ひまわりと子犬の7日間 | MusiCinemania by Uzo★mUzo

ひまわりと子犬の7日間

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監督・脚本 平松恵美子
音楽 寺嶋民哉
主題歌 花/ソナーポケット

出演 堺雅人、中谷美紀、でんでん、若林正恭、吉行和子、夏八木勲、
草村礼子、左時枝、近藤里沙、藤本哉汰、檀れい、小林稔侍

(あらすじ)

-老夫婦(夏八木、草村)に飼われていた子犬。
大きくなった頃、
おばあさんが亡くなり、おじいさんは老人ホームに入ることになった。
おじいさんは犬の鼻に涙を流しながら、知人に世話を頼んで出かけた。
犬は鎖を外し、おじいさんの後を追いかけるが
雨が降って匂いが消えてしまった。
元の家に戻った犬は、工事をしていた職人に野良犬と間違われ
酷く追い出されてしまった・・・-

保健所で働く神崎(堺)は
長女・里美(近藤)、長男・冬樹(藤本)、母・琴江(吉行)と暮らしている。
共に動物園で飼育係をしていた妻・千夏(檀)は交通事故死していた。
彼の家には保健所から引き取った犬2匹がおり、
子供たちは犬の里親探しに協力的。
だが、飼い主が見つからない犬を殺生することは知らなかった。

神崎は上司の桜井(小林)から
殺生をするまでの期間=7日間を延長することでよく説教されている。

部下の佐々木(若林)は自ら「腰かけ仕事」と宣言しており、
やる気もなく、やることも的外れ。
同僚の安岡(でんでん)もそんな彼に呆れ顔。

山奥に農作物を荒らす犬がいる、という苦情が来て出かけた3人。
そこで見つけたのは3匹の子犬を守ろうと人間に敵意を燃やす母犬だった。
前述した犬である。

佐々木が吹き矢で睡眠薬を撃ったが、
それは決して望ましいことではなかった。


施設に連れて来たものの母犬の様子は変わらない。
神崎は幼馴染みである獣医・美久(中谷)を呼ぶが、近づけないほどだった。
安岡の話ではここまで母性の強い犬は珍しいらしかった。


その頃、父の仕事が殺生をすることでもあるのを知った里美は傷つき、
神崎を避け、犬の世話も見なくなった。
美久はそんな彼女を神崎の職場に連れて行く。
子供を必死で守ろうとする母犬の姿に亡き母の姿を重ねた里美は
どうかこの母子が一緒に暮らせるようにして欲しい、と父に頼んだ。


娘との約束を果たすため、神崎は泊りがけで犬の心を開こうとするが
子犬が一匹死んでしまい、それを処理しようとして噛まれてしまった。
「人を噛むような犬は即刻殺せ」という桜井からの言葉があったばかりの事だった。


神崎は美久に自分が想像したこの犬のこれまで、を語ってみた。
好きで野良犬になったわけではなく、
これまで人間不信になるようなことがあったのだろう、
そして、やっと手に入れた幸せが子犬たちなのだろう、と。
「どんな動物にもこれまでの物語がある」というのは千夏が良く口にしていたことだった。


佐々木は神崎の姿を見て知人に子犬を引き取ってもらうが
それではこの母犬の望むようにはならず、人間不信が募ることになってしまう。


美久がHPで里親探しに協力していたが
それは違反行為であり、桜井は神崎に注意する。
彼は懇願するものの、桜井の言葉は変わらない。
その様子を見ていたのは
担当する「愛犬まつり」の勉強に来ていた松永議員(左)。


殺生前夜、神崎は里美と冬樹にこの犬を守れないことを告げる。
だが里美は犬に「ひまわり」と名づけており、
名前をつけたのだから家族も同然だ、と言う。


いよいよ当日、佐々木、美久、そして、駆けつけた松永の前で
神崎は犬に涙を流しながら自分の力不足を詫びる。
すると犬は優しかったおじいさんの姿を思いだし、
神崎に心を開いたのだった。


-愛犬まつり。
松永議員は熱心に犬の里親探しに尽力し、
佐々木も考えを改めた。


神崎家に加わったひまわりと2匹の子犬も幸せそうで、
里美は父のように「犬の心の友」になりたい、と言うのだった。


(感想)

映画を観ながら
自分がどうにも納得出来なかった箇所があった。

それは、父親が保健所員でありながら
小5にもなって殺生のことを知らない娘のことだった。
自分は小3の時に、道徳の授業で習った。
命の重さ・ペットを飼うということの責任感を説かれた。

今はそういうこともベールに包んでいるんだろうか?と思うと
社会のシビアさを教えてくれた先生に感謝したいし、
今の子供より昔の子供のほうが精神的にタフだったんだなぁ、って思った。

試写会場では
若林の超自然な演技に感嘆の声があがっていた。
確かに、あんなに力の抜けた演技は見たことがない。驚異的。

が、自分が一番感心したのは
議員役に左時枝をキャスティングしたこと。
思い返してみると
自分の周囲で「誰も傷つけずにトラブルを穏やかに解決出来るおばさん」というのは
ああいう顔をしている人が多かったのだ。
目のつけどころが良いな、と思った。

犬の怒った表情が凄い。
CGなのかな?不自然で気味が悪かった。
犬は基本的には獣なんだ、って思い出す。
偏愛的なペットブームで忘れがちだけど。

あのまま行ったら神崎家は犬屋敷になるだろう。
映画的にはハッピーエンドだけど
解決策として本当にあれでいいのかな?と思ったが・・・
「じゃ、どうすればいいの?」と尋ねられても困る。

「トラウマ」をポイントに
相手のことを推し量る努力をする、ということを描いた点は
深かった。

全体的の感想を言うと
「松竹映画だなぁ」ってとこかな。

きっと・・・色々な意味でこれでいいんだろうね(笑)

★★★関連作品レビューへのリンク★★★

平松恵美子 映画おとうと
堺雅人 映画武士の家計簿
映画ゴールデンスランバー
映画南極料理人
映画クヒオ大佐
中谷美紀 映画源氏物語 千年の謎
映画阪急電車片道15分の奇跡
映画映画スイートリトルライズ
映画ゼロの焦点
でんでん 映画大鹿村騒動記
映画ヒミズ
映画冷たい熱帯魚
映画ちゃんと伝える
映画蟹工船
映画ゴールデンスランバー
映画悪人
映画行きずりの街
吉行和子 映画3年B組金八先生ファイナル 最後の「贈る言葉」
夏八木勲 映画劔岳 点の記
左時枝 映画ゼロの焦点
檀れい 映画アントキノイノチ
映画忍たま乱太郎
小林稔侍 映画おとうと
映画沈まぬ太陽  

映画オフィシャル・サイト



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