骨粗鬆症・骨折と便秘


便秘の解消法:女性の便秘解消対策、便秘・慢性便秘の予防と治し方」 女性の病気、骨粗鬆症。骨粗鬆症の80%は女性で、女性の病気といっても過言ではないほど女性に多い病気です。高齢化に伴って骨粗鬆症は増えています。女性の骨粗鬆症は、閉経をきっかけに、40代から急激に増加します。骨粗鬆症で問題となるのは、骨粗鬆症そのものよりも、骨粗鬆症によって引き起こされる骨折です。骨折して、はじめて骨粗鬆症だとわかる女性がほとんどです。骨粗鬆症で骨折を起こしますと、寝たきり状態となったり、骨折が治った後でも歩行困難となり、生活の行動範囲が狭まるところに骨粗鬆症の怖さがあります。また、骨粗鬆症でよくみられる背骨の骨折は内臓を圧迫し、これによって便秘が引き起こされます。さらに、骨折による運動不足も便秘の原因となります。ここでは、骨粗鬆症・骨折と便秘についてお話します。


骨粗鬆症とは何か? 骨粗鬆症の定義をめぐっては、いろいろと残された課題が存在していますが、2000年の米国国立衛生研究所(NIH)のコンセンサス会議で採択された、「骨粗鬆症とは、骨強度の低下を特徴とし、骨折のリスクが増大しやすくなる骨格疾患」となっています。すなわち、骨粗鬆症とは、「骨強度の低下」と「骨折のリスク」の2つの側面を有する病気であると考えることができます。さらに、「骨強度」とは、骨密度と骨質の2つの要因から成り、そのうち骨密度は骨強度の70%を説明することができるとされています。つまり、骨粗鬆症とは、骨密度が低下し、それによって骨折する病気といえます。したがいまして、骨粗鬆症の診断にあたっては、骨密度を重視することになります。診断基準では、若年成人女性(20~44歳)の平均骨密度値(YAM)の70%未満を「骨粗鬆症」といい、その70~80%の範囲にある骨密度値の場合を「骨重減少」といいます。YAMの80%以上の骨密度を示す場合は「正常」と診断されます。このように、骨粗鬆症の定義とその診断基準をみますと、骨密度の値がYAM値の70%未満になりますと、骨折るリスクが非常に高まるということになります。


この骨密度の診断基準を用いて骨粗鬆症の疫学的調査が行われています。2004年における骨粗鬆症の罹患者は女性868万人、男性229万人と報告されています。これを現在に換算しますと、骨粗鬆症の患者数は、女性および男性を合わせると780万人~1,100万人と推定されていて、骨粗鬆症の患者数は非常に多いということになります。


骨粗鬆症は、閉経や加齢に伴って生じる最も多くみられるタイプの骨粗鬆症である原発性骨粗鬆症と、特定の病気や薬物によって引き起こされる続発性骨粗鬆症の2つに大別されます。原発性骨粗鬆症は、退行期骨粗鬆症と特発性骨粗鬆症とに分類されます。退行期骨粗鬆症には、女性の閉経後、エストロゲンという女性ホルモンの分泌量の低下によって生じる閉経後骨粗鬆症と、加齢とともに起こり女性および男性でもみられる老人性骨粗鬆症とがあります。特発性骨粗鬆症には、妊娠後にみられる妊娠後骨粗鬆症や若年でみられる若年性骨粗鬆症などがあります。一方、続発性骨粗鬆症とは、関節リウマチ、糖尿病、甲状腺機能亢進症、卵巣摘出術などでみられる性機能異常、などの病気によって引き起こされる骨粗鬆症のことをいいます。また、寝たきりによる不動性、偏食、あるいはある種の薬物によっても続発性骨粗鬆症が発症する場合があります。


骨粗鬆症の原因は、骨重量(骨密度)の減少によるものです。その骨重の減少は、主に骨の中のカルシウムの減少によるものです。骨は硬いので、一度作られると変化しないようにみえますが、実際は、骨も活発に新陳代謝をしています。すなわち、古い骨は壊し、絶えず新しい骨に作り変えているのです。これを骨代謝といいます。ところが、骨の元になるカルシウムの摂取量が不足したり、加齢により新しい骨をつくるホルモンが不足してくると、骨を作る量よりも骨を壊す量の方が多くなり、その結果、骨がスカスカになってしまい骨粗鬆症が引き起こされることになるのです。


私たちの骨は、18歳頃をピークに、その後は、加齢とともに減少していきますので、骨重(骨密度)の減少それ自体は生理的現象であるといえます。しかし、骨重の減少程度が30%を超えますと骨粗鬆症となり骨折を起こしやすい状態となります。骨折を起こしますと寝たきりの状態となる場合があります。現在、寝たきりの原因の第1位が脳卒中、第2位が老衰、第3位が骨粗鬆症による骨折であることから、骨粗鬆症は、高齢化社会が抱える大きな問題の1つとなっています。


骨粗鬆症で骨折が起こりやすい体の部位は、脊椎(背骨)、大腿骨(太ももの付け根)、手首、腕の付け根などです。背骨の骨折は、重たいものを持ち上げようとした時に起こります。大腿骨、手首、腕の付け根の骨折は、転んだ時の防御によって生じる場合が多いです。骨粗鬆症それ自身にはあまり症状が出ませんが、これらの骨折が起きた時に痛みを感じることになります。いいかえれば、骨折が起きて、人は初めて骨粗鬆症を知ることになるのです。


背中や腰などに、骨折を伴う痛みが出ると、日常生活での動作が制限され、行動範囲も狭くなり、運動不足となって便秘が生じます。寝たきりの状態になりますと、これもまた運動不足や食欲不振による食事量の減少に伴った便秘が生じます。さらに、背骨が圧迫されてつぶれていく圧迫骨折になると、背中が丸くなり内臓が圧迫されるために便秘が引き起こされます。このように、骨粗鬆症による骨折は、深刻な便秘を引き起こすことになります。


骨粗鬆症の骨折らよる便秘の解消には、天然の食品成分であるイヌリンという水溶性の食物繊維が最適です。イヌリンは食物繊維ですので、食欲不振で摂取量の減った繊維質を補給し便の形成を促進させます。また、イヌリン食物繊維は、大腸に生息するヒトの健康に有益なビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌の栄養源となって、それらの善玉菌を増やします。善玉菌には便を軟らかくする作用がありますので、これによって、骨粗鬆症の骨折による便秘を解消させます。さらに、イヌリン食物繊維には、ビタミンDと同様に、大腸におけるカルシウム吸収促進作用がありますので、骨重が減少した骨粗鬆症の対策にもなります。このように、イヌリン食物繊維は、骨粗鬆症の骨折による便秘の解消効果のみならず、カルシウムの吸収促進といった骨粗鬆症にとっては有益な効果も持ち合わせている食品成分であるといえます。今では、スティムフローラのように、不純物を含まない極めて高純度のイヌリン食物繊維が、健康補助食品として市販されています。骨粗鬆症による骨折を原因として生じる便秘の予防と改善に、このような健康補助食品を活用することも有用です。


骨密度の低下や骨粗鬆症にとって大切なことは、骨折に至らないよう、日頃から、カルシウムの摂取量を増やし、その予防に心掛けることです。しかし、カルシウムは腸からの吸収性が非常に悪いミネラルでもあります。単に、摂取するカルシウムの量を増やしただけでは、体内に十分な量のカルシウムを供給することはできません。天然の食品成分であるイヌリン食物繊維は、腸におけるカルシウムの吸収を促進させる働きがありますので、カルシウム分の摂取と同時にイヌリン食物繊維も併せて摂取する方が、より骨密度の低下や骨粗鬆症の予防にとって有効となります。
便秘の解消法:女性の便秘解消対策









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