「もんじゅ」は、何のために存在する研究施設なのか?
欧米ではとっくの昔に死滅した、過去に二人の人間を自殺や不審死に追いやった、
まさしく「妖怪」と呼ぶにふさわしい、夢の?「高速増殖原型炉もんじゅ」

「提言型政策仕分け」という、訳の判らない中途半端なセレモニーで槍玉に挙げられたが、何の拘束力も持たない提言に従う程、「もんじゅ」に関わる利権を死守しようという、官僚や原子力村は甘ちゃんではないだろう。

 日本原子力研究開発機構HPより
【高速増殖原型炉もんじゅは、性能試験段階にありますが、工程優先ではなく 安全確保を最優先に取り組んでいます。

 炉内中継装置の引抜き・復旧工事については、施設を正常に戻すとの観点から、
着実に進めています。
屋外排気ダクトの取替工事は10月15日に付帯工事も含め、完了いたしました。

 一方、東北地方太平洋沖地震による東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて、「もんじゅ」では、
緊急安全対策」を実施するとともに、「発電用原子炉施設の安全性に関する総合的評価(ストレステスト)に取り組んでいます。

 このストレステストや東京電力福島第一原子力発電所事故を踏まえたシビアアクシデント対応の検討などについては、外部の専門家等による「もんじゅ安全性総合評価検討委員会」を設置し、原子力機構の取り組みに関して第三者の立場から ご意見をいただき、確認を受け、審議内容を「もんじゅ」の安全性向上に係る取り組みに適切に反映してまいります。】

「動燃が隠そうとしたもんじゅナトリウム漏れ直後のビデオ」


J-CAST テレビウォッチより
「もんじゅ」欧米とっくに見限った核燃料サイクル―日本は1兆円

【 40年間で1兆円。今も年間維持費だけで200億円という大金を飲み込んでいる福井県敦賀市の高速増殖原型炉「もんじゅ」。
昨日20日(2011年11月)から始まった行政刷新会議の「提言型政策仕分け」で槍玉にあげられた。

政策仕分けで「計画見直せ」

仕分けでは民主党の玉木雄一郎議員が「これまで1兆円もつぎ込んで、完成まであと40年かかるとされている。

 このまま続けていいのか」と追及。原子力分野の仕分け人7人全員が「抜本的見直し」とした。
来年夏以降の運転再開を前提に、文部科学省が2012年度予算の概算要求に盛り込んだ試運転費用22億円も「計画そのものを見直すべきだ」として見送りを要請した。

そもそも、提言型政策仕分けはこれまでの仕分けとどう違うのか。小松靖アナは「これまでの仕分けは凍結や廃止・縮減など明確な表現をしていましたが、今回は何々をすべきであるという抽象的な表現に終始するようです」と説明する。

司会の羽鳥慎一「なぜ、そんな中途半端な表現で終わってしまうの」

コメンテーターの青木理(ジャーナリスト)「自分たちが打ち出した政策を自分たちで批判することになる。
だから、明確な表現はしたくないというのが本音でしょう。

 もんじゅの核燃料サイクルは責任転嫁サイクルとも呼ばれ、これまでいろいろなトラブルを起こしているのに誰も責任を取らないというのが今回の問題の本質だ」 


欧米諸国では核燃料サイクルは実用的ではないとしてとっくに研究も放棄されている。
続けているのは日本だけだ。】

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