実証炉にさえ行き着けず 実験炉のまま、妖怪「もんじゅ」は、その悍ましい歴史に幕。
※ すぐれた技術 確かな安全 世界に示す?? 妖怪「もんじゅ」

 二十年以上も前に造られ、稼働期間わずか二百五十日。それでも、維持管理に年間約200億円、危険なだけの金食い虫。〝幻の核燃料サイクル〟に費やした国費 実に十兆円。

その間、自殺・不審死でお二人の尊い命が・・
※ もんじゅナトリウム漏れ【1995年12月9日付福井新聞】
5危険なだけの金食い虫(電気も浪費)”もんじゅ”再稼働へ??

『もんじゅ』と、核燃料サイクルの両輪 未だ未完成の六ヶ所・再処理工場も・・未完のままジ・エンドへ
※ 権力の暴走「19兆円の請求書―止まらない核燃料サイクル」
  【六ヶ所再処理工場】完工19回目の延期、来年10月完工?
  幻の核燃サイクル 六ヶ所は仮のトイレ:燃料プール満杯で「全原発が即時停止」

NHK解説陣も、「解説スタジアム」で、偽りの核燃サイクルに〝渇〟

中でも、日本が大量に抱え込むプルトニウムを減らすという下り・・

核燃サイクルの肝=夢の高速増殖炉〝もんじゅ〟が破綻した今、
原爆 数千発分のプルトニウムを減らす努力?をしなければ、国際社会の目が・・
安倍デタラメ原発政策を一刀両断!NHK番組「どこに向かう 日本の原子力政策」の衝撃!



核燃料サイクル維持のため、屁理屈を捏ねて始めた 高コスト・高リスクのプルサーマルも、
見切り発車で進行中だが・・
※ コスト4倍超!?MOX燃料使用の高浜原発、29日再稼働へ
動きだす2つの環・第3部・後処理の行方-[3]行き場ない使用済みMOX

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 福井新聞より
政府、もんじゅ廃炉で最終調整 核燃料サイクル政策見直し必至
【政府は12日、原子力規制委員会が運営主体の変更を求めている日本原子力研究開発機構の高速増殖炉もんじゅ(福井県敦賀市)を廃炉にする方向で最終調整に入った。政府関係者が明らかにした。再稼働には数千億円の追加費用が必要となり、国民の理解が得られないとの判断に傾いた。核燃料サイクル政策の枠組みの見直しは必至で、関係省庁で対応を急ぐ。

 所管の文部科学省は、規制委から運営主体の変更勧告を受け、原子力機構からもんじゅ関連部門を分離し、新法人を設置して存続させる案を今月に入り、内閣官房に伝えた。しかし、電力会社やプラントメーカーは協力に難色を示しており、新たな受け皿の設立は困難な情勢。政府内では、通常の原発の再稼働を優先すべきだとの考えから経済産業省を中心に廃炉論が強まっていた。

 政府は、もんじゅ廃炉後も高速炉の研究開発は継続する方向。実験炉の常陽(茨城県)の活用やフランスとの共同研究などの案が浮上している。

 原子力機構は2012年、もんじゅを廃炉にする場合、原子炉の解体など30年間で約3千億円の費用がかかるとの試算をまとめている。もんじゅは核燃料の冷却にナトリウムを利用する特殊な原子炉のため、一般の原発の廃炉費用より割高となる。

 一方、再稼働するには、長期の運転停止中に変質した燃料を新しいものに交換する必要がある。

 もんじゅ本体の施設の維持管理に年間約200億円かかり、茨城県東海村にある燃料製造工場を新規制基準に対応させる工事費も大幅に必要となる。もんじゅ本体の新基準対応費も含めると、再稼働させるためには数千億円の追加負担が見込まれる。

 規制委は昨年11月、原子力機構に代わる組織を特定するか、できなければ施設の在り方を抜本的に見直すよう求め、半年をめどに回答するよう馳浩文科相(当時)に勧告していた。

 敦賀市の渕上隆信市長は今月8日、松野博一文部科学相と面談し、「一定の成果が上げられないまま撤退という判断になれば、30年の協力は何だったということになりかねない。地元の期待を裏切らないでほしい」と存続を強く求めた。

 ■もんじゅ プルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料を使い、高速中性子による核分裂反応を用いる原子炉で、燃料として消費する以上のプルトニウムを生み出すため高速増殖炉と呼ばれる。開発第2段階の原型炉で出力は28万キロワット。1994年に初めて臨界に達したが、95年にナトリウム漏えい事故を起こすなどトラブルが続き、運転実績はほとんどない。2012年に大量の機器点検漏れが発覚し、原子力規制委員会が13年5月、事実上の運転禁止を命令した。】

実用化目標「2050年」 再開後の道筋見えず~最終回~
【2050年ごろから商業ベースでの導入を目指す」。国の原子力委員会が去る10月、原子力研究開発に関する新たな長期計画として策定した「原子力政策大綱」では、原型炉であるもんじゅのはるか先の高速増殖炉の実用化目標が“復活”した。

 「もんじゅの位置付けが明確になった」とする推進側。しかし「論拠が極めて薄弱」と懐疑的な意見も根強い。次のステップである実証炉の具体的な計画がない点には変わりがない。大綱策定会議委員を務めた児嶋眞平福井大学長が「ロードマップ(工程表)をしっかり書くように主張したが取り入れられなかった」と言うように、不満もくすぶる。

 しかも、実用化への道は「経済性などの諸条件が整うことを前提」とする条件付き。もんじゅの後継路線は、道筋が見えているわけではない。】一部抜粋

動きだす2つの環・第3部・後処理の行方-[3]行き場ない使用済みMOX
【原発から出る一般の使用済み核燃料は青森県六ケ所村の再処理工場に搬出、処理されるが、軽水炉のプルサーマルや高速増殖炉「もんじゅ」(敦賀市)で発生する使用済みのプルトニウム・ウラン混合酸化物燃料(MOX燃料)は対象外。現状では行き場はなく、国は「第2再処理工場」でリサイクルする方針だ。
 しかし、その立地場所も建設時期も全くの白紙で、「2010年ごろから検討を開始する」としているだけだ。
 「検討を始めても(すぐに)答えが出るわけではない」。国の原子力委員会の近藤駿介委員長は、第2再処理工場の実現には今後、トータルで40年程度の期間が必要だと語る。
 プルサーマル発電が本格化しても、使用済みのMOX燃料の搬出先が決まらず、原発構内でたまり続けるのでは、との懸念は消えない。

 ■  ■  ■
 国、電力事業者、プラントメーカーなどが参加した高速増殖炉サイクル実証プロセス研究会が昨年まとめた「技術的論点整理」では、第2再処理工場に関して、技術開発に多くの費用と期間が必要な半面、民間ベースでの経費回収は困難と結論づけた。
 技術確立の点では、六ケ所村の再処理工場の大幅な完成遅れも影を落としている。国は「本格操業が始まっていれば得られた知見はあるだろうが、何もしていないわけではない。トラブルの分析などで得られたものも一方ではある」(経済産業省資源エネルギー庁原子力立地・核燃料サイクル産業課)と説明する。
 原子力委は現在進めている原子力政策大綱の見直しの議論が終わった段階で、第2再処理工場の検討を始めるとする。「六ケ所村工場の完成が遅れても『10年ごろ』(の検討開始)は約束した問題。誠実に果たす」と近藤委員長。しかし、どんな道筋で結論を導くのかは混沌(こんとん)としている。】一部抜粋