最近物凄く疑問に思っている事に、「キモカワ」の定義って何だ?というのがあります。
”キモカワ”という言葉が物凄く曖昧に使われている気がするんですね。
単純に、『気持ち悪い』と『可愛い』の合体だと思っていたんですが、
人によって感性は違うので、意外なものを『可愛い』と言っている人がいたり、
『キモイ』と言っている人がいたりします。
『気持ち悪い』と『可愛い』は対極に位置していると思いますけど、
『デペイズマン』(異郷送り)なんてのがありますから、
反対同士のものの組み合わせというのは可能なわけです。
そして、その違和感を愉しむのが、私は大好きです。
〇懐かし系可愛いキャラ→キモい?
どうも最近の若者にとっては、『昭和の香りのする懐かしの可愛いキャラ』が
キモイと見えているのではないか?と思ってしまうんですが。
それは「ドンチャックキモい」と言った言葉に集約されています。
『コアラボーイコッキィ』に対しても「キモい」と言っているのをネット上で見た事があります。
このノリだと、『宇宙少年ソラン』に出てくるマスコットの『チャッピー』なんかも
「キモい」と言われそうです。
70年代初頭生まれの私にとっては、こういったのが可愛く見えるんですが。
世界陸上のマスコット『ベルリーノ』も、懐かしの可愛いキャラっぽい要素を感じます。
公式イラストではちょっとクセを感じましたが、着ぐるみはとても可愛く見えます。
これに対しても「キモカワ」「ゆるキャラ」と言っている人がいました。
じゃあ、「ドンチャックキモい」と言っている人にとっての「可愛い」とは
どんなものなんでしょうか?
それから、『藤子不二雄』とか『古くからあるディズニーのキャラ』って、
懐かしい雰囲気漂っていますよね。
こういうのも「キモい」って思わないんでしょうか?
〇『ドアラ』について
中日のマスコット『ドアラ』も『キモカワ』として話題となりましたが、
どういった所が『キモカワ』なんでしょう?
私は「頭部が大きいのに首から下が普通の人間の体格をしているので
アンバランスだからキモい」のだと理解していたんですけど、違うのでしょうか?
やっぱり、『ドンチャック』と系統的に近い顔をしているから、顔立ちで「キモい」のでしょうか?
と思って調べてみた所、私の考えと同じ、
体格のアンバランスさが「キモい」と言われる理由の様でした。
初代のドアラというのを見ましたが、体格がずんぐりしている分、キモさは感じません。
でも、太ったウーパールーパーっぽいので、ちょっとクセはあるかも。
「ゆるキャラ」的ですよね。
ドアラのパペットぬいぐるみは、全然通常のマスコットの体格なので、キモさを感じません。
http://store.shopping.yahoo.co.jp/kewpie/o-70056.html
公式と思われるドアラのイラストも見ましたが、
三頭身くらいで体格のバランスは良く、全くキモくない可愛さです。
皆が「キモカワ」と言うから、周囲に流されて「キモい」と言ってしまっている人が多い様な
気もするんですが。
いずれにしても、キモさが無ければ、これだけ話題にならなかったというのも事実。
皮肉と言えば皮肉ですけど、マイナス要素は或る意味目立ちますから。
〇価値観、感性の多様性
よく、何か気に入らないものに対して「キモい」を連発する単純な人っていますけど、
そういった風潮とかも原因していそうな気がする。
あんまり深く考えずに「キモカワ」という言葉を使っている様な・・・。
例えば「ヤバい」という言葉もそうですよね。
本来は「怖い」「どうしよう」等といった意味で使われていたのが、
若者の間では良い意味での「凄い」を意味する言葉としても使われる様になり、
聞いているこちらとしてはとても戸惑います。
オシャレの崩れっぷりも遠因があるような気もする。
『ルーズファッション』(腰履きなど)とかね。
感性は人それぞれなので、何が可愛いかも、人によってはズレがあるわけですね。
或る人にとっては可愛くても、別の或る人にとってはそうで無かったりする。
考えても見れば”主観”に根ざしているわけですから、
絶対的な価値基準なんて無いですよね。
せいぜい、世間の大多数の人達の価値観を大雑把に括るくらいしか出来ない。
それと、言葉の意味付けが凄い曖昧になっている。
最近、日本語が崩れていっていると嘆く言葉をよく耳にします。
自分の価値観の押し付けはしないように注意したい所ですが、
個人的意見を言う位なら良いと思います。
まあもし言っても、感性の会わない人には何を言っても無駄かも知れませんが。
【関連エントリー】
スーティーチ!(歯痒さ解消シリーズ)2008-2010.10.31
http://ameblo.jp/ssatoloux-1987/entry-10693167303.html
電熊(エレクマ)さんちの特殊事情(其之弐:紀貫之PARTⅡ)
http://ameblo.jp/ssatoloux-1987/entry-10681242997.html
極私的オヤジ度チェック
http://ameblo.jp/ssatoloux-1987/entry-10679155620.html
江麗熊(エレクマ)さんちの特殊事情(其之壱:紀貫之的精神の巻)
http://ameblo.jp/ssatoloux-1987/entry-10676417435.html
思いついた言葉を検索してみる実験(改造動物:熊編)
http://ameblo.jp/ssatoloux-1987/entry-10673178031.html
熊(くま)と発音する時「く」にアクセント付けるか「ま」にアクセント付けるか(2002.8.26)
http://ameblo.jp/ssatoloux-1987/entry-10661618828.html
ファッションに対する歯痒さを漫画に込める(絵随筆その2)
http://ameblo.jp/ssatoloux-1987/entry-10139410804.html
『MYLILO & MYSTITCH』(歯痒さ解消シリーズ)(2008)
(『リロアンドスティッチ』の、本来のリロはこういう顔をしているというシミュレーション)
http://ameblo.jp/ssatoloux-1987/entry-10100538103.html
「腰履き」について考える(2)
http://ameblo.jp/ssatoloux-1987/entry-10094278113.html
「腰履き」について考える