外国語の、特に英語に多く見られる「曖昧母音」。
「ア」にも「ウ」にも聴こえる。
発声記号では「ə」と、「e」の逆さに表記される。
シュワー(Schwa)と呼ばれるらしい。
日本語ではよく「ア」行や「ウ」行の言葉で表記される。
どうにも歯痒い存在の「曖昧母音」だけど、恐らくだが、外国語では、
ポリネシア辺りの言語を除いて、子音に意味を持たせているからではないかと、
私は素人判断する。
こういった話は、角田忠信博士の「日本人の脳」(大修館書店)の研究によるもので、
6歳~9歳を日本語を使って生活した人は、脳の構造が、
自然音を「左脳」で処理する様になるという。
つまり、川のせせらぎや虫の鳴き声を聴いて、風情や意味を感じる様になるのだという。
外人には、虫の鳴き声が聴こえない人もいるらしい。
聴こえたとしても、何も情感が湧かないらしい。
この話は脇に置いて、「子音に意味を持たせる」とはどういう事なのかについて説明する。
例えば「カフィー」(Coffee)のつもりで「クーフー」(Cooffoo)と言っても、
「珈琲」として意味が伝わるらしい(某氏からの話)。
言葉に「K」と「F」が入っているからだ。
母音が多少いい加減でも、意味が伝わるわけだ。
でも、日本語を母国語とする人にとっては、母音が曖昧だと分かり辛い。
因みに、母音だけで形成されている欧州言語の単語は、
特別にちゃんと左脳で処理されるらしい。
取り敢えずこういった話はやめて、本題に移ろう。
曖昧母音の日本語表記法
アゥ [ə]
カゥ [kə]
サゥ [sə]
・・・・・
例えば、「ウァー!!」といった表現があるので、「ウァ」は使用できないとみなし、
その逆を使えば良いと判断した。
例・「Le」「ラゥ」
「イ」と「エ」の中間の発音の表記法
エィ [ɪ]
ケィ [kɪ]
例えば、「イェーイ!!」という表現があるので、「イェ」は使用出来ないとみなし、
その逆を使えば良いと判断した。
例・「bit」「ベィットゥ」
北京語の「e」の日本語表記法
エォ [ɤ]
ケォ [kɤ]
口の形を「エ」にして「オ」を発音する感じ。
篭った「ア」に聴こえる。
「オェ」は「Ö」のための拡張日本語なので、それは使用出来ないとみなし、
その逆を使えば良いと判断した。
例・「的」(de)「テォー」
皆無理がありすぎる。
取り敢えず保留にします。
因みに、[ɨ] 狭中舌非円唇母音(せま・なかじた・ひえんしんぼいん)の表記だけは、
何故だか日本語表記法の努力がなされているらしい。
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