なでしこドイツに惜敗 ~皆の知らない観客席の様子を、現地中国から実況中継~(後編)
皆さん、こんにちは。北京で暮らしている、 ”まん・げんこ” です。
ヘンテコニュース
(ありがとう我らが日本女子サッカーチーム!)
谢谢我们的日本女足!(2)
( シエシエ ウォーメン ドゥ リーベン ニューズー 2)
~私達に感動をありがとう~
さて、前回の記事 では、なでしこジャパンvsドイツ戦の観客席の様子(前半戦)をご紹介させて頂いた。詳細に関しては、こちらをご参照いただければと思う。
・なでしこドイツに惜敗~皆の知らない観客席の様子を、現地中国から実況中継~(前編)
また、その他のオリンピック女子サッカーの記事に関しては、こちらをご参照頂きたい。
<当ブログ参考記事>
アメリカ戦・なでしこアメリカに敗れる~観客席の様子を、現地から実況中継~
中国戦
・なでしこ勝利~完全Awayの様子を、現地から実況中継
そしてこちらは、以前行われた反町ジャパンの試合の様子である。現地からの実況中継となっている。
アメリカ戦:
・実に無念!~反町ジャパン、アメリカに無念の惜敗(後編)
・実に無念!~反町ジャパン、アメリカに無念の惜敗(おまけ)
ナイジェリア戦:
・北京オリンピックサッカー~ナイジェリア戦(中編2)
・北京オリンピックサッカー~ナイジェリア戦(後編1)
それでは、8月21日(木)の会場(女子サッカードイツ戦)の後半戦の様子をご紹介させて頂きたい。
8月21日(木)
試合当日の様子:
そして、後半戦が始まった!
後半に入って間もなくすると、雨が強く降り始めた。
(北京は本来とても乾燥している地域なのに、ここ数年雨がよく降るようになった。噂の”人口消雨”の副作用か?)
その一方、観客席でも、会場を盛り上げるいろいろな試みが行われていた。そのうちのいくつかをご紹介したい。
試みその1
ウェーブ
会場係員のお兄さんの掛け声に合わせて、周りの皆で”ウェーブ”を作り始めた。
最初は皆バラバラだったが、最終的にはかなり美しいウェーブを作ることに成功。団体行動が苦手な中国人だが、今回は会場の皆の心が通じ合ったようだ。
失敗作の、恥ずかしいウェーブをご覧になりたい方は、こちらをどうぞ!
(私も参加してみた。私達が起点となって生み出したウェーブは、かなり貧弱なものばかりであった)
完成された美しきウェーブをご覧になりたいかたは、こちらをどうぞ!
(別の場所が起点となっておこしたウェーブ。少しずつ迫ってくるその波の勢いに、何故かある種の恐怖を感じた)
試みその2
変なエール
中国の係員の方が中心となって、皆でエールをかけ始めた。どちらかの国(もしくは特定の選手)へのエールかと思ったら、そうではなく、
中国加油(中国頑張れ)
奥运加油(オリンピック頑張れ)
であっだ。(何じゃそりゃ???)
”ヘンテコエール”の様子をご覧になりたいかたは、こちらをどうぞ!
(実際、私の側に座っていた中国人も、”何だかよくわからん”と言っていた)
ともかく、これらの試みにより、”油田軍団”を含め、その他観客の方々のテンションが”ハイ”になってきたことは確かなようだ!
そしてその後・・・
ドイツ、ゴール!
ついに0-0の均衡が崩れてしまったのだ!
周りでは、中国人観客が、そのゴールを心から称えていた!
(懇親のガッツポーズで祝福だ!)
(こちらは、満面の笑みで祝福。本当にうれしそう)
そして、その後しばらくして・・・
ドイツ、2点目!
(ゴールを決めたのはドイツだが、この際関係ない!ともかく、”中国万歳”だ!)
そして試合終了!
日本敗北!
周りでは、ものすごい歓声があがっていた。
(ちくしょう、”油田軍団”め!まるで、油田を掘り当てたような騒ぎになっている)
(そうか!彼らはきっと、”中国系ドイツ人”なのだ!!だからこんなにうれしいのだな。人を見た目で判断しては、いけないのだ!)
<当ブログ参考記事>
・これは”ヤバイ”!!!あるドイツ人が示した中国と西欧の文化の違い
試合終了時、皆が”どんなにうれしそうだったか”をご覧になりたい方は、こちらをどうぞ!
(あ~、くやしい!もうちょっとだったのに)
喜ぶドイツ選手、そして肩を落とす日本選手。
(あ~、本当に悔しい!)
その後スタンド近くまで挨拶に来るなでしこジャパンを、多くの日本代表サポーターの方達が迎えた。
(この日は、会場で数多くの日本国旗を見かけた)
(ここにも!)
(あそこにも!)
そして、なでしこに、大きな拍手が送られた。その中には、中国人の方も、数多く含まれていた。
(ありがとう。あなたのような観客が増えてくれることを、心から希望してる!)
なでしこジャパン、本当にお疲れ様。
まとめ:
今回、何度か日本代表の試合を応援しに行ってきた。会場における、中国人の日本に対する応援のマナーは、かなり悪かったと思える。(一緒に応援に行った、私の中国人の友人もそう感じていた)。
しかしこれを、単に”歴史的問題”や、”反日教育の結果”として片付けてしまっては、私はとても悲しく感じる。
私なりに、今回日本に対してブーイングが酷かった理由を、分析してみた。
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1:歴史的問題及び中国における反日教育の為。
2:日本は隣国な為に、日本に対して非常にライバル視している。
3:応援のマナーに関しての、意識の欠如。
4:周りの中国人が日本ブーイングをしていたので、つられて思わず。
5:日本の応援の仕方よりも、他国の応援の仕方の方がのりがよかった。
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ここで、5に関して述べさせて頂きたい。
試合会場において、日本と相手国のサポーターの数は、あまり変わらなかった。(反町ジャパンのアメリカ戦、ナイジェリア戦、なでしこジャパンのアメリカ戦、ドイツ戦に関して)。観客の80パーセント以上は、恐らく中国人で会ったに違いない。
アメリカ人やナイジェリア人は、自国を応援すると共に、中国人のサポーターを味方につけるため、いろいろな方法を駆使していた。私の以前のブログを読んで頂ければわかると思うが、彼らは”中国の国旗”と”自国の国旗”を両手に持って会場を走り回ったり、実に面白い”ヘンテコ”な格好をし、更に中国語で応援ソングを歌ったりしたりなど、中国人の支持を得るために、実に色々な工夫をしていた。
その一方で、日本の方は、中国人観客の支持を得ようとせずに、日本人同士で固まり、日本語のみで応援をする傾向が多かったのではないかと、私は感じる。心の中で、”中国人は、日本人が嫌いだから、どうせ応援してくれない”と、応援する前から決め付けてしまっていた方もいたかもしれない。(もちろん、そうではないかたもたくさんいらっしゃったと思う)。
もし私達の応援が実に面白おかしく、更に中国人にとって好感が持てるものだったら?そして、中国人の興味を引くことができたら?状況は、きっと変わるはずだ。
彼らのオリンピック観戦の目的は、決して”日本バッシング”ではない。目的は、”いかに楽しく過ごすか”なのだ!待ちに待った北京オリンピックがやってきたのだ。そして、運よくオリンピックのチケットを手に入れることができたのだ!皆、この機会を楽しく過ごしたいのだ。
(この”油田軍団”の方達の心をつかむことができなかったのは、恐らく私の応援の仕方に問題があったのだろう。この失敗を、次回にいかさなくては!)
実はこの日、3位決定戦が行われた後の決勝戦 ”アメリカ vs ブラジル”の試合を、私は見てきた。果たして中国人が、日本に対してしているように、”どちらか特定の国に対して、かなり偏った応援をするかどうか”を、この目で確認してきたかったのだ。
(アメリカとブラジル。共に素晴らしいチームであった)
そして、その試合での”中国人の”ブラジルに対する声援”及び”アメリカに対するブーイング”は、かなり凄まじいものだった。実際、この日の日本に対してしたものよりも、はるかに規模が大きかったのだ!
しかし!
アメリカ代表のサポーター達が、この状況を変え始めたのだ!
どうやって???
このアメリカ vs ブラジル戦に関しては、また別の機会にご紹介させて頂きたい。
最後に:
この雨の中、日本代表を応援しに行かれたサポーターの方々。本当にお疲れ様でした。ある意味このほぼ”Awayな状況”で、日の丸を掲げて日本代表を応援することは、本当に勇気があることだと私は思う。きっとサポーターの思いは、なでしこジャパンに十分に伝わったはずだと、私は信じている。
ヘンテコニュース
(ありがとう我らが日本女子サッカーチーム!)
谢谢我们的日本女足!(2)
( シエシエ ウォーメン ドゥ リーベン ニューズー 2)
~私達に感動をありがとう~
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