摂食障害・食わず嫌いと便秘:食わず嫌い(摂食障害)による便秘の予防と治し方


「便秘の解消法:女性の便秘解消対策、便秘・慢性便秘の予防と治し方」 10代から20代の若い女性に急増している摂食障害について取上げます。芸能人、モデルやスポーツ選手などの有名人にもみられる食わず嫌いを原因とする摂食障害、その拡がりは深刻な状況です。食わず嫌いによる拒食や過食によって、激痩せや激太りとなってしまう摂食障害。食わず嫌いによる拒食でも過食でも、摂食障害は、栄養バランスが不良な状態になってしまいますので、頑固な便秘が引き起こされてしまいます。食わず嫌いを原因とする拒食では、下剤を多用する女性も多く、それにより、大腸機能が低下して頑固な便秘も引き起こされます。摂食障害が過度にすすみますと、死亡に至るケースもあり、メンタルなケアだけでなく、栄養学的な対策がとても大切となります。私も、かつて、摂食障害まではいかなかったのですが、食べることを拒んだ時期もあり、ひどく辛い便秘を経験しました。ここでは、摂食障害・食わず嫌いと便秘:食わず嫌い(摂食障害)を原因とする便秘の予防と治し方について、お話します。


摂食障害とは、医学的には中枢性摂食異常症とよばれています。心理的な原因で、食に異常をきたす病気で、食べることを止める拒食症(神経性無食欲症)と、イライラしてひたすら食べる過食症(神経性大食症)とがあります。食わず嫌いが深刻な状態を拒食症といいます。これらの摂食障害は、厚生労働省によって難病に指定された特定疾患となっています。


摂食障害は、思春期から青年期に多い病気で、その95%が女性で、男性ではあまりみられない病気です。食わず嫌いを原因とする拒食症の発症年齢は平均18歳で、近年、15歳以下の低年齢層や30歳以上の拒食症の女性が増加しているといわれています。一方、過食症の発症年齢は、拒食症より平均年齢が高く、20歳以上といわれています。職業上の理由で減量を要求されている女優、ミュージシャン、タレント、モデル、バレーなどのダンサー、スポーツ選手などでは、一般の人に比べ、摂食障害、特に極端な食わず嫌いである拒食症の発病率が高いとされています。


摂食障害の女性は、年々増加し、現在では、1980年代の患者数に比べ10倍以上増加し、女性の100人から150人に1人の割合で、摂食障害がみられるとされています。近年、摂食障害の中でも、特に、過食症の増加が著しくなってきているといわれていますが、全体的にみれば、ダイエット志向が強く、そのため食わず嫌いを原因とする拒食症も増えています。


食わず嫌いを原因とする拒食の摂食障害では、痩せた状態が3ヵ月以上続き、生理が止まります。拒食症女性の約半数は、ダイエットをきっかけに摂食障害を起こします。また、ダイエットの有無に係わらず、体重が増えることを怖がり、「痩せていればなぜか安心」、「食べることは罪悪」という考え方に執着します。食べる量が少なくても、無理やり嘔吐したり、下剤を使ってみたりして、痩せようとします。このように、栄養失調で飢餓の状態であるにも関わらず、食べた物を取り除こうとする矛盾した行動を伴います。問題なのは、本人に病気の意識がないことです。家族やお医者様から、痩せを治されたくないので、自らは痩せいてることを認めず、このように、周囲のアドバイスを聞き入れません。一般に、食わず嫌いを原因とする拒食による摂食障害では、体重と食事のこと以外は、健康な判断ができるので、拒食症は精神病ではないとされています。


過食による摂食障害は、短時間に大量の食べ物を衝動的に食べる発作が起こる病気のことをいいます。健康な人のやけ食いや気晴らし食いとは違って、自分で抑制できずに繰り返します。数千キロカロリーの食品を、いつもは避けている甘く脂っこい食品を短時間で食べます。それでいて、大食後は、後悔や自責の念にさいなまれます。体重も増えて、激太りとなります。過食による摂食障害の背景には、意外にダイエット志向があります。太るのが怖い、痩せて綺麗になりたいと想う一方で、一度食べたら止まらない、1日中食べることばかり考えている、そして食べると後悔して無理やり嘔吐させる、下剤も使うといった行動も起こします。


極端な食わず嫌い、拒食や過食などの摂食障害は、ストレスの処理能力が原因で起こるとされています。思春期から青年期の女性においては、勉強、受験、進路、スポーツ、習い事、いじめ、異性の事、友達や家族との人間関係など、さまざまなストレスがかかります。通常、これらのストレスは、周囲の援助を得ながら自分で対処し解決します。ところが、これらのストレスを適切に処理することができないと、次第に挫折感を持つようになり、ストレスから回避して、むしろ自分の体型や体重に強い関心を持つようになります。この動機が強くなりますと、ダイエットにのめり込み、達成感や優越感、周囲の関心を得て、誤った心理的ストレスの代償を得てしまうのです。


食わず嫌いや拒食による摂食障害では、無月経や体重減少に加え、便秘、むくみ、冷え性、低血圧、めまい、脈拍数の減少、皮膚が黄色くなるカロチン症、うぶ毛の増加などの症状が起こります。血液検査では、多くの検査項目が異常値を示し、またホルモン量も変化します。一方、過食による摂食障害では、便秘、嘔吐や下剤の乱用による血液中電解質の異常、腎機能障害などが伴います。これらの症状の多くは、摂食障害による栄養のアンバランスに起因して起こります。


摂食障害の治療では、栄養治療が中心となります。また、メンタルケアのためのカウンセリングも行われます。栄養治療においては、栄養失調の改善を目的に、総合的な栄養指導が行われることになります。極端な食わず嫌い、拒食および過食の摂食障害では、頑固な便秘を伴いますので、水溶性食物繊維を十分に補うことが大切です。水溶性食物繊維は、非常に低カロリーな食品成分ですので、食わず嫌いや拒食による摂食障害にも、受け入れやすい食事栄養療法となります。水溶性食物繊維は、糖分や油分の吸収を抑制しますので、過食の摂食障害における激太りを抑えてくれます。また、水溶性食物繊維は、低カロリーなのに、満腹感を与えてくれますので、過食の摂食障害には非常に有用です。水溶性食物繊維は、食わず嫌いや拒食あるいは過食のいずれの摂食障害においても、とても有効な対策となります。


水溶性食物繊維の中でも、便秘の予防やその改善に最も有効な成分はイヌリンと呼ばれ水溶性の食物繊維です。イヌリン食物繊維は、ゴボウ、アスパラ、ニンニク、タマネギなどの多くの食材に含まれていますが、その含有量は極めて低く、とても貴重な天然の水溶性食物繊維です。イヌリン食物繊維は、大腸内に生息する乳酸菌やビフィズス菌等の善玉菌を特異的に増やす作用があり、これにより、便秘の予防やその改善に効果を発揮します。今では、スティムフローラのように、不純物を含まない極めて高純度のイヌリン食物繊維が、健康補助食品として市販されています。錠剤タイプのイヌリン食物繊維ですので、無理なく摂食することができます。イヌリン食物繊維は、低カロリーであり、体内でカロリー源とはならないので、ダイエット志向でも有用です。食べず嫌い、拒食症あるいは過食症による便秘の予防とその改善に、そのような健康補助食品を活用することも有用です。


摂食障害では、家族や周囲の人の理解が求められます。栄養管理に心掛けながら、周りの人が、摂食障害の女性の支えとなってやってください。何気ない栄養管理がとても大切です。叱責するのではなく、知らず知らずのうちに、栄養管理がすすめられるような状況が、最も好ましい解決法となります。


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