすれば、自分と同じルートを走った人を自動的に探し出し、そのルートの走行時間を勝手に競争させて順位までつけてくれたりする。もちろん自分自身の過去の記録と競わせることもできる。毎日の通勤ルートでも自分の記録と競争できたりするのは他にない面白さやと思う。Google fitとデータを相互にやり取りできたり、データを仲間同士で共有するSNS的な使い方にはすごく長けてる。

(他機器との連携)
スピード・ケイデンス・心拍センサーやパワーメーターと連携可能。

(その他)
他のサービスを使って記録したデータもSyncMyTracksというアプリを使えばStravaに同期できる。このアプリを使えば、比較的気軽にサービスを移行できるからありがたい。
Stravaは記録の開始を自動化させやすいけど、その辺の詳しいことはその4 ログ開始の自動化で。
ちなみに以前のデザインはこんな感じ → URL1 URL2


2-3. Cateye Cycling


Screenshot_2015-09-19-16-45-32 Screenshot_2015-09-19-16-45-42 Screenshot_2015-09-19-16-45-50

(一言まとめ)
サイコンとして十分使いやすいし、データも見やすい。必要な機能を備えていて無難に使える。ただ、少しずつ惜しい点がある。

(走行中の画面)
無駄のないシンプルなデザインはなかなか好き。スライドさせれば地図を表示できたり、操作性も良くて使いやすい。ただ、計測画面で表示項目を選択できないのがもったいない。8項目も表示できるとはいえ、センサーを持ってなければ計測も表示もできないスペースが出てきてしまう。
地図表示画面で、これまでのルートとラップ開始時点が確認できるのは良いところ。ただ、そのラップ開始場所に表示されるピンも、何回目のラップ開始時点なのか確認できないのが惜しい。
ログ記録中に一時停止し、電源を切ったりアプリを強制終了しても、アプリを再開すれば続きから問題なく計測できるのは心強い。途中でバッテリ切れなどを起こしてもログが失われないと思われるから安心して使える。

(走行後)
アプリ上でのデータ確認は見やすい。ただ、各ラップ毎の記録を確認する際、一番速かったラップや遅かったラップが一目で確認できるような目印や色の変化があるといいなと思う。専用ウェブサイトは他のアプリで記録したデータをインポートできないからその点でも惜しい。

(他機器との連携)
スピード・ケイデンス・心拍センサー、パワーメータなどに対応してる。

(その他)
お手軽サイコンではトップ企業(?)のCATEYEのアプリ。このアプリは元々、スマホと連携するサイコン(STRADA SMART CC-RD500Bなど)のためのアプリ。とはいえ、サイコンを買わなくてもスマホにGPS機能があれば、走行ルートの記録や現在時速などの確認ができる。
アプリを使い始めた頃に比べて段々と機能もレイアウトも洗練されてきた。具体的にはラップの設定ができるようになったり、計測画面中の無駄な空きスペースとなっていた所に表示項目が追加されたり…着実に進化してるから今後のアップデートに期待がもてる。
この記事の追記時点では、スマホと連携するサイコンの新製品、CC-SC100Bを使っててなかなか満足してる。


2-4. Wahoo Fitness: Workout Tracker


Screenshot_2015-09-19-16-58-35 Screenshot_2015-09-19-16-58-41 Screenshot_2015-09-19-16-58-48

画面を切り替えることで4画面分ものデータが見られるのはかなり魅力的。しかも文字が大きくてめちゃめちゃ確認がしやすいから、スマホを自転車にマウントしてる時でも現在の時速などのデータが見やすい。スライドさせれば地図の画面に切り替わるし操作もしやすい。各種センサーとも接続できて、このアプリからStravaやGarmin Connectなどのサイトにデータをアップロードすることも簡単。
あえて言うとすると、文字が大きかったり色をたくさん使ってることでデザイン面でちょっとガチャガチャした印象を受けるくらいかな。¥


2-5. iMapMyRIDE


Screenshot_2015-09-19-16-47-31 Screenshot_2015-09-19-16-47-40 Screenshot_2015-09-19-16-49-40

画面のレイアウトは全般的にRuntasticと似てて見やすい。このアプリだけを見ればなかなか良く出来てるとは思う。ただRuntasticと似てる分、比較してみると機能性やデザイン、どれをとってもRuntasticに劣ると感じる。具体的には接続できるスピードセンサーがAnt+のものに限定されててBluetoothのセンサーは接続できなかったり、地図を画面いっぱいに表示することができなかったりするなど。ただまだよく分かってはいないけど、ルート機能は何やら面白そう。


2-6. CycloMeter


xc7V0XgcS4o3ep2e30a4CbX4EmLiTRqwNjXhtzO0rfBeUrVOZrUxLxtyQFkwfvg5kCWL=h900-rw (960×540) GeaBVl3xETsxZSNdx8LLYkU_tDcpwJcou6aC6_NXqlc3xYDlngzHAUiKdrBF3-rffyI9=h900-rw (960×540)

横画面のスクリーンショットを貼り付けたけど縦画面表示も可能。なんといっても車のメーターみたいな表示方法がかっこいい。画面の左半分に地図を表示しつつ右半分に速度メーターを表示できるし、メーター下部に時計を表示できるところでもかなり実用的。メーター下部には積算距離やトリップメーター、高度などを選択することもできる。
惜しいのはメーターの上限が時速40kmなところ。ロードバイクなら60kmくらい出す人もいるし、上限はそれくらいまで選択できると嬉しい。それと、欲を言えばスピードセンサーなどに対応してると更に良い。


2-7. Panobike


Screenshot_2015-09-19-17-00-09 Screenshot_2015-09-19-17-00-26 Screenshot_2015-09-19-17-00-41

このアプリで記録を開始した後、他のアプリを起動すると(Panobikeアプリがバックグラウンドに回ると)、このアプリが落ちてしまって全く何も記録が残らない。さすがにこれでは使えない。他のアプリではこんなことは起きなかったのに、このアプリでは2回試して2回とも落ちた。あと、文字の表示が一部欠けてたりするのもちょっと残念。
画面上の文字は大きくて見やすいし、計測画面からスライドさせれば地図が表示できる等、アプリがちゃんと機能すればはなかなか良さそうやのに、もったいない。


2-8. My Tracks


Screenshot_2013-12-02-15-57-02 Screenshot_2013-12-02-15-56-56

【注】追記時点でアプリのインストールができなくなっています。
Google製のアプリ。ログを取るためのアプリとしてはシンプルで十分な機能を備えてる。設定から変更することで標高や傾斜が表示できる。ただ、サイコンとして考えると、計測画面の表示項目がもっと自由にカスタマイズできると良いし、一つの項目くらいはもうちょっと大きく表示できると良いなと思う。専用サイトで月間/年間記録を確認なんてこともできないから、Runtsticの方が現状良いと思う。
Google Fitに対応してたりデータをGoogle Driveに共有するのが簡単やったりする点ではさすがGoogleならでは。
サポートの終了が発表され、2016年4月30日以降は使用できなくなるとのこと。「アプリがインストールされている端末でも使用できなくなります。」とのことやから、このアプリはもう使わないほうが良さそう。
My Tracks 終了のお知らせ - モバイル Google マップ ヘルプ


2-9. Endomondo Sports Tracker


Screenshot_2013-12-02-15-55-25 Screenshot_2013-12-02-15-55-17 Screenshot_2013-12-02-15-55-31

現在の時速/距離/平均時速など自分の表示させたいものを選んで表示できる。とはいっても、表示できる項目数は3つだけ。一画面の情報量が少ないのがもったいない。それと、地図表示は、予め作成されたルートを通る時だけ表示可能で、現在地を手軽に確認するなんてことができないのは残念。
ただ、専用サイトの使い勝手がどうやら良いみたいでその点はプラス。これも珍しくスマートウォッチに対応してる(Android Wear, Samsung, Pebble)。


2-10. Move! Bike Computer


Screenshot_2013-12-02-15-56-12 Screenshot_2013-12-02-15-56-26 Screenshot_2013-12-02-15-56-32

表示項目はかなり多くて、自分で好きな項目を選ぶこともできる。ただその分、機能としては計測画面の表示、計測結果の記録/共有くらいにかなり絞られてて、潔いほどシンプル。地図表示ができなかったりするけど、シンプルさを求めるならこれやと思う。
自分はもうちょっと明るいデザインの方が好きなのと、いろいろ出来た方が面白いと感じてる。


2-11. CycleDroid


Screenshot_2015-09-19-16-46-19 Screenshot_2015-09-19-16-46-25 Screenshot_2015-09-19-16-46-43

コメント欄にて教えて頂いたアプリ。上記のMove! Bike Computerと同様、デザインも機能もとてもシンプルでサイコンとして表示も見やすい。その他の利点は自分が書くよりコメント欄の金さんのコメントを見た方が分かりやすいだろうからお任せ。


2-12. IpBike ANT+™ サイクルコンピューター


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このアプリはかなりカスタマイズできる特殊なアプリ。表示項目も増やし放題で、そのサイズも自由に変えられる。とは言え、ベースの文字のフォントとか、変更不可能な部分のデザインがいまいちに感じる。ただ機能は抜群に多そうやから、機能性を求めるならこれかも。
外部センサーにも対応してるけど、Bluetoothを使う場合はBLE(Bluetooth Low Energy)に対応してないから省電力は望めなさそう。


2-13. Cycling Tracker


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日本製のアプリでシンプルかつ必要な機能は抑えられてると思う。それと、一画面の中にグラフ等が表示できるところは面白い。こういうリアルタイムのグラフ表示を求めるなら良いと思う。
けど、画面上部の一番使うところに電池残量が大きく表示されててそれを変更できないのが残念。地図も表示できるけど計測画面から2タップ必要で、そういう操作性もちょっといまいちに感じるからいろいろと惜しい印象。


これでおわり