なぜロシアは国際法違反の侵略をしたのか?というのがずっと疑問でした

 

プーチン大統領の背後にイワン・イリインやアレクサンドル・ドゥーギンといったロシアの極右思想、ネオユーラシア主義、スラブ人至上主義のような極端なファシズム思想があった、という話もありますが

プーチン大統領は極端な思想で政治するというより、実利を踏まえて欧州とお付き合いしていた現実主義者であったという専門家もいてどうもわからない

 

したがって、価値観が多様化するポストモダンの時代を復古主義で乗り越えようとしているとも思えない

 

しかしウクライナがソ連崩壊後30年以上経って抑圧されたソ連時代のホロドモールのトラウマから自身の歴史を持ち始め、ロシアの衛星国であるより欧州に加わりたいと言い出してかつての東スラブの同胞も去ろうとしており

 

ロシアも欧州と仲良くして経済的恩恵を受けたいが、いつも周縁に追いやられ、巨大なガソリンスタンドと揶揄され、大した産業も無く政治も腐敗だらけで経済的に取り残されているという鬱積した感情がどこかで爆発したのかもしれません

 

結果的にみればプーチン政権やクレムリンの情報分析力も酷く、軍隊も近代化しておらずグダグダで、人権意識とは程遠い粗暴な殺戮をネットを通して世界に曝け出してしまって

 

もはや欧州、そしてユーラシアにおいて大国として名誉ある立場を保ちたいというロシアの願いからほど遠い孤立状態を自ら作り出してしまったようにしかみえません

 

ロシア兵にも大量の犠牲者が出て、エリート層は400万人も国外へ逃げ出し、欧米の経済制裁によってルーブルは大暴落

 

壮大な「自爆」ですね

 

ウクライナは欧米の支援も得て国を守る気概で充満しています

 

侵略当初、特別軍事作戦ということで3日でキーウを陥落させウクライナ人から拍手喝采で迎えられると本気で信じていたようであり、結局、コロナ渦でストレスが溜まり、そしてキレてみたが拳の下ろしどころも見つからず、プランBも用意されておらずその場しのぎで大儀無き戦争を戦っているようにしか思えません

 

「戦争は非合理だが無くならない、それは人間が非合理だから」というクラウゼヴィッツの名言がありますが

 

これほど意味のない戦争があるのかっていうくらい非合理な気がしてならないですね、、、