今が旬 ~ 柚子 その4 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで30年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

 

 

柑橘類の中で一番香りが好きなのは柚子。甘いシトラス調にほのかな苦味のある香り。なぜか懐かしくなる。

 

シトラスの香りは、希望やポジティブな考えを与えてくれると言う。不安や悩みがある時に、嗅ぐといいかもしれない。

 

また、血行促進作用もあるようで、疲労回復にも効果的だそうで、冬至のゆず湯が良いのも納得する。免疫活性自律神経のバランスを整えてくれるのだそうだ。

 

とは言え、柚子そのものは、果肉を食べるのには不向きな『香酸柑橘』であるが、その代わりに非常に香りが高い果皮・果汁を持っており、特に果皮は果肉に比べビタミンCが豊富で、抗酸化作用が多くあると言う。

 

果皮には果肉の約4倍近いビタミンCが含まれており、そのビタミンCの配合量は、レモンのおよそ1.5倍。肌のコラーゲンの生成、老化予防、シミソバカスを薄くしたり、小ジワを防いだり、肌荒れやニキビの改善、アンチエイジングにも効果的。カリウム、カルシウムも多い。

 

また、柚子湯に入る時のるぬるぬる感が記憶にあるが、これは種の周りの、ペクチンと言う成分なのだ。これを利用し、日本酒で化粧水を作っているが、今はアレルギーのため皮膚がひりひりするので何もつけられず。


柚子の季節。とはいえ、イタリアでは柚子そのものは販売されておらず。


来月友人が来伊するし、夫も帰国するので柚子を頼もうとしていたら、友人から「柚子いる?」と連絡が来た。


ミラノ郊外の自宅で柚子を作っている日本人がおり、「柚子おじさん」と勝手に呼んでいるが(でも結構年齢は近いようで驚いた!)友人はその人から入手したのだという。年によって出来合いが違う様で、小さくてアッという間に悪くなってしまった年もあったし、今年は出来が少ない、ということだったが、かなり良い大きさのようだ。


そのお裾分け!

 

やっぱり入手したら作るのは…あれでしょう?!

 

大好きな柚子胡椒。最近業者から購入したばかりだが、やはり手作りが一番!

 

一般的には、柚子胡椒は秋冬になって黄色に色づく前の、緑色をした柚子「青柚子」の皮を使うそうだ。ちなみに青柚子の旬は7月~10月くらいまでで、青唐辛子は7~9月まで。唐辛子の色(青/赤)と柚子の色(青/黄色)の組み合わせによって出来上がりも変わってくるから面白い。

 

早速青唐辛子も購入。近いうちに作ってみよう…


楽しみ、楽しみ...