あなたのお子さんは何も言わなくても、自主的に宿題に取り組んでいますか?
それとも、「やりなさい!」と強制してあげないとなかなか始めないタイプでしょうか?
周りの子供たちを見ていても、それぞれですね。
何も言わなくても完璧なほどにしっかりと宿題を済ませて、忘れ物が無いようにチェックまでする子もいれば、
強制されるまで宿題しないどころか、忘れ物をしても気にしない子もいます。
これは性格の違いですので、仕方がないですね。
受け入れましょう。
以前テレビで某有名学習塾のカリスマ講師が、子供に自主的に勉強させるには、「親からの『勉強しなさい!』を一切言わないこと」とアドバイスをしていて
それを聞いた芸能人から猛反発を受けていました。
「言わなかったら、ウチの子絶対にしないよ!」と。
これはとても良く分かります。
確かに、親から強制されないことで危機感を持って、自分で行動管理をして行くようなタイプのお子さんは実際にいます。
有名学習塾に来るようなお子さんはそういったタイプがほとんどだから、講師の経験則によるアドバイスもそのようなものになるのでしょう。
でも、言われなかったら平気で宿題を忘れて行って、先生に怒られてもなんとも思わない子供達もたくさんいるのです。
こういうお子さんは、我が強くてストレス耐性も高いので、ある意味で将来有望なお子様だと思いますが、日々接するご両親は大変ですよね。
「早く宿題しなさい!」と毎日言わなければなりません。
今日はそんな時に、役立つコミニュケーションをご紹介します。
【選択肢を与えるコミュニケーション】
実際に我が子との対話で、上手くいった例です。
勉強しないといけないのは分かっていながらも、ダラダラして気持ちが乗らない状態の娘に話しかけました。
「のん。今から何をするべきかわかるか?」
「うん。宿題やろ…。」
「そうやな。宿題したら、その後ゆっくり遊べるなぁ。そのためには集中して一気に済ませたら、やった感も感じられるし気持よく遊べるなぁ。」
「うん…。」
「じゃあ、もし今から勉強に集中できるとしたら、どこで勉強するのが一番しっくりくる? このリビングのテーブル? キッチンのテーブル? 自分の部屋の机? あの小さな補助テーブル?」
「…補助テーブル」
「そっか、じゃあ、それをどこに置くのが一番勉強しやすい? どこが一番しっくり来る? よーく感じてみ。」
「うーん。あそこ!」と隣の部屋を指します。
「和室やな。」
「じゃあ、テーブルどっち向きに置く?」
「う~ん。こっち向き」
「で、のんはどっち向きに座るのが一番しっくり来るん?」
「こう」娘は座ります。
「あとは? 集中するにはあと何がいる? 座布団は? タイマーは? 集中する音楽はあったほうがいい?」
こうしていろいろ質問して選択させてあげることで娘は静かに集中して勉強を始めました。
人は選択することを本能的に快と感じるものです。
逆に
宿題しなければならない=自分には選択権が無い
これが人間にとって非常に大きな苦しみとなります。
自由を奪われる苦しみです。
例え遊びであっても、「今絶対にこの遊びをしなさい!」と強制されて選択権を奪われると苦痛となります。
逆に言うと、人間は自分で選択することで意欲を取り戻すことができるのです。
「宿題をしなければならない」という強制は変えられなくても、その他の点で多くの選択肢を見つけ出し、自己選択することはできるものです。
先の対話では、勉強を強制される自分ではなく、宿題を前にしても主体的に選択していける自由な自分を体験してもらった訳です。
それと共に、集中するというのは、それなりの手続きが必要だということも学んでもらえたらなと思います。
さあ、まとめましょう。
原則はシンプルです。
強制されることの抵抗が出たら、小さな選択肢を沢山与えてあげる。
これを踏まえて、あとは自由に工夫して使ってみてください。
もちろんこれは親である私達のセルフコントロールにも使えます。
やってみてください。
お子さんの勉強に関しては以下の記事も御覧ください。
・『勉強しない子供の集中力を上げる4つのポイント』
・『宿題をやらない子供を動かす声がけのコツ』
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