サウンドトラック秘宝館

スコア盤を中心に紹介する、ちょっと(ちょっとじゃないかf^_^;))マニアックなサントラレビューです。


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comancheros

THE COMANCHEROS
監督: マイケル・カーティス
音楽: エルマー・バーンスタイン
出演: ジョン・ウェイン、スチュアート・ホイットマン、リー・マーヴィン、アイナ・バリン、ブルース・キャボット、ネヘミア・パーソフ、マイケル・アンサラ
1961年 アメリカ映画



「カサブランカ」のマイケル・カーティス監督の遺作となるジョン・ウェイン主演の正統派ウェスタン・クラシック。
インディアンのコマンチ族に酒や武器を密売する無法者集団「コマンチェロ」を追うテキサス・レンジャーの大尉と、
お尋ね者のギャンブラーとの奇妙な友情を描いた作品。
大尉役のジョン・ウェインとギャンブラー役のスチュワート・ホイットマンが長年にわたり追いつ追われつの関係にあるのですが、
遂に酒場でギャンブラーが捕まり、釈放することを条件に大尉の「コマンチェロ」討伐の手助けをさせられます。
スチュワート・ホイットマンって、60年代~70年代はいろいろな作品に出てましたが、最近聞かないなあと思っていたら、
チャック・ノリスの地獄のヒーロー・シリーズ「ザ・プレジデントマン(2000)」にクレジットされていてビックリ。
今度観てみよう(^^;)
当時のウェスタンにしては、アクション・シーンが派手だったのを覚えています。
ジョン・ウェインはやっぱりライフルが似合いますね。
ハンドガンに比べると、銃捌きも手慣れたものです。
ウェインは、大男なのでピースメーカーとかネイビーを打っても水鉄砲撃ってるみたいで迫力がないのです。
それにしても、ジョン・ウェインて、レザーのベストは似合うけど、ロングコートは似合わないですね(^^;)



音楽は、西部劇といえばこの人、エルマー・バーンスタイン。
傑作「荒野の7人」を手がけた翌年の仕事で、ジョン・ウェインとのコンビもこれが初めてだと思います。
この後、バーンスタインは、「エルダー兄弟」、「勇気ある追跡」、「100万ドルの血斗」、「ビッグ・ケーヒル」、「ラスト・シューティスト」といったウェイン主演のウェスタンを手がけていきます。
本作は、バーンスタインのウェスタンものの中でも屈指の作品で、
ここで完成されたパワー溢れるダイナミックな作風は後のバーンスタイン流ウェスタン・ミュージックのルーツともいえるものです。
特にアクション・シーンに付けられたスコアはとても豪快です。
テーマ曲は、今聴くとちょっと「古臭さ」は否めませんが、明るい曲調が正統派ウェスタンにはピッタリです。
なお、サントラは長らく発売されないままで、バーンスタインがユタ交響楽団を指揮した再録盤が存在するのみでしたが、
1999年に米FSMから3000枚限定でサントラ盤が発売されました。

(まだ入手可能ですが、Amazonではたいそうな高値がついてます)
60年代の録音とは思えない程、クリアでシャープな音像で驚きます。
さすがオリジナルだけあって、メロウな再録盤とは比較にならない荒々しさがあります。
バーンスタインはこの手の西部劇の再録盤を2種類制作していますが、どれもメロウな音作りで、
ウェスタンとしての豪快さが出ていないのが、残念です。
この盤に収録されている「ラスト・シューティスト」も是非、オリジナル音源の発売を期待したいところです。

The Comancheros [Original Motion Picture Sountrack]
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rain


WHO'LL STOP THE RAIN

監督: カレル・ライス

音楽: ローレンス・ローゼンタール

出演: ニック・ノルティ、チューズデイ・ウェルド、アンソニー・ザーブ、レイ・シャーキー、マイケル・モリアーティ、ゲイル・ストリックランド

1978年 アメリカ映画


泥沼化するベトナム戦争を背景に、麻薬の密輸で一儲けしようとする従軍カメラマンと元海兵が麻薬組織の罠に巻き込まれていくというお話。

麻薬組織の罠にはまり、単身で組織と壮絶な銃撃戦を繰り広げる寡黙な兵士を若き日のニック・ノルティが鮮烈な印象を与えます。

アクションという体裁をとっていますが、麻薬に汚染された70年代ドラッグ・ピープルの実態にも迫った作品として評価できます。

監督は、チェコ出身で「裸足のイサドラ」や「フランス軍中尉の女」等を手がけたカレル・ライス。

この人は、本作で1978年カンヌ国際映画祭でパルム・ドールにノミネートされています。

2時間を超えるなかなかの力作なのですが、残念ながらDVDにはなっていないようです。

クライマックスの石切場での銃撃戦で、ノルティが敵を攪乱させるために大音量でロックを流しますが、

あれ、CCRだったかなあ、スペンサー・デイヴィス・グループだったかなあ、何がかかっていたのか思い出せません。


音楽は、ローレンス・ローゼンタール

「メテオ」の頃の作品で、本作のテーマ・モチーフになっているメロは、「メテオ」の後半部分のメロによく似ています。

「ドクター・モローの島」でも似たフレーズが出てきたような気が・・・・。

ベトナム戦争がらみですが、舞台がアメリカ本国なのでミリタリー調のものを期待すると裏切られます。

意外だったのは、70年代のサイケでモンドなラウンジ・ミュージック風のスコアがあり、

これもローゼンタールが作曲したってこと。なかなかいい感じです。

スコア全体は、フィルムからそのまま落としたのか、残念なことにモノラル録音です。

なお、ボーナストラックとして、ドラッグでトリップしてるシーンのバックに流れた(と思う)、タブラとシタールによるインド音楽が8分も収録されています。

サントラ盤は公開時には発売されず、つい先日、米Intradaレーベルの1200枚限定シリーズで遂に陽の目を見ました。

ちなみにCCRの曲が3曲フィーチャーされていて、この映画のオリジナル・タイトルの元となった「WHO'LL STOP THE RAIN」も挿入されています。



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escape


ESCAPE FROM L.A.

監督:ジョン・カーペンター

音楽:ジョン・カーペンター、シャーリー・ウォーカー

主演:カート・ラッセル、スティーシー・キーチ、スティーヴ・ブシェミ、ピーター・フォンダ、ブルース・キャンベル、ヴァレリア・ゴリノ、パム・グリア、クリフ・ロバートソン、ロバート・キャラダイン

1996年 アメリカ映画


カーペンター監督初期の傑作「ニューヨーク1997」の16年振りとなる続編。

映画の中でも舞台は15年後に設定されていて、今度は大地震で島になってしまったロサンゼルスが舞台で、

囚人の流刑地と化したロサンゼルス島にスネークが単身乗り込んでいくという設定です。

今回は過激派とつるんだ大統領の娘が最終兵器を持って島に逃げ込み、それを奪還するためにスネークが島に送り込まれます。

ていうか、前作もそうでしたが、無理矢理協力させられるところといい、街全体が刑務所になってるとこといい、

舞台がニューヨークからロサンゼルスに変わっただけじゃん、という気もしますが、僕は一向に気にしない(^^)/

なにより前作を凌駕する十分な(^^;)製作費をつぎ込んでいるのですから、面白いに決まっています。

キャストもご覧のとおり超豪華、70年代スターが何人も出ていてオールド・ファンも楽しめます。

「死霊のはらわた」のブルース・キャンベルの怪演も見逃せないところ。

でも、サーフィン・シーンの波、ハンググライダーによる奇襲シーン等、わざとじゃないかと思わせるほどSFXがチープで笑ってしまいます。

ラストでスネークが取った選択は、王道ハリウッド映画では決して観られないもの。

こういうラストにするところなど、やっぱりカーペンター流で好きです(^o^)


音楽は、ジョン・カーペンターとシャーリー・ウォーカー。

シャーリー・ウォーカーって、ダニー・エルフマンのオーケストレイターもしてたのかな???

ちょっと記憶が曖昧ですが・・・。

この人「ファイナル・ディスティネーション」シリーズの音楽などもやってましたが、もう亡くなってるらしいです。

今回は、カーペンター単独でないだけに、スコアもバリエーションに富んでおり、すべてにおいてパワーアップしています。

例の有名なテーマ曲も前作のピコピコサウンドから一転、骨太なリズムに乗った豪快なハードロック調に変わっています。

シャーリー・ウォーカーが手がけた部分は、今までにないスタイルの音なのですぐに判別がつきますが、

カーペンター監督は、ここでもエレキ・ギターやハーモニカをあしらったアーシーなブルース・フィーリング溢れる曲を書いています。

サーフィン・シーンのバックでは、ベンチャーズばりのテケテケ・サウンドが聴けたり、グレゴリアン・チャント風な曲があったり、

メタル・パーカッションを導入したアクション・スコアがあったり、聞き所が満載です。

なお、スコア盤の他にロブ・ゾンビやミニストリー等のインダストリアル、ラウド・ロック系のアーティストによるコンピレーション盤もあります。

エンド・クレジットで流れるロブ・ゾンビの曲はこの映画用に書き下ろされたものらしく、彼のオリジナル・アルバムには未収録です。


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highlander


HIGHLANDER

監督:ラッセル・マルケイ

音楽:マイケル・ケイメン

出演:クリストファー・ランバート、ショーン・コネリー、クランシー・ブラウン、ロクサン・ハート、ビーティー・エドニー

1986年 イギリス映画


「レイザーバック」で監督デビューしたオーストラリアの映画監督、ラッセル・マルケイが描くSFヒロイック・ファンタジー。

不老不死の戦士一族が、究極の力を求めて戦いを繰り広げるお話で、不死身だけど首を切られたら死んじゃうというお約束がバカバカしいけど面白い。

戦士たちが最後の一人になったとき、究極の秘宝(力)を得ることができるという設定になっています。

16世紀のスコットランドと現代のニューヨークという二つの世界を舞台に時空を越えた超人たちの戦いが描かれます。

この監督の映画って、結構荒唐無稽なところがあるのですが、MTVで鍛えたビジュアル・センスでその辺をちゃっかりカヴァーして見応えのある作品にするとこがエライ。

特にクライマックスのチャンバラ・シーンは、火花は散りまくるわ、バックでクイーンは流れるわ、絵と音の相乗効果で大いに盛り上がります。

派手なビジュアルに比べて、ストーリーがちょっと弱いかなという気もしますが、シリーズは3作まで製作され、TVシリーズ化もされました。



音楽は、マイケル・ケイメン。

ケイメンのスコアの他に、英国ロック・バンド「クイーン」がこの映画のために7曲を書き下ろしています。

ケイメンのスコアの方は、ナショナル・フィルの手堅い演奏に支えられ、アンダースコアにシフトした作りですが、

要所要所でツボを押さえたヒロイックで重厚なスコアになっています。

テーマ曲は、静かに始まりますが、後半に向けて徐々に盛り上がっていくヒロイックな展開を見せるスコアです。

どことなく、NHKの大河ドラマの主題曲にも使えそうな雰囲気があります(^^;)

劇伴は、意外に比較的穏やかな曲調のものが多いようです。

この人のアクション・スコアというと、すぐ「ダイ・ハード」を連想するのですが、本作のアクション・シーンに付けられたスコアには、

「ダイ・ハード」を思わせるようなフレーズ等は一切無く、ソード・アクションを盛り立てるファンタジー系のノリで統一されています。

なお、クイーンが提供した楽曲の方は、アレンジを一部替えて、彼らのレギュラー・アルバム「A Kind Of Magic」に全て収録されています。

それと「A Kind Of Magic」の12インチシングル(懐かしい響き)のB面には、劇中使用された「Don't Lose Your Head」のインスト・バージョンがダイアローグ入りで収録されているようです。

ケイメンのスコアの方は長らく音源化されませんでしたが、シリーズ3作のスコアをまとめて1枚にまとめたCDが発売され、

たった5曲しかありませんが、ようやく陽の目を見ることができました。

どっかのレーベルから、クイーンの曲もフィルム・バージョンで、ケイメンのスコアもフルでまとめて1枚のアルバムにして出してもらえないかなあ。(かつて両方を1枚に収めたブートレッグは出たことがあるんですが・・・)

そういえば、クイーンのボーカル、フレディ・マーキュリーもマイケル・ケイメンも既に亡くなっているんですね。

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they


THEY LIVE
監督: ジョン・カーペンター
音楽: ジョン・カーペンター&アラン・ハワース
出演: ロディ・パイパー、メグ・フォスター、キース・デヴィッド、ジョージ・“バック”・フラワー、ピーター・ジェイソン、レイモン・サン・ジャック
1988年 アメリカ映画



ジョン・カーペンター監督が描くキッチュでレトロなSFスリラー。
人類の知らないうちにエイリアンの地球侵略が進行していることをある男が知ってしまいます。
この男と同じくエイリアンの存在に気づいた人々と共に抵抗運動を繰り広げますが、すでにエイリアンは社会の中枢にまで入り込んでいて・・・というお話。
エイリアンは外見は人間そのもので、ある特殊なサングラスをかけないと真の姿が見えないというところや、造形がまるでガイコツというのが、安っぽくて面白い(^o^)
中にはサブリミナル効果を狙った映像も出てきます。
「BUY」と書いてあるデパートの大きな看板も、サングラスをかると「OBEY(従え)」になっていたり、なかなか凝っていました。
主演はレスラーのロディ・パイパー。
本編中盤でキース・デイヴィッド(「遊星からの物体X」にも出てた)と繰り広げるプロレス・バトルには大笑いしました。
「メガネをかけてみろ」、「いやだ」 でいきなりプロレス技かけてケンカ始めちゃうんですから(^^;)
こんな映画撮るのもこの人ならではという感じで、僕としては微笑ましい。


音楽は、ジョン・カーペンター自身とアラン・ハワース。
本作の頃から、カーペンターはシンセを使ったトラックから、アーシーなエレキ・ギターを使ったアメリカンな楽曲を好んで使うようになります。
想像するに「○○歳の手習い」で、遅まきながらギターを覚えたので、うれしくなって使い始めたのではないかと・・・勝手な想像です(^^;)
でもギターが入ることによって、スコア全体の表情が豊かになったのは事実です。
SFということもあって、ダークで陰鬱なスコアは少ないかなと思います。
アンビエントな感触のトラックもあって、アルバムを流して聴いても苦になりません。
アーシーなギターをあしらったけだるいテーマは、モチーフとして劇伴のあちこちに出てくるので、
全体の統一感があって好感が持てます。
サントラCDは長らく廃盤でしたが、アラン・ハワースの個人レーベルでしょうか、
今年になってマイナーなレーベルから限定1000枚で完全盤CDが発売されました。
今回は大幅に増曲されていて、オリジナルが10曲収録だったところ、29曲にふくれあがっています。
アルバムの1曲目に、抵抗組織による電波ジャック放送がダイアローグとして約2分間入っていて、
雰囲気を盛り上げてくれてます。

ゼイリヴ

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