若手?の弁護士の皆さんと面談した。

幾つかの裁判の状況説明や、如何に被害者が理不尽な状況に置かれているかを説明した。
結局、如何に状況が難しいかという再確認をすることになってしまった。
医療過誤裁判の司法の問題点をいくつかぶつけたのだが、全て認められてしまった。

最後の砦であるはずの司法が、散々な状況であることを再確認したのだ。
(この国は本当におかしい。それともおかしいのはこちらの方なのか。)

医薬品添付文書の記載を守らず、明確な副作用を見逃し、明らかな危険な量の薬をインフォームドコンセントもなし(酷い場合は無診察で)に処方し、薬物中毒で死んでも、責任が問われない。

病気でもない人間を監禁拘束し、病気でもないのに電気ショックを行い、多剤大量処方し、裁判において全てそれが間違いであったことが判明したにも関わらず、知らなかったから仕方がない。
そんな理屈が通用する。

先進国で、そんな国は他にあるのだろうか?

パキシルの被害も、リスパダールの被害も、ジプレキサの被害も、米国ではその副作用に対する因果関係が司法により認められている。
被害を州政府がまとめて訴訟を起こし、司法もそれを認め、大規模な和解交渉が行われている。
米国での被害も甚大だが、それでも人権侵害に対する社会の自浄作用は遥かにある。

子供に対するリスパダールの投与が危険であり、それを製薬会社が隠して医師に投薬を奨めたことが違法とされたのだ。
何千億もの賠償金の裁判である。つまり、米国でのリスパダールの子供への投与が危険であることはすでに周知の事実なのだ。

弁護士や司法関係者には、是非この状況にたいして改善の声を挙げて頂きたい。

法を守るということは、その法を作った精神を尊主するということである。
基本に立ち返り、「当たり前の事を当たり前に」裁いて頂きたい。

自浄作用が期待できないなら、国民は医療も司法も見捨てる以外にない。
できるだけ関わらないで生きるしかない。