終了したいと思いますので、後ほんの少しお付き合い
下さいませ・・。
前回の続きです。
漢の武帝って言うと、皆様もご存じのとおり
匈奴を討って、前漢の
版図を最大にした人。
でも討ったのは匈奴だけ
じゃなかったんですよね。
ベトナムも朝鮮も
この時代に征服されちゃうんでしたよね。
以降は主に「漢書」からの引用
朝鮮の場合、武帝の侵攻の口実は、
「衛氏朝鮮」を建国した衛満の孫の右渠が、祖父と漢との間で
結ばれた約束を破って、
「漢への朝貢を取りやめた。」
「南朝鮮の諸国が漢へ朝貢するのを邪魔して、やめさせた。」
なんでこんなことしたんだろうね？？
当然武帝は激怒して
（紀元前 109年）
武帝による漢軍の朝鮮侵攻
と、いうことになります。
当然戦闘騎馬民族の匈奴を7回も破ったくらいの
漢軍に朝鮮ごときが適うハズもなく・・。
（紀元前 108年）
衛氏朝鮮、滅亡する
ことになるわけよ。
まあ、衛氏朝鮮は自業自得なんだけど、
可哀想だったのは
武帝の朝鮮侵攻のとばっちりを受けた
「濊」・・・。
この国って確か万里の長城建設のために強制的に
遼東半島に移住させられてた楚の遺民が、
始皇帝の死の際に逃げ出して作った国でしたよね・・。
以前の記事↓
http://ameblo.jp/sunakake-beaver/entry-11950163599.html
武帝の朝鮮侵攻により、「濊」も
本土の大半を失い、
多くは北に逃げ出します。
その人たちは満州の地で
「扶余建国。」
一方朝鮮半島の北東部の方に押しやられた
人たちはあいかわらず「濊 」を名乗りますが
以後急速に勢威を失っていきます・・。
扶余を建国した「濊」の王族は、その昔漢から
「濊王の印」
っていうのを頂戴していたんですよね。
以前の記事↓
それで家宝である「濊王の印」はこれ以後、扶余の
王族が代々所持していくことになるのです。
さて、衛氏朝鮮を滅ぼした武帝は
その旧領に
真番、臨屯、楽浪、玄菟
の４郡を設置し
直轄領として支配したの。
これはその後・・
（紀元前 81年） 漢の昭帝、真番、臨屯の両郡を廃止
楽浪、玄菟の2郡に併わせる（←後漢書）
っていう行政改革がありますが、とにかく朝鮮は
これらの郡を通じ中国に支配され続けることになるのよ。
そしてついに・・・というか
（紀元前 37年）
濊が北の満州の地に逃れて
出来た扶余ですが、
王子の一人「朱蒙」が
扶余から出奔し、
「高句麗」を建国。（←三国史記）
と、いう流れに・・。
まあ今回の記事の最初こうだったのが↓
おおよそ、こうなったわけね・・。
さらに
（紀元前 18年）
高句麗の始祖、朱蒙の三子
温祚が異母兄の
孺留（高句麗の第2代瑠璃明王）が
太子となったため、
自らは南に出奔して
百済を建国
っていうかこのころは
百済なんて影形もありません。
百済の前身といわれる伯斉国を
建てたっていうことかしら・・。
いずれにせよ、ドラマ「チュモン」みたいに世界を変えるような
大事として起きたわけじゃないの。
高句麗は2-3世紀になっても
貧しくて、生活をするために
他人から略奪を繰り返す
凶悪な山賊国家だった・・と
「魏志高句麗伝」に
書いてあるくらいなんだから、
紀元前のころっていったらもう・・・想像を絶するような・・。
たぶん本当に大きな山賊団程度の集団だったんじゃないの？
そこから別れた百済って・・。
いやもう可哀想になるくらいです。
三国史記には温祚の兄、沸流も建国したとは書いてあるけど、
後に弟の国より時刻が繁栄していないことを恥じて自殺
したって書いてあります。
くそみたいなば韓国人は沸流がつくった百済の末裔が
日本の応神天皇になって日本を支配したとか
まともな史書ならばどこにも記載されてないことを
平気でs主張してますが・・
ハッキリ言って
気が狂ってる！！
としか言いようがないことなのでした。
ちなみに新羅建国は紀元前57年建国ってことに
なってるけど、これもまあ考えられるのは新羅の前身である
斯蘆国の建国っていうことだと思いますね。
忘れてる方もかおられるかもしれないけど、
斯蘆国は辰韓に所属しているんだけど、
辰韓ってのは、
もとは秦から使役をさけて
逃亡してきた
楚や越の流民たちが、
当時の韓王から
東の地を割譲してもらって、
形成された地域でしたよね。
http://ameblo.jp/sunakake-beaver/entry-11950783356.html
越人が辰韓、楚人が弁韓って書かれた史書もあるようです。
あ～長かった。
次回はシリーズ最終回にしたいと思います。
まあまとめっていうところですかね・・。