本日は第６回朝日杯/準決勝、そして決勝
本日はこの時期恒例の
第６回朝日杯で準決勝、決勝が行われます。
今期ベスト４まで勝ち残っているのは
前期の優勝者 でもある羽生善治三冠を筆頭に
渡辺明竜王、谷川浩司九段、菅井竜也五段の４名。
さすがの顔ぶれとなりました。。
＜第６回朝日杯/準決勝＞
羽生善治三冠－渡辺明竜王
注目の準決勝で
「羽生三冠-渡辺竜王」の黄金カードが実現。
両者は本局が実に今期１０回目の顔合わせとなります。
羽生三冠の今期ここまでの成績は
６４戦４９勝１５敗（．７６６）。順位戦はＡ級で７勝１敗。
棋聖、王位、王座の三冠を保持し
対局数、勝利数は全棋士中ダントツ 。
本局で勝利をおさめますと
０４年度以来となる年間５０勝到達となる羽生三冠。
前人未到の５連覇にばく進するＮＨＫ杯 では
森内俊之名人に勝利し、準決勝まで進出
Ａ級順位戦では渡辺竜王との死闘 を制し
名人挑戦へ王手
と、今年度も
最後の最後まで八面六臂の活躍が続きます。
渡辺竜王の今期ここまでの成績は
４８戦３４勝１４敗（．７０８）。順位戦はＡ級で５勝３敗。
現在、王将戦と棋王戦に平行して挑戦中の渡辺竜王。
秋の王座戦から４タイトル戦連続出場中でもあり
羽生三冠に負けず取らずの大活躍。
しかし、さすがの渡辺竜王も年明けから
過密日程の中、タイトル戦やＡ級順位戦とプレッシャーのかかる
対局の連続に疲労の色を隠せず、現在３連敗中。。
その３連敗の相手は
長らく、たった一人で
「羽生世代」と五角以上の戦いを演じる渡辺竜王も
あまりにも連戦が続き、ストレスも溜まっていることでしょう。。
今が「次代を継ぐ男」が本当の意味で試されている
試練の時期なのかもしれません。
両者の対戦成績は
ここまで４４戦して、渡辺竜王の２３勝２１敗となっています。
＜第６回朝日杯/準決勝＞
谷川浩司九段－菅井竜也五段
準決勝のもう一局には
新将棋連盟会長・谷川九段が登場。
振り飛車党の若手ナンバー１・菅井五段と対戦します。
谷川九段の今期ここまでの成績は
２２戦９勝１３敗（．４０９）。順位戦はＡ級で２勝６敗。
三浦八段、藤井九段と強豪を一日で連破し
準決勝に駒を進めてきた谷川九段。
往年の「光速流」復活に、ファンの期待が高まります。
ちなみに
昨日のTwitter将棋界では
青春を謳歌する門倉啓太四段の恋物語 で
大いに盛り上がったみたいですが
facebook将棋界で、今
最も熱い注目を集める人物と言えば、何といっても谷川俊昭氏
谷川九段の実のお兄様であります。
谷川九段の少年時代の伝説にはかかせない俊昭氏は
そのイメージとは大きく異なる、オープンで明るい性格。
そして、やはり血は争えないのか
そこはかとなく、勝負師の匂いを漂わせます。。
もともと谷川九段のファンである私も、今やすっかり
俊昭氏の魅力にはまり、大ファンとなりました（＾＾
そんな魅力たっぷり谷川ブラザーズの弟
谷川九段と対戦するのは、振り飛車党期待の新鋭・菅井五段。
菅井五段の今期ここまでの成績は
３２戦２１勝１１敗（．６５６）。順位戦はＣ級２組で７勝１敗。
久保九段のＡ級復帰 に続いて、藤井九段もＢ級１組復帰 を決め
振り飛車党巻き返しのシーズンとなった今季
最後は菅井五段が締めるのか、どうか？！
準決勝は午前１０時半より対局開始
勝者は本日午後から決勝戦を戦い、今期の優勝者が決まります。
お時間のある方はぜひ
今日一日、朝日杯でお楽しみください。