● 自分と他人との境界線って!?
こんにちは 三浦真弓です。
昨日の日曜日、久しぶりにわが子たちが通ったNPO法人うめの森ヴァルドルフこども園へ行ってきました。
吉良創(きらはじめ)先生による「触覚~私と世界の境界線~」の講座がありました。
園内に入ったところでのこのあしらい。
園児さんの目線にも、同じようにあしらわれていて、癒される空間です。
(子どもが手に取っていたずらするんじゃないのか?なんていう心配はないんですよ。もちろん、触ってみたくなるお子さんもあるでしょうが)
感覚というと、一般的には、五感でしょうか。
シュタイナーは12感覚あると言いました。
そして、それらが、人にどのように作用しているのか、心の活動としては、どのように影響している感覚なのか?ということを言いました。
吉良先生が、講座前に演奏してくださったライアーの曲。
そのライアーの音も、ほんわかしている会場の空気感も、すべて、子どもを育てるのにふさわしいように用意されています。
今の時代は、間接的な体験が増えていますよね」
と吉良先生はおっしゃいました。
確かに、録音されたもの増えていて、本物の音を聴く機会は、減っているかもしれません。
感覚器は、自分自身と外の世界との中間にあります。
感覚を育てようとおもったら、ステキな外の世界と出会うことも大切ですね。
触覚というのは、触れた瞬間には感じるけれども、例えば触れ続けていると、触れているということは忘れてしまいます。
ずーっと触れているということを意識しているのは大変なので、そういう仕組みになっているのですね。
では、触れ続けていると(なれると、ともいえます)いったん忘れてしまうからといって、慣れ続けるような生活をしていてよいのか?という点ではどうなのか。
つまり、より、刺激的な生活を送るということになります。
特に、幼児期に「より刺激的な生活を送る」ということについて、刺激を与えて、覚醒させ続けることが、幼児にとってよいことなのか。
そこを考えていきましょう。
というお話でした。
刺激もいろいろな種類、パターンがあります。
幼児期は、まだ、すべてのものを受け入れる状態になっています。
直接触れるものや過ごしている環境が、よりよいものであればあるほど、子どもは安心して過ごせます。
そして
自分が今いる環境が安心できればできるほど、自分が生きていく世界に対しても、信頼を持てるようになるのですね。
幼稚園でのお話なので、小さいお子様がそだつ環境についての内容が中心でした。
思春期・反抗期の、これから自分自身の世界に飛び出していく子供がいる家庭でも、同じことが言えるなーと思って、お話を伺っていました。
感覚器官は、自分と外の世界との間にあるからこそ、感覚器官を育てていくことで、自分と外の世界との境界線を感じられるようになります。
今どきは、境界線を乗り越えているような出来事に、遭遇することも多いです。
親子間の過干渉もそうですよね。
よかれとおもって…かもしれませんが、子どもがすべきことを、親がしているという場面に出会うことも多いです。
子どもが迷惑がっているようでしたら、過干渉です。
子どもの領域に、入り込みすぎになっていますよー。
それをし続けていると、場合によっては、子どもが慣れてしまって、自分ですべきこともできなくなってしまい、
「ママがやってくれると思っていたのにー」
なんてことにもなりかねません。
あ、吉良先生は、このような話はされませんでしたけどね。
いろいろ、共通することをたくさん思い出しながら、聴かせていただきました。
ありがとうございました。
講演の後は、カフェも開催されました。
小さいお子様を育てながら、手作りバザー品も用意してくださっていました。
親子で学ぶことができたり、癒されたり、本当に子どものための園だな~と、改めて実感します。
園の運営を保護者がになっている部分の多い園なので、通わせてみたいけど、活動がネックだわ…と思われる方もあるでしょうか。
気になる方は、入園説明会に足を運ばれるとよいですよー。