幸ちゃんは２歳 たった一人で海を渡った
動画の紹介です。
20年前のドキュメンタリー作品
平成３年度 文化庁「芸術作品賞」受賞作品
乳児院からアメリカ人夫婦の元へ海を渡って行く女の子のお話。
「慈愛園」という乳児院は児童養護施設と
同じ敷地内にあるようです。
乳児ホームと児童ホームという形で隣接しているよう。
ドキュメンタリーでは乳児院のみですが
番組内では、7歳で児童ホームから国際養子縁組した元入所児童への
インタビューがあります。
幸ちゃんは生後2日で熊本の病院前に置き去りにされた子
その15日後に同市の乳児院へ措置されます。
乳児院では「ケースマザー」という
保育士と子どもの一対一の関係を築くというシステムがあり、
幸ちゃんは担当の佐藤ひろみさんの愛情を受けて育ちます。
当時の乳児院では
2歳の誕生日に児童養護施設か里親宅へ移動しなくてはなりません。
園長先生が幸ちゃんの将来を考え下した結論は
アメリカ人夫婦への養子縁組。
ここでとても興味深い事を園長先生がお話しています。
欧米を含めた国際養子縁組の場合、
養子先の夫婦は「子どもを育てる事を喜びとし子どもとの暮らしを楽しむ」
そして子どもの成長の報告も欠かさないので子どもの様子を知る事が出来るということでした。
確かに、折に触れ子供の写真やカードで近況報告をも子どもを育てる楽しみの一環として
積極的に行っている様子が伺えます。
日本国内で養子縁組や里子へ託すと
施設との関係を切りたがり、それきり子どもの様子が分からなくなる事が多く、また、
家庭の血縁トラブルに巻き込まれ、子どもが不登校になったり家庭内暴力
という問題を抱えやすくなるといいます。
その根底にあるのが養子縁組や里子の事実を隠し通そうとするところから来てるとも。
（現在なら、里親さん方が乳児院のせいで愛着障害になったからだとという反論が向けられるのでしょうが）
一対一の関係を持って養育している乳児院でも、
このように里親や養子縁組先と上手くいかないこともあるんですね。
この差は一体なんなのでしょうか。
番組内では、この施設から海外へ国際養子縁組した方の成長後の様子も取材しています。
海外養子縁組で成人した方はとても清々しく爽やかに
「養子に来てよかった」と語ります。
自分の生い立ちを全て受け入れ、そこから人生を築く大切を学んでいるように感じました。
養子縁組した家族が子どもの人生を丸ごと受け入れ何一つ隠すことなく
一緒に考え、未来に向かって歩んだという事なのでしょう。
動画画面の劣化が少ない分割もあります。
1/4 2/4 3/4 4/4
最後の部分。
乳児院の職員は子どもと離れるのはとても辛いのだそうです。
赤ん坊の頃から成長を見守っていればそうですよね。
乳児院の方にお聞きすると、こういう別れの際は
子どもが不安がらないようにどんなに寂しくても
笑顔で送り出すといいます。
里親さん方の発信する情報では
「別れる時もニコニコと笑顔を向けるようなスタッフとの希薄な関係なので
子どもが愛着障害になる」と言いますが
当の担当者や職員は身を切られるように辛いということ。
ある方が「目の前の赤ちゃんを抱くと愛さないのが難しい」と仰っていて
確かにそうなのだろうと思います。
そんな子どもたちだから
将来的に親に引き取られる予定のない身寄りの無い子どもは
どの子も望まれる形で家族として迎えられ
幸せになって欲しいと心から願います。
できれば出産前からの養親縁組や早い段階での縁組に
国が積極的に取り組むことを望みます。
養育費や手当てを国から貰う里親ではなく
我が子として人生を引き受ける覚悟のある養子縁組。
できるなら特別養子縁組でわが子として迎えて欲しい。
実の親子でも家族の関係は思うようにはいかないもの。
それでもいつか「生まれて来てよかった」
生んだ母親へ「生んでくれて有難う」
そう言える人生を送って欲しいと思います。
現在ポレポレ東中野にて
ある児童養護施設の8年を追ったドキュメンタリー映画「隣る人」公開中
会場階段展示スペースにて私のイラストや原画を展示中です。
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■ 隣る人
■ コラボ企画
ランキングに参加してます。
お帰り前に押してもらえると励みになります。
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「慈愛園」という乳児院は児童養護施設と
同じ敷地内にあるようです。
乳児ホームと児童ホームという形で隣接しているよう。
ドキュメンタリーでは乳児院のみですが
番組内では、7歳で児童ホームから国際養子縁組した元入所児童への
インタビューがあります。
幸ちゃんは生後2日で熊本の病院前に置き去りにされた子
その15日後に同市の乳児院へ措置されます。
乳児院では「ケースマザー」という
保育士と子どもの一対一の関係を築くというシステムがあり、
幸ちゃんは担当の佐藤ひろみさんの愛情を受けて育ちます。
当時の乳児院では
2歳の誕生日に児童養護施設か里親宅へ移動しなくてはなりません。
園長先生が幸ちゃんの将来を考え下した結論は
アメリカ人夫婦への養子縁組。
ここでとても興味深い事を園長先生がお話しています。
欧米を含めた国際養子縁組の場合、
養子先の夫婦は「子どもを育てる事を喜びとし子どもとの暮らしを楽しむ」
そして子どもの成長の報告も欠かさないので子どもの様子を知る事が出来るということでした。
確かに、折に触れ子供の写真やカードで近況報告をも子どもを育てる楽しみの一環として
積極的に行っている様子が伺えます。
日本国内で養子縁組や里子へ託すと
施設との関係を切りたがり、それきり子どもの様子が分からなくなる事が多く、また、
家庭の血縁トラブルに巻き込まれ、子どもが不登校になったり家庭内暴力
という問題を抱えやすくなるといいます。
その根底にあるのが養子縁組や里子の事実を隠し通そうとするところから来てるとも。
（現在なら、里親さん方が乳児院のせいで愛着障害になったからだとという反論が向けられるのでしょうが）
一対一の関係を持って養育している乳児院でも、
このように里親や養子縁組先と上手くいかないこともあるんですね。
この差は一体なんなのでしょうか。
番組内では、この施設から海外へ国際養子縁組した方の成長後の様子も取材しています。
海外養子縁組で成人した方はとても清々しく爽やかに
「養子に来てよかった」と語ります。
自分の生い立ちを全て受け入れ、そこから人生を築く大切を学んでいるように感じました。
養子縁組した家族が子どもの人生を丸ごと受け入れ何一つ隠すことなく
一緒に考え、未来に向かって歩んだという事なのでしょう。
動画画面の劣化が少ない分割もあります。
1/4 2/4 3/4 4/4
最後の部分。
乳児院の職員は子どもと離れるのはとても辛いのだそうです。
赤ん坊の頃から成長を見守っていればそうですよね。
乳児院の方にお聞きすると、こういう別れの際は
子どもが不安がらないようにどんなに寂しくても
笑顔で送り出すといいます。
里親さん方の発信する情報では
「別れる時もニコニコと笑顔を向けるようなスタッフとの希薄な関係なので
子どもが愛着障害になる」と言いますが
当の担当者や職員は身を切られるように辛いということ。
ある方が「目の前の赤ちゃんを抱くと愛さないのが難しい」と仰っていて
確かにそうなのだろうと思います。
そんな子どもたちだから
将来的に親に引き取られる予定のない身寄りの無い子どもは
どの子も望まれる形で家族として迎えられ
幸せになって欲しいと心から願います。
できれば出産前からの養親縁組や早い段階での縁組に
国が積極的に取り組むことを望みます。
養育費や手当てを国から貰う里親ではなく
我が子として人生を引き受ける覚悟のある養子縁組。
できるなら特別養子縁組でわが子として迎えて欲しい。
実の親子でも家族の関係は思うようにはいかないもの。
それでもいつか「生まれて来てよかった」
生んだ母親へ「生んでくれて有難う」
そう言える人生を送って欲しいと思います。
現在ポレポレ東中野にて
ある児童養護施設の8年を追ったドキュメンタリー映画「隣る人」公開中
会場階段展示スペースにて私のイラストや原画を展示中です。
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■ 隣る人
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■ウィングス（wings）6月号発売！
■「ゆうやけのうた」
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