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2017-06-21 08:09:56

場所か人間か

テーマ:日記

 

先日、娘の靴を買いに行きました。

 

前の靴は僅か4か月でボロボロに。よく遊んだ勲章です。新しい靴が増えて娘も大喜びで、おニューの靴を両手に抱えて嬉しそうに歩き回ってました。

 

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

 

二兎を追う者は一兎をも得ず

 

昨日、小池都知事は豊洲と築地両立案を打ち出しました。選挙対策なのでしょうが、現実性の無い生煮え案を出してお茶を濁したのを考えると、よほど移転反対派の声を抑えるのが難しくなったということでしょう。また、築地で営業しながらの再整備案は事実上不可能だったというわけです。

 

東京都が6000億円に次いで新たに4000億円(上物を入れたら5000億くらい?)の不動産投資をして、豊洲の赤字を穴埋めするだけの黒字を達成できるのか、、、スポンサーは都民なので都民が判断するしかありません。。。

 

安全性については、ベンゼン100倍の地下水を70年間毎日2リットル飲んでも健康を害す率は1000人に1人という率なので、ましてや地下水を直接飲むことは無いので科学的な安全は既に確認されているのですが、風評対策として追加工事を行うということらしいです。

 

場所か人間か。。。

 

そもそも、一番重要なのはそこで営まれる人間活動です。築地のキモは威勢の良いセリの風景であり、そこで活躍する目利きたちの活躍だったわけででしょう。

 

ハコは所詮ハコでしかありません。ハコに付加価値を与えるのはそこで活動した人間たちの歴史です。

 

しかしハコは所詮ハコなので、古くなって使用限界に達したら終わりです。みんなで「今まで、ありがとう」と言ってやればいい。ハコを乗り換えるのだから昔のハコは喪失しますが、そこで営まれる人間活動は残ります。

 

ハコばかり考える思考の建築専門家はその実、ハコにしか興味が有りません。その原動力は、ハコのデザインが気に入らないという建築専門家的視点です。

 

5年後築地が再整備されたとしても、今の築地は戻って来ないでしょう。豊洲市場と同じ現代的でクリーンなハコができるだけです。

 

場所はあくまでステージで、そこで活動する人間たちが主役であって、その逆は成り立ちません。ステージは変わってもそこで活躍する人間たちが団結していれば、新たな市場の付加価値を生み出すこともできるでしょう。

 

今回の騒動でもっとも痛手だったのは、推進派と反対派で業者同士の対立が起きたことだと思います。推進派の仲卸業者は反対派の卸業者に移転したらもう取引はしないよ、と脅されたこともあったそうです。

 

一番の問題はステージで活躍する人間たちの人間関係が壊れてしまったことで、築地ブランドが棄損する可能性があるのはそこです。

 

豊洲移転反対派を惑わすように好き勝手に絵空事の提案をした人たち、それを政策ブレーンに招いて移転問題を政治利用した知事、そしてなんといっても全てにおける決断の遅さが、そこで活躍する人間たちの間に深い亀裂を生じさせたのではないでしょうか。。。

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2017-06-18 16:57:07

八角堂

テーマ:建築

 

鎌倉の海蔵寺の近く、扇ヶ谷のJR横須賀線ガード下をくぐるとすぐ、忽然と「岩船地蔵堂」という八角堂が観えます。小さな八角堂ですが、源頼朝の娘の「大姫」を祀る地蔵堂で歴史的な建物です。大姫は恋人を父の頼朝によって殺され、深い悲しみで20歳でこの世を去ったといわれています。

 

 

よく見ると二重垂木の下の垂木はマル、上の垂木はカクとなっていて、下部には華燈窓が付いており、小さいながらもとても手の込んだ造りであることがわかります。

 

いま進めている仕事で八角堂を少し調べているのですが、そもそも八角堂って何で八角なのでしょうかね。全国には八角堂だけでなく六角堂というのもあります。調べてみると八角堂も六角堂も円堂の一種ということらしいです。

 

この辺のことを詳しく解説している書物が無いので詳細はわからないのですが、円堂といえば仏教では仏舎利のようなものを連想します。仏舎利はお釈迦様の遺骨を納めている塔です。

 

そこから派生した円堂を木造で造ろうとすると、どうしても多角形になる。平面的にどこにも矩形が無くなるので、通常の四角い矩形の建物より遥かに難しく、宮大工の腕前が試されるというものです。日本に仏教伝来以前の古来からある様式のお社も、主屋の棟の向きや向拝の位置により建物の向きははっきりしていますが、円堂ではご本尊の向き、拝む方向によって方向性はあるものの、建物としての方向性はありません。

 

ところが奈良の興福寺の南円堂は天竺様の勇壮で巨大な円堂で、面白いことに向拝が取り付いており、方向性がはっきりしているので、時代時代によってさまざまなヴァリエーションが考えられてきたのかもしれません。

 

また、8という数字は古来から縁起の良い字とされてきました。神道においても、たとえば三種の神器の二つには八咫鏡、八尺瓊勾玉といった八という数字がありますし、八百万の神、八千代というように無限という意味で用いられたり、八方除、八幡、八雲という言葉があります。季節を春夏秋冬というように季節を4つに分けて、それに北東、南東といったように入れていけば占いでよく見る恵方になりますし、仏教においても、八正道、八苦といった言葉があります。お釈迦さまは8日に生まれ、80歳で亡くなったといわれています。

 

八という数字は日本においても縁起の良い数字なのですが、中国や台湾においても縁起が良いとされ、日本人以上に数字の8に拘るようで、車のナンバーや電話番号で数字の8は高値で取引されるようです。中国やタイといった仏教がある国でも八角形のお堂が沢山あります。

 

そう考えると八角堂というのは、ある種の普遍性を感じさせるミステリアスな魅力がありますね。。。

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2017-06-17 11:33:42

リスクのバランス

テーマ:日記

ロンドンのグレンフェル・タワー火災は酷い火災でした。

 

そもそも、グレンフェル・タワーは日本の建築基準法からすれば有り得ないような形をしているように感じます。建築基準法では①避難上有効なバルコニーと、②屋外避難階段・防火壁に囲まれた屋内避難階段、への二方向避難が義務付けられています。

 

しかし、火災のあったビルはバルコニーも無く、防火壁も無かったようで、それを補うスプリンクラーなど消火設備も無かったようです。しかも省エネのためにポリエチレンを貼った外装パネルを古い躯体に貼っており、可燃性のあるパネルを外壁に貼るというのも、コンクリート等不燃材でできた日本のマンションではあり得ないと思います。

 

日本であれば煙は上階へ廻ったとしても、せいぜい一室が全焼するだけで済んだでしょう。英国は先進国ですが階級社会ですから、労働者階級は法的な支援も受けられず、リスクの閾値が低い状況に甘んじざるを得ない状況があると感じます。日本では所得や社会的地位に関係無く法で安全基準は一律で、それを全国民が受ける権利は守られています。

 

そういう意味では、個別には問題点が多々あっても、日本の法体系は諸外国に比べて概ね完成度が高いといえるのかもしれません。

 

高い安全の閾値は、高いコストと引き換えに維持されるので、お金持ちの国で国民の公平性が高い国でしか維持するのは難しいわけです。とはいえ、高過ぎても経済の停滞を招くので、高過ぎる閾値は常に経済的なパフォーマンスと照らし合わせて、どちらが総合的に社会に有益かを議論されなければならないでしょう。

 

数値とは科学的なものなので、一般の人はそれがどの程度のリスクなのか理解することが難しく、そこに恣意的な印象操作が起こり易く、ポピュリズムに流されやすいものです。だからこそ専門家は、勇気を奮って意見を言って、それをマスコミが粉飾せず、分かり易く正確に国民に伝える必要があります。しかし悲しいことにそれが全く機能していません。

 

理性的で科学的な議論はいつも隅に追いやられ、ポピュリズムによる空気の世論形成によってものごとが流浪しますね。

 

たとえば豊洲市場の件では、小池都知事が地下の汚染水に飲料水の環境基準を適用し、技術的な問題と安全と安心は違うといった心の問題にすり替えてしまったことで、都政が混乱し事態の収拾を難しくしました。

 

飲料水基準というのは、70年間毎日2リットルの飲料水を飲むことを想定し、健康に対する有害な影響が出ないと判断され、リスクの増分が10万分の1となるレベルということです。

 

環境基準の100倍のベンゼンが検出された地下水を70年間毎日2リットル飲み続ければ、どれだけリスクは増すのでしょうか?単純に言って、10万分の1 × 100倍 = 1千分の1 です。

 

つまり、地下水を70年間がぶ飲みしても、健康に対する有害な影響が出るリスクの上乗せ分は、僅か0.1%に過ぎないことになります。まあ地下水を飲むことは無いので、その健康リスクというのは無視できるレベルだということがいえます。

 

科学的に安全が確認された問題でも、地下空間の換気やシートで覆うなどの追加的な土壌汚染対策を何十億も掛けて行うというのですから、日本は微小なリスクに対しても、極めて高いコストを払うことができる意識の高いお金持ちの素晴らしい国だということが言えます。

 

「慎重すぎる政策は、最大のリスクである」と、かつてインドの首相が言ったらしいですが、安全安心と経済的停滞と天秤に掛けて考えることこそ、小池都知事の言う「鳥の目」であるはずです。

 

同じようなことは先日成立したテロ等準備罪にも言えるでしょう。先の英国の例のように先進国における格差問題で鬱憤を貯め込んだ移民や労働者階級にとって、テロは憂さ晴らしの場を与え、体制を転覆させるための格好の思想となっています。

 

テロリストの謀略活動は一般人を装い普通の市民生活に溶け込んで行われるため、人権やプライバシーの閾値を若干下げてでも、監視しなければいけないというのが世界の共通認識です。実際に一般人が誤認逮捕されるリスクと、テロによる大量殺人のリスクを天秤に掛けて、やむを得ず後者を優先させようというものでしかありません。

 

この法案も10年以上も審議しているのですから、もはや議論は尽くしたはずだし、問題点は運用しながら改善されていけばよいだけです。

 

ポピュリズムは目くらましのように我々の事実誤認を引き起こします。科学的な問題を心の問題にすり替えられると感情の対立によって冷静な議論すら成り立ちません。だからこそ、冷静に理性的に、ちゃんと議論できる意識の高い社会であってほしいですね。

 

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2017-06-15 09:00:54

のり真安齊商店

テーマ:建築

 

長谷寺近くの由比ガ浜通りに面した場所にある「のり真安齊商店」。

 

鎌倉市の景観重要建築物にも指定されており、昔の通りの面影を残す数少ないレトロな風情の建物で、いつも通りすがりに目にしているのですが、ちょっと面白い建物なので前から気になっていました。

 

大正13年に建築されたこの建物は現在も住居として利用されているので詳細な写真などは載せられませんが、とても面白いと思えるのは1,2階とも寄棟形式で、道路に面した部分は揚戸による大きな開口と屋根と連続する深い軒を設けた商店建築となっているところです。

 

通常は出桁の上は2階が載っており、建物を大きくみせる視覚効果があるのですが、この建物は2階がセットバックしており、通りに面して高さを抑えて、屋根面が非常に目立つ形になっています。

 

私が勉強不足なだけかもしれませんが、このような形状の建物はなかなか例が無いのではないでしょうか。

 

道路に面した部分は、出し桁造りなのかと思ったのですが、覗いてみると室内は腕木の位置よりも天井高が高く、梁が持ち出しになっているわけではないので、腕木を桁で挟んで回転モーメントを抑え、出し桁を載せることで深い軒を造っているのかもしれません。

 

さらに、隅柱の上には寄棟の隅木が伸びており、隣地側には軒は伸びないので道路側に伸びた軒の端部にのみ破風板がささっており、とても複雑になっています。

 

道路側にも2階が載っていればこのような複雑な形状にはなりません。若しくは、2階のセットバックが浅ければそのまま切妻としたほうが素直な架構になっていたでしょう。

 

2階のセットバックが大きいというユニークな建物のため、見た目には平屋に近い抑制効果があり、それによって大工さんはとても苦労したのだろうな、、と思える建物でした。

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2017-06-13 13:30:42

豊洲移転

テーマ:日記

 

 

先日の豊洲市場「専門家会議」にて、専門家から具体的な土壌汚染水対策が出まして、材料が全て出揃ったようです。

 

いやはやしかし、、、

 

そもそもが盛土は付加的措置であってコンクリート遮蔽によって土壌汚染対策の法的基準は満たされているのですが、小池都知事の環境基準と安全基準を取り違え、地下水に環境基準を適用するという判断によって、大混乱となってしまいました。。

 

大量のネズミや老朽化、アスベスト、排ガスに直に生鮮食品が晒されているという状態、、、豊洲か築地かどちらが安全かと問われれば、客観的により安全なのは豊洲でしょう。

 

経済的にも政治的にも、6000億も掛けた施設を一度も使わず解体する案は非現実的だし、築地の土地を売って売却益を得るほうが遥かに東京都は儲かるしダメージも少ないでしょう。

 

今日また築地跡地を民間に貸して商業施設を建てる案を検討中とニュースに出ていました。都は一歩一歩情報を小出しにしていますが、実質的に豊洲移転によるダメージコントロールなのでは?と勘繰りたくなります。

 

それでもやはり公平性を重視するのであれば、いま案が出揃ったので都民に直接豊洲移転の是非を問う住民投票を行うのがもっとも公平だと思います。それとも各候補者は都議選の公約に掲げて、都議選の争点にすればよいのです。

 

小池都知事は高い支持率を得ていますが、豊洲か築地残留かを決定するのは、小池都知事ではなく、市場関係者だけではなく、都民のはずです。まさしく都民ファーストです。中央卸売市場は公営なのですから、都民が豊洲か築地残留か選べばよいのではないでしょうか。

 

それにしても、専門家会議後の質疑で豊洲移転反対派の市場関係者の怒号はどうなのかと思います。理性的に今ある状況の改善策を話し合わないと延々と時間を浪費するだけで何も決まらないでしょう。そもそも、心情的に築地残留であるならば、いくら科学的論証を積み重ねたところで答えは変わらず時間の無駄です。

 

動画の5時間20分あたりで、「税金ドロボー!」とか「安倍総理より酷いぞー!」には苦笑しました。。。

 

建築には、コンテクスチュアリズム(文脈主義)というものがあります。無秩序な都市化、グローバル化によって、工業化されたモダニズム建築が氾濫し、その反動によって、リージョナルなもの、ヴァナキュラーなものへの回帰が喚起されるという考え方で、そういった地域性こそ建築のデザインのコンセプトになり得るというものです。

 

新国立競技場のザハ・ハディド案やそれを選定する密会コンペ過程には酷いものがありましたが、それはまだ建築が建つ前の話しでした。ですのでひっくり返したことは無駄ではなかったと思います。

もともとザハ・ハディドのデザインは、地域性ではなく前衛風のデザイン(中身はローテク)なので、とくに東日本大震災からの復興という意図を込めた五輪のメイン会場としては、日本人の心情に合致せず賛否両論分かれるのは明白でした。

 

政治行政や経済合理性に疎い生粋の建築デザイン畑の建築家や自称建築○○な人が、出来上がった建築を気に食わないから「ぶっ壊せー!」と扇動するのはまさしく高慢でしょう。提案するのであれば、「どう改善させるか」のほうが重要なはずです。

 

文脈から考えると、築地には歴史があり、ごちゃごちゃした下町風の風情というものがあり、そこで繰り広げられてきた営みや人の想いは決して簡単に断ち切ることが出来ないということはわかります。私も築地は好きな場所です。

 

極端な話、築地と豊洲はたった2キロしか離れてませんので、築地新市場と名乗ってもいいと思いますし、豊洲に移っても築地市場の建物の一部は記憶遺産として残すとか、トラス屋根の鉄骨の一部を豊洲の空スペースに移築するとか、何か築地の名残を残しておけば記憶の継承もできるでしょう。

 

安全基準と環境基準を恣意的に混同させ、ひとつの失敗が全ての失敗のように大々的に宣伝し、それまで何十年も議論し尽くして得た移転という決断を反故にし、民も官も同じく移転の成功に向けて「どうやって改善させるか」という建設的な議論が無視され、この専門家会議のように罵声によって議論がかき消され、断腸の思いで移転を決断した仲卸業者のみなさんのノスタルジーに政治的思惑を持った人たちが漬け込んだことの罪は計り知れないと思います。。。

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2017-06-12 14:33:55

第4回 東日本支援チャリティーコンサート

テーマ:日記

 

週末は東日本支援チャリティーコンサートを拝聴しました。

 

津波ヴァイオリンを操るヴァイオリニストの梅津美葉さんとピアニストの宇治田かおるさんの感情の籠った素晴らしい演奏に心震えました。とくに高音に消えていくように余韻を残した音色が本当に美しかったです。

 

母と家内、そして1歳5か月の娘を連れて行きました。

 

まだ何もわからず騒ぐ娘をコンサートに連れて行くのは迷惑になるかという思いもありました。案の定、私と家内交互で声の大きい娘を抱っこし出入口を行ったり来たりで、みなさんにご迷惑になって申し訳なかったのですが、娘にも本物の音楽を聴いてもらいたかったのと、亡き父の介護の次は祖母の介護で忙しかった母の気分転換にもなっただろうし、お友達にも家族を紹介できたし、何より家族全員で行けたことが嬉しかったです。

 

 

そのあとコインパーキング近くの浄明寺へ。娘が歩く歩くとせがむので、境内を手を繋いで歩いて石窯ガーデンテラスへ。冷たい飲み物で喉を潤し、娘は終始大興奮に相当疲れたようで夜は爆睡でした。。。

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2017-06-06 16:17:15

地球温暖化?

テーマ:日記

 

週末は娘を連れて葉山の朝市でお買い物してそのあと森戸海岸へ。

 

娘にとって生まれてから海辺は3度目。過去2回は怖がって泣いたりと、抱っこから砂浜に降りるのも嫌がっていましたが、昨日は波打ち際でちょっとした水遊びできるまでに成長しました。鵠沼海岸や由比ガ浜に比べると森戸海岸はまだ水がキレイで透明度が高いです。

 

また、本日は鎌倉市倫理法人会で竹田淳子さんの講和を聴かせていただきました。波乱万丈を通り越してあまりに壮絶過ぎる人生を歩まれてきた方で、現在はカウンセラーとして占い師として、メディアなどでも大変ご活躍されている方です。

 

壮絶な過去を背負っていると自分の生い立ちを語るのは大変勇気がいることだと思います。私ならばずっと胸の内にしまい込んでいたいと考えるかもしれません。自らの過去を語り、そして新しい出逢いを通してものごとの考え方の変化によって、人生が大きく進展していったというその力強い話に、40分間終始圧倒されてしまいました。。

 

。。。。。。。。。。。。。。。。。。

 

話しは変わって、トランプ大統領のパリ協定離脱が話題になっています。とはいえ、温暖化の規制当局IPCCを造ったアメリカは率先して規制を守ったことなどありません。

 

そもそも、地球は温暖化しているのかどうか?これはまだ様々な学説があって明確になっていません。

 

しかし、この100年で世界の平均気温が1℃上昇したという事実は確かなようです。IPCCの予測によると2100年には1℃~6℃の気温上昇が予測されています。じつに幅のある話です。。

 

温暖化の原因に二酸化炭素が言われていましたが、近年、人間活動よりも海温上昇による海中の二酸化炭素やメタンなど温室効果ガスの気化など自然活動の影響のほうが遥かに大きいという研究も出されています。

 

学説の中では、現在は小氷河期なのでむしろ温暖化を推奨したほうが良いという意見もあります。でも、もし小氷河期であればその効果を相殺し余りある気温上昇というのは、逆に急速に温暖化が進んでいる証拠ともいえる気がします。

 

私は温暖化はやはり進行していると考えています。主原因は二酸化炭素でないにせよ、温暖化は進行していると思います。

中国で無軌道な都市開発により砂漠化が急速に進行しているのを見ても明らかだと思います。日本でも黄砂の影響は大きいです。急速な都市化によって、森林伐採によって、自然は少しづつその治癒能力を失いつつあるのではと考えています。

中国の質の悪い石炭火力による大気汚染によって呼吸器官系疾患の年間死亡者が100万人もいるとのことですが、エアロゾルによる雲は逆に太陽光を遮って温室効果抑制効果もあるらしくこの相殺効果がどれくらいかはまだいろんな研究がありわからないようです。

 

アメリカは自ら規制を造り、他国に規制を強いながら、自らは規制を反故にしてきました。EUも東ヨーロッパとの統合によって、厳しい排出規制を逃れたようで、結局のところ排出規制は、経済戦争において他国の産業を規制し自国の産業を有利にするために政治的道具として利用されてきた面が強いようです。

 

日本はそんな中、真面目に研究開発に勤しみ、省エネの技術革新によって世界のトップランナーになりました。つまり真面目で損しただけでなく、得も徳も得たはずです。これこそ世界で差別化出来るニッチビジネスです。まさに「もったいない」の精神でしょう。

 

トランプ大統領は温暖化が経済成長にとって阻害要因だと考えています。シェールガスによってエネルギーにおいても超大国となるであろうアメリカ。原発がコケた以上、今まで以上に石油をガスガス燃やして経済成長したいと考える理屈はわかります。経済成長とエネルギー、電気供給量の増加は相関しています。しかし、これは地球よりもアメリカが優先するという、まさにアメリカファーストの考えだと思います。

 

たとえば発展途上国が経済成長して先進国と同じ生活をするとすれば、現在の世界のエネルギー供給量の倍以上のエネルギーが必要になると言われています。そもそも、世界の60億人が等しく豊かな生活をすることはできるでしょうか?

 

現実的に世界の60億人がアメリカ人と同じエネルギーを消費することは難しいと思います。地球という限りある資源の中で、先進国の豊かさが保障されているのは、その陰に貧乏が国があるからでしょう。だからこそ、メキシコ人は危険を冒してアメリカを目指します。

 

アメリカの売る高い石油や石油精製品は貧乏な国では買えません。中東の石油もドル取引です。一部の王族富裕層は恩恵を受けても、それ以外の大多数の人は享受できません。その結果、自国の産業を成長させることもできません。アメリカはますます富を蓄積するシステムを加速化させます。日本はお金持ちなので、自前資源が無い以上、この先ずっと馬鹿高いシェールガスを買い続けるほかありません。

 

グローバル化によって、先進国国内で貧富の格差は拡大しましたが、世界的にみれば格差は縮小しました。一方で、グローバル化によって1%のスーパーリッチと99%の国民という階層社会も生まれました。

 

純粋な意味でのグローバル化は世界の共生社会の実現に寄与するかもしれませんが、それによって権利を奪われる側は反発し、権利を得る側との軋轢は強まります。さらには、それを利用する既得権益者にとってはますます富を蓄積する道具にもなり得ます。現状ではその影響のほうが大きいのでしょう。

 

温暖化していないのだから、むしろ小氷河期による寒冷化を阻止するために温室効果ガスをドンドン排出すればよいとする理屈は、国債が自国通貨建てなのでいくらでも中央銀行が自国通貨を刷ってばら撒けばよい、という理屈にも通じるところがあると感じます。

 

しかし、無限に通貨を刷り続けるとハイパーインフレになるのと同様に、地球資源は枯渇しアメリカの主要都市は砂漠化していくでしょう。その頃にはロシアの永久凍土が解けて肥沃な大地に変貌し、ロシアが世界の覇権国になっているかもしれません。その先は映画インターステラーのように、やがて人類は地球を捨てて宇宙を彷徨うかもしれません。。。

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2017-06-03 21:55:54

失敗の本質 その2

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以前にも、「失敗の本質」についてブログに読書感想を書いたのですが、どうも最近の情勢を考える上でもう一度振り返ってみる必要があるかと思いました。

 

たとえば豊洲移転問題。小池都知事も愛読していたということですが、迷走する都政は、今まさに運営に失敗しようとしているのではないかと危惧します。

 

豊洲市場の管理費は1日500万円、年間で200億円掛かかるそうです。湧き出た地下水のモニタリングで少しも汚染が止まないと嘆いていましたが、当たり前の話です。そこは土壌入れ替えが行なわれなかった地下空間です。しかしゼネコンは既に事後的に汚染を遮断できる技術的提案をしていますが無視されています。

 

事ここに至っては、汚染を工学的に防ぐ手段を講じるしかないのですが、そのような善処策よりも、ちゃぶ台をひっくり返して過去を蒸し返すことばかりにご執心でした。しかしそこで出てきた結果は大したものではありませんでした。

 

そうこうしているうちに、築地の地下も汚染されていることが判明しました。小池都知事はコンクリートで遮蔽されているから大丈夫と言っていますが、であれば豊洲だってコンクリートで遮蔽されています。

土壌汚染対策としては、コンクリートで遮蔽すれば法律上問題無いですが、築地のコンクリートはヒビも入って老朽化しています。

 

ちなみに土壌の入れ替えはあくまで付加的なものであり、法的にはコンクリート遮蔽で問題無かったのですが、当時、共産党が大々的にマスコミに煽ったため、世論を気にして必要以上の付加的対策を講じたというわけでした。その無駄を指摘した舛添氏は失脚し、小池都知事は石原氏に責任を負わせようとしました。

 

確かに無駄にお金を掛けた新市場が建築的に良いとは思えません。屋上緑化などランニングコストが掛かるだけですし、まさに官僚主導のバブル建築そのものです。しかし、それに投資した6000億円はサンクコストとして取り戻すことはできません。80年経ったボロボロの築地市場は、老朽化だけでなく衛生面やアスベストなど問題山積です。

 

しかも築地市場のリノベーション案まで飛び出しています。豊洲市場を断念する場合、築地の再整備ということで農水省に卸売市場法改正を申し出なければなりませんが、農水大臣が自民党で豊洲早期移転を公約にしている以上、政治的に不可能であると言われています。ぐずぐずしていると環状2号線も間に合いません。

 

客観的にみると、小池都政はどうやら完全に行き詰っているようにもみえます。「失敗の本質」では、日本軍の組織的欠陥として、戦略オプションの欠如、統合戦略の欠如が挙げられています。冷徹に戦局を判断し、合理的な判断を下す。人的なネットワークや情緒的な判断を排し、どうしても戦果が芳しくない場合はダブル・ループによる学習で全体そのものを見直す。グランドデザイン、目的が明確であるならば、早期の軌道修正はむしろ組織の柔軟性を示すことにもなり、長期的には有利に働くでしょう。

 

ひとつの成功例(政治主導による官僚政治の打破という名目の選挙での大勝)という成功体験によって、既得権益と戦う知事という演出に固執し、合理的判断を見失って、トップが自らのメンツを優先し物事を決められなくなってしまうと、いつまでも白旗を挙げられなかった大本営と同じようになるかもしれません。

 

日本軍も真珠湾攻撃という奇襲作戦の成功体験を引きずって、何度も同じような作戦を繰り返しました。もともと物資や戦力の不足する日本軍には奇襲作戦しか無かったのですが。米軍は合理的に日本軍を研究し、日本軍の補給路を断ち、真珠湾攻撃以降のミッドウェー海戦、ガダルカナル作戦、インパール作戦、レイテ海戦、沖縄戦と全ての戦局において日本軍は悲壮なほど惨敗をし続けました。

 

また、加計学園の問題について。

 

そもそも官僚主導により既得権益を守るため獣医学部の増設を認めてこなかった地域に、国家戦略特区という形で政治主導で獣医学部を増設したというのです。某文部科学省前事務次官は出会い系バーのホステスに「まえだっち」と呼ばせていたらしいですが、政治主導により権益を奪われたのが悔しかったのかもしれません。そもそも、教育の場は自由であって、省庁があらゆることを規制して補助金で紐づけしているというシステムは諸外国ではあまり無いようです。

 

結局のところ、官僚主導を打破するためには政治主導にするしかありません。強固な既得権益を打破するには強力な内閣が必要になります。人事権を握れば官僚は大人しく従うという性質を、これを見抜いた安倍政権は恐ろしいほどに戦略的だといえるのかもしれません。

これを「失敗の本質」に照らしてみると、官僚主導の人的ネットワーク、属人主義的組織を打破し、指揮系統を明確化し、システムによる統合を明確化し、組織を完全に掌握したことになるでしょう。

 

しかし政権が強力であるということは諸刃の剣でもあります。政権に反対する人にとっては面白くないでしょう。立場が変われば政権に好き勝手されるより、むしろ官僚主導で政権はレイムダックでいてほしいと願うこともあるかもしれません。

 

ただし、「失敗の本質」で重要なのは、評価のシステムが明確化していることです。トップは結果が一番大事というわけです。プロセスを重んじあくまでも情緒的な繋がりで人を評価していた大本営は、何度も失敗した将軍を温情でいつまでも使用し続けた結果、多くの若い兵士の命を無駄にしました。

 

そして政権を評価するのは国民ですから、常に正しい目で、その結果の是非を判断しなければなりません。。

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2017-05-30 12:28:42

仏教、本当の教え

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文化の中に馴染んで生活の一部になっているもので、ではそれが元を正せばどういう意味だったのか?ということを正確に理解することはとても難しいことだと常々感じています。

 

長い歴史の中で、それがどのように伝わり、どんな影響を受けて、或いはそれがどのように変質していって、我々の文化の中に根差しているのか。たとえば、いつの間にやら、それは表層化、形式化していって、その真相を知ることなしに儀式化して繰り返しているだけかもしれません。良い面も悪い面も含めて、正当に評価することの難しさといった問題があります。

 

日本における仏教も長い歴史の中で権威主義化していき、お釈迦様が神格化されることによって、それが欧米のようにときの為政者によって利用され、政治的に人々の思考的自由を制約するといった歴史がありました。インドから中国を経て日本に伝わる中で、サンスクリット語が漢訳され、その中で意図的な誤読や意味付けがなされ、儒教の影響を受けて身分制度や男女の差別意識が盛り込まれていったというのです。

 

しかし原始仏教では政治とは無縁でした。仏陀は絶対神ではなく、修行を通じて悟りを開いた人が仏陀となるのであって、そこには身分差別も男女差別も無く、迷信やドグマといった呪術信仰を排除し、執着心を捨て、ひたすら「真の自己」の追究をすることこそ、迷妄や苦から解放され、一切の我は無くなり自己は宇宙の真理となるという考えがあったといいます。

 

原始仏教の考え方からすると、現代において、我々がお葬式のときに意味がよくわからないのにお坊さんに読経してもらってそれを有難がっていたり、お坊さんに故人の戒名をつくってもらったり、お参りで個人の願望を願ってみたり、、そういったことは真理の追究よりも儀式の形骸化の中で生まれてきたものであると言えるでしょう。

じつはこれらは中世になって行われるようになった風習であって、お寺の権威主義化の中で檀家制度を制定し社会システム化していく中で習慣化されていったことだというのです。

 

ちょっと話は飛躍しますが、いま話題の憲法改正議論について。憲法の原文は英語ですので我々の憲法はそれを和訳したものということになります。

そもそも、平和を愛する諸国民がいるという前提のもとで我々は永久に武装解除します、と誓った憲法前文が既に矛盾していることは明白でしょう。ある平和を愛する諸国民は地球を何度も破壊出来るほど圧倒的な武力を誇示していますし、ある平和を愛する諸国民は独裁者を許し自己の権益の最大化しか興味がありません。

 

その憲法の根本的な矛盾を解消するために、より創造的な憲法改正議論があって然るべきで、我々はフリーハンドで、よりよい平和憲法とすることもできるでしょうし、より現実的で没個性的な憲法にすることもできるはずです。

 

しかし、こういった嘘偽りがまことしやかに横行し、それを絶対神のように有難がっているという矛盾に異議を唱えてこなかったということが、我々が「真の自己」を追究するという自己研鑚を怠ってきた証拠であるのかもしれません。

このような嘘偽りの社会では、いくら学校からイジメを減らそうと思ってもイジメは減らないし、親殺し子殺しは増え、倫理観が欠如した社会の先には堕落と衰退が待っているような気がします。

 

悪い面ばかりでなく良い面をいえば、もちろん仏教における平等意識やフェアーな精神といった美徳も日本人の文化の中にまだ残っており、世界に対してもっとアピールできることも沢山あるのではないかと思います。他者と譲り合う共存共生の精神、奥ゆかしさこそ、いま世界に求められているはずです。

 

現代の日本の仏教をお釈迦様がみれば何と感じるのでしょうか。。

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2017-05-26 09:21:42

第4回 東日本支援チャリティーコンサート

テーマ:公演、催し

 

東日本大震災から6年が経過しました。最近では福島の出生率が大幅に上昇しているといったニュースもありまして、消し難い苦しみや悲しみを背負いながらも着実に復活しようとする被災地の方々の力強さに本当に頭が下がりますし、微力ながらも応援したいと思います。

 

Tsunamiバイオリンとは、津波によって流された流木たちを用いたバイオリンです。とくに心材には「奇跡の一本松」の木片を使用したバイオリンで4挺が製作され、日本中、世界中でその記憶を語り響かせています。

 

演奏者は鎌倉出身で国内外で大変ご活躍されているバイオリニストの梅津美葉さん。

 

6/11(日) 13:30~受付、14:00開演です。

 

ちなみに、会場の鎌倉女子大学二階堂学舎は竹中工務店の設計施工で、第40回神奈川県建築コンクールで最優秀を受賞した立派な学舎です。普段はなかなか入れませんし、建築好きにとっても大変見どころありますので、興味のある方は私にご連絡いただくか、チラシ下のお申し込み先にお問い合わせください。

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