いつもたくさんの方に見て頂き、ありがとうございます
宝塚発達心理ラボのラボ子です。
今日は就学指導委員会(市によっては教育支援委員会)について書きますね。
自閉症を描いた名作「光とともに・・・」第1巻で
光くんのお母さんが就学指導で教育センターの職員に
「検査や相談の結果から、養護学校が適切という判断が出ましたので」
「前回の相談の時も養護判定出てますよ。ちっともじっとしていなくて。」
「とにかく養護判定出ましたので!」
・・とたった2回の短い時間で進路を決められてしまいそうになる場面があります。
パパが文句を言いに行っても
「なんですか。自分の子供を棚に上げて・・・・!!」とまで言われます。
結局、ママの第2子妊娠が発覚して、子どもの送迎のこともあって、教育センターの人も、「それなら・・・」という流れになります。光くんはめでたく行きたかった地元の小学校の支援級に進学します。めでたしめでたし・・・・です。
では、ママが第2子を妊娠してなかったら光くんの小学校生活はどうなったのでしょうかね。
昔は保護者の意向より行政の指導の方が強かったので
「あなたはこの学校に行ってください!」と決めつけられる歴史があったようです。
今は?
今はそんなことないです。ラボ子はA市とB市しか経験はありませんが、どちらも保護者の意向をとても大切にしている印象を持ちました。
教育委員会からの具申と保護者の希望が違った場合(例えば、教育委員会は支援学級が望ましいと判定したけれど、保護者は通常級に入れたいようなケースなど)には、
必ず話し合いの場を設けてくれます。多くのケースで最終的には保護者の希望を大切にしてくれます。その際、必ず入学先の小学校に、就学指導委員会で名前が挙がった子どもであることや、教育上配慮すべきことなどが申し送りされます
特殊なケースとして、命の危険が伴うレベルのお子さん、例えば無菌室でないと生きることが不可能なお子さんが、通常級への進学を希望されても、それは生存に関わる問題になるので、保護者の意向がそのまま通ることは難しいかと思われます。そのようなケースでは訪問教育といって、教師が病室に派遣される教育形態を勧められることもあります。